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「CADデータ流用の可能性」

以下の記事が出ている。
<隈氏らは「いいがかり。まったく別物」と反論。ザハ氏サイドらのデザインには可動式開閉屋根があり、それを支えるキール方式の大きな支柱があったが、それがなくなり建物はできるだけ簡素に、さらに工期に間に合うことを重視したデザインと主張している。
だが、一部建築専門家らに言わせると、隈氏と建築を担当する大成建設は、もともとザハ氏の旧設計でも座席部門の建築を担うことになっていた。その座席部分や競技場の一部支柱部分に、ザハ氏の設計と酷似する部分が見受けられるという。
 「しかし一方で『競技場という建築物上、まったく違うものとはいかない部分もあり、別物』とする専門家もおり、意見は真っ二つ。それだけに法務省関係者らが懸念するのは、仮に法廷闘争となった場合、決着がつくまで新国立競技場の工事がストップしたりする可能性もあります」(社会部記者)>

週刊誌が取り上げ始めたようだが、まだ「週刊実話」段階だった(苦笑) だが、甘利大臣は辞任になったし、他の大型芸能ネタも一段落と思うので文春や新潮などがそろそろ参入あるか。
ただし、上記記事には<「競技場という建築物上、まったく違うものとはいかない…」とする専門家もいて意見はまっ二つ>と書かれている。つまり、「流用有りの確証が得られていない」ということになる。この点で他の報道機関も及び腰になって、スクープを狙うはずの大手週刊誌等も慎重になっている可能性は有りそう。
しかし、「別物」などと云う明確な見解を出す建築専門家がいたら後で恥をかくだけだし、実際隈氏ご本人以外で「全く違う」と言っている専門家は寡聞にして今まで知らない。それでも「流用有無判定」が報道機関にとって難関なのだとすると、補強証拠として更なる類似点を本日追加。元々類似点の多い地下一階の比較で、それによりCADデータ流用可能性についても記す。(以下の番号は1月2日記事からの続き、同記事にも追記する)

(6)地下1階類似点追加
⑮WC等との境界線の形状…下図のようにピタリ一致する
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⑯境界線形状の特徴…上図の境界線は長円形ではなく楕円でもない微妙な曲線になっている、このような曲線の生成にはCADを使用していることは確実で、その元データはザハ案流用が考えられる

イメージ 3

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本日の追加は以上2点であるが、CADデータで判定できる箇所は他にも多々あると思われ、特にZHA側が本気になれば他の類似も含めて幾らでも出てくることは間違いない。もし裁判になったらCADデータ提出を求めて照合すれば判定は容易と想定できる。結果的に、訴えられた場合には流用有り認定自体は避けられない。

なお、1月2日記事に記載した「柱割り」の比較図についても精度を改善して修正した。ズレが少なくなって「放射状の角度」や「内側柱の間隔」等の一致が更に分かりやすくなった。

イメージ 2
以上
[追記]
流用はもはや確定と言えるし、CADデータ流用を判定出来る箇所も本文で示した。また、流用があれば詳細な権利関係等の特定が出来ていなくても、コンペ公平性や道義的に深刻な問題となることも、これまで記してきた。更に「官製談合」問題が有る。
もしJSC(バックには官邸)が流用を許可していた場合、工期短縮効果は明らかだから、大成チームに使用を認めて新コンペに勝たそうとした官製談合の疑いが出てくる。一般的に官製談合は秘密裏に決まり、証拠を掴むのは容易ではないが、今回は流用が公開図面で判定できる。ますます流用の特定が重要になると想定。
JSCが許可していない場合は官製談合では無くなるが、大成チームが自主的に流用したことになる。その場合、オリジナルでは無いことと、応募に際して流用明示が無かったことにより失格というのが当方見解。(無許可流用の責任問題もあり得るが、まずはA案の扱いがどうなるか) 
なお、当方は旧計画破綻発覚が緊急事態だったと捉え、迅速なリカバリーにも大成建設は外せないから必ず組み入れるために官製談合もやむを得ない処置と想定し、早くから大成落札と見てきた。しかし、ザハ案流用とその隠蔽は「国として見え透いた嘘をつき偽装をする」ことになって問題が大きすぎるため、スルーとはいかない状況になったと思う。
追記以上
[追々記]
全く別の話題だが、「小保方氏」の手記をKindle版でざっくり見た。昨日のTVで科学評論家?が、「今までに出ていた内容ばかり」と言っていたが実際は違っていた。小保方氏は「Y教授」関与の疑いについて相当はっきり書いている。以前から当方も「小保方氏が論文偽装は行えても、ES細胞混入という直接的な大それた偽装までするか?」という疑問を感じていたので符合するところがある。もう終わったと思われていたSTAP細胞問題もまだまだ奥が有りそう。事件簿としては、こちらもやってみたいが、新国立競技場問題も新旧計画とも未解明点が多く終りが見えない(苦笑)
追々記以上