2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日のA案に続きB案の議事録も見てみた。その前に伊東氏が先月のA案決定後に語った内容の記事がある。 ”敗れた新国立B案の伊東氏が指摘 A案はザハ氏に「訴えられるかも」 ”2015年12月23日 スポニチ <審査の最重要ポイントとされた「工期短縮」で大きく…
昨日はJSCと大成チームの第I期事業契約が行われたというニュースが有った。それとJSCのHPに昨年12月19日(プレゼンと審査が行われた日)の審査委員会議事録も公開されていた。A案のみざっくり読んだ段階だが、流用問題に関して重要な記述がある。 審査員が…
以下の記事が出ている。 ”新国立競技場デザイン問題 ザハ氏との法廷闘争突入でまたも危うし東京五輪”週刊実話 2016年01月28日 <隈氏らは「いいがかり。まったく別物」と反論。ザハ氏サイドらのデザインには可動式開閉屋根があり、それを支えるキール方式の…
以下の様なブログ記事があった。参考になったので当方の観点と併せて考察。 ”新国立競技場の類似問題”2016-01-19 水野祐氏(弁護士…NPO「Arts and Law」所属) 「アートと法」に関するNPOの代表である水野弁護士は、類似問題について<「契約違反」、「著作…
再検証から離れて現在の状況に関して書いてみる。JSCと大成チームの契約が今月末になっているようであり、今週が山場ということになる。先日も書いたが、IOCの調整委員長が来日し先週行われた五輪組織委員会との事務折衝において、竣工時期前倒しと共に「デ…
昨日ご紹介したように旧計画においてZHAは「デザイン監修者」どころか「設計主導者」だった。ZHAと日建設計という当事者証言だから確実。それでも未だに「デザイン監修者」との認識が多いのは、建前と実態が逆になっていることが影響していると思う。心情的…
旧計画について考える場合、「ZHAの位置付け」は非常に重要と思うので1月18日記事の追記で説明してみたが、やはり一般的には以下の様に「監修者」という見方が依然根強いかもしれない。 <ザハ案と言うが、ザハはデザイン監修者で、設計は日建JVであって、ゼ…
本日は昨年8月のZHAビデオにおけるアーチタイ図で、今までご紹介していない問題点を示す。 ただし、それを検証する際に以前の当方考察における誤りが判明したので、まずそちらを述べる。11月3日記事の図を以下に示す(一部追記有り)。 左図でキールアーチの…
旧計画にも様々な問題があったが、基礎構造面で2点挙げてみる。 1.スラストブロック基礎の消滅経過が不明 国際コンペ表彰式プレゼン図にあった「スラストブロック基礎」が基本設計では無くなっていた。これが「いつ、どうして無くなったのか?」は現在も明…
昨日記事で「A案における流用をJSCが許可していたかどうか」と云う点を取り上げた。「許可の有無に係わらずコンペ不成立」と考えられることも示した。結局は「流用が大幅すぎて隠し切れない」というところに帰着してくる。 その前には「dad*r*1go」さんから…
昨日記事で「大成チームは隈氏会見での類似性否定の公言により、今後類似性が確認されれば虚偽の説明をしたということでアウト」ということを書いた。 この判定は第一義的には「道義的かつ常識的問題」であり、知財の権利問題以前の話になる。例えばこれまで…
本日は当方の検証メモ。 以前ご紹介したスポニチ記事で<伊東氏はザハ案との決別を明確に意図して、建築の構造から相違を意識してきたとのこと>となっている。(”敗れた新国立B案の伊東氏が指摘 A案はザハ氏に「訴えられるかも」 ” 2015年12月23日スポニ…
「日刊ゲンダイ」で以下の記事が出ている。夕刊紙とはいえ、「”パクリ”騒動」というセンセーショナルなタイトルを付けた。 "隈研吾氏の反論に説得力なし 新国立“パクリ”騒動は泥沼化" 2016年1月16日 日刊ゲンダイ 電子版の方にも全文があるが、紙面になると…
昨日の隈氏記者会見には驚いた。前日のザハ氏「口止め」報道の件は以下のようにコメント無しで済ませた。 ”新国立競技場をデザイン 建築家の隈研吾氏が会見(全文3)” <隈:ザハさんとJOCのやり取りに関しては私は詳細を知らないので、私はそのことについて…
昨日のザハ発言報道は以下記事などで皆さんご覧になられたと思うが、各メディアで取り上げられ衝撃は大きい。 ”ザハ・ハディド氏が法的措置の方針 著作権の譲渡を拒否”2016.1.14 産経新聞 この記事の<(ZHA)事務所は声明で、支払いと引き換えに、事業につい…
まず、昨日追記で言及した今週15日(金)外国人特派員協会での隈氏会見は非常に注目される。これを今までの流れのまま「A案は法隆寺五重塔をモチーフにして和風テイストを重視したオリジナル設計」という見解で乗り切れば、政府と大成チームも今月末の正式…
久しぶりの登場者検証で、新コンペ関係者を対象に書いてみる。本日は伊東豊雄氏。次の記事がある。 記事①”敗れた新国立B案の伊東氏が指摘 A案はザハ氏に「訴えられるかも」 ” 2015年12月23日 スポニチ <伊東氏はA案について「表層部分は違うが、(骨格を…
一昨日のNHK「おはよう日本」で、オリンピックに木材を売り込もうという動きを伝える静岡県浜松市天竜区の地域ニュースが放送された。冒頭の部分をまず以下に引用。全体は国際認証制度(SFC)や木材強度の話などもあって参考になるが、長くなるので[追記]の…
昨日記事でご紹介した「プーさん」のブログ記事は、実質的にモチーフ偽装を示唆しておられるようであり、当方も更に論考してみる。ブログから引用させていただく。 <庇の問題です。A案では3階から5階まで、建物の周囲に庇を廻し、外側に加圧防腐処理をし…
前置きとして、これまでA案のザハ案流用問題について書いてきたが、主に図面比較によって設計情報の流用が有ることを解明してきた。更に考えるべきは図面に表わされる情報だけでなく、ザハ案の設計を実施した設計者達がA案のチームに参加している。つまり…
表題の件の前に、昨日<どうりでザハ+日建が参加できなかったわけですね>というコメントを頂いた。返信にも書いたが、確かに「ZHA+日建設計」が参加していたらザハ案流用は一瞬で見破られてしまう。だから先ずは日建設計には新コンペに参加しないよう官邸…
まず昨日は地下1階の一致度の高さについて書いたが、本日は両案の類似性を端的に表していると言える上中段スタンドの重ね合せを再掲する。 一見しただけでソックリだと分かるが、更に考察してみるとこの一致により、座席設計のみならず、付随する手すりや柵…
昨日記事で地下1階の一致度が高いことを紹介したが、トイレ・機械室・通路などの位置と大きさがほぼ同じ。これはトイレの器具や水回り、機械室に置く設備類などもザハ案から想定済みと考えられるし、通路にしても例えば車椅子ですれ違えるかなどの検討済み…
表題の件は類似性指摘に対する隈氏反論についての検証となる。 まず類似性であるが、昨日記事で追加項目を記載し、余りにも類似している点が多く見えてきて驚く。特に地下1階は一致している部分が非常に多い。昨日記事の図で以下の機能の場所を、ザハ案は赤…
1月2日記事で類似性検証を一旦まとめたが、他にも各階図面比較で類似点があるため追加する。(探していくとまだまだ有ると思うが) また、全体として敷地に対するスタンドの位置もピタリ一致しているというのも重要な類似点になる。(下記の1月5日追加項…
以下の報道があった。 ”新国立競技場 来月から設計 12月に本体工事着工へ”1月3日 NHK <先月、建築家の隈研吾氏と大成建設、梓設計で作るグループに決まりました。これを受けて今月、設計の契約が結ばれたあと、来月から10か月かけて基本設計と実施設計…
新年初記事。類似性検証について追加で重ね合せ図作成等を行ったので現時点でのまとめを記す。結果的にA案が「ザハ案ベース」であることはもはや動かぬ事実。(最初の平面図重ね合せを見ただけでも容易に分かるレベルで同一性の高さを再認識した。細かいと…