kensyou_jikenboのブログ

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2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 判決確定

昨日で判決日から2週間経過し、控訴があったという報道は無いので判決確定と思われる。 一昨年2月10日の逮捕から二年以上たって、ようやく正式決着。 今後片山氏には更生と社会復帰を目指してもらいたいと思う。ただ、3年や5年ぐらい経つと世間も忘れていく…

 JAL事件の量刑検証補足

昨日記事に補足。よく知られていることであるが、日本の量刑のやり方はアメリカ型の「個別犯罪について量刑を行なって加算する」という方式ではない。その中で併合罪の考え方について最高裁で以下の判例がある。 「併合罪の構成単位である各罪についてあらか…

 JAL事件の量刑検証

昨日記事で、ハイジャック防止法第四条初適用に関して充分な論議を行なうよう指揮しなかった本件裁判官の問題は大きいと書いた。それだけでなく、検察側の求刑にも大きな問題があることも改めて指摘しておきたい。 同記事で紹介した判決理由から、検察側の論…

 ハイジャック防止法違反の典型的行為とは?

江川氏ツィッターにハイジャック防止法関係の判決傍聴内容メモがある。 <弁護側はJAL事件について、他の事件と本質は同じとして、ハイジャック防止法で重く処断することに反対したが、判決は、具体的な脅迫メールを送った結果、航空機が引き返したことなど…

 量刑議論

本事件の量刑には当方として、やはり疑問がある。以前に法務省で次のような会議が行われて、行刑の論点が整理されている。 ”行刑改革会議第4回会議議事概要”平成15年7月14日 http://www.moj.go.jp/shingi1/kanbou_gyokei_kaigi_gaiyou04.html 量刑の議論に…

 取調べ問題再整理と記者会見

取調べ問題にコメントを頂いているので、参考用に当方認識の再整理を行なってみた。 ①録音取調べ実施可能性 以下記事のように当方で調べた結果、足利事件で既に録音取調べが担当検事の判断で実施され、再審で証拠採用もされたという先例がある。 ”取調可視化…

 権力行使上の問題点

先週の判決を受けて控訴は行なわれず、このまま確定する見込みと報じられている。本人も納得している模様で、会見で佐藤氏が述べておられたように「刑事事件の解決としてはこれで良かった」ということになるのだろう。 ただ、本事件を通して司法や社会全体と…

 他事件事例(AKB握手会襲撃事件)

当ブログでは本事件そのものだけでなく、社会的問題としても見てきたので、量刑問題は考えれば考えるほど重要と思えてくる。それで昨日に引き続き最近の事件例として、本年1月9日に求刑があったAKB襲撃の件も取り上げる。 ------------------------ ”AKB切り…

 他事件事例(三鷹ストーカー殺人)

昨日以下の記事が配信された。 ”池永被告の1審判決(懲役22年)を破棄「リベンジポルノの過大評価は誤り」”2015.2.6 産経新聞 http://www.sankei.com/affairs/news/150206/afr1502060025-n1.html <(東京高裁の)大島隆明裁判長は「名誉毀損罪を実質的に…

 動機解明不十分

本事件では、当初より動機面も大きな疑問点であり、会見で神保氏から以下の質問がなされた。 ---------------------- (神保氏)「今回の事件で動機について、なぜこのようなことをやったか? 腕試しということぐらいしか出てきて無くて、それでも8年という…

 保釈後行動など

ニコニコ動画で会見映像がアップされていた。冒頭の方で佐藤氏が判決理由の一部を以下のように述べた。 <真犯人メールというものを保釈後送りまして、罪を逃れようとしたという点については、保釈中の証拠隠滅行為としては今まで例を見ない積極的なものであ…

 判決

残念ながら傍聴は出来なかったが、皆さんご存知の通り、本日懲役8年の判決が言い渡された。裁判官は関係ないと言うだろうが、よく相場とされる「八掛け」にピタリと収まっている。(まだ記者会見のビデオを見れていないので詳しい情報は得ていない) ここで…