kensyou_jikenboのブログ

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2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 処罰感情

昨日は「morinosatoo」さんから量刑に関するコメントを頂いている。 <2chを読むと、「片山懲役10年は妥当」というコメントの方が目立つけど、何の罪状で懲役10年の求刑されているか知って書いている人がどの程度か知りたいですね。> 当方も見てみたが、2ch…

 専門家による量刑予測

専門家の予測を見てみる。 まず本事件にも関係深い落合弁護士の11月21日論告求刑を受けてのブログ。 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20141121 <今年になって、某マスコミから取材を受けた際に、この事件の求刑はどれくらいになると思いますかと質問され、最…

 第20回公判2 「ハイジャック防止法」等

昨日に引き続き佐藤氏会見の文字起こし。弁護団の弁論要旨の説明で「ハイジャック防止法」や「再犯加重」などの件。 ------------------------ (昨日から続きの会見内容…括弧内は当方) 本件の中で一件だけJAL事件はハイジャック防止法が適用されています。…

 第20回公判(最終弁論)1 「誤認逮捕」

長かった裁判もようやく結審。傍聴は出来なかったが、佐藤氏会見ビデオが即日アップされた。 冒頭での発言の文字起こしと、そこで述べられた「誤認逮捕」に関する弁論の考察。 <本日は前回の論告求刑を受けて弁護人と被告人による意見陳述の機会でした。1時…

 第19回公判検討

明日はいよいよ第20回目公判で最終弁論を迎えるが、昨日アップされた会見も含めて第19回の方も検討。 (1)求刑年数とハイジャック防止法違反適用の関係 →まずハイジャック防止法(以下同法)を抜きにして、他の業務妨害罪など最長3年以下刑の併合罪として考え…

 二つの特別法

以前からご紹介している「マルハニチロ事件」と「黒子のバスケ事件」(以下両事件とする)では、流通食品毒物混入防止法の適用が検討されたが見送られた。本事件の起訴ではハイジャック防止法が適用された。 この二つの法律は以下のように大きな事件を受けて…

 求刑10年考察

昨日ご紹介したラジオ番組からの文字起こしを見直しながら、当方の感覚では最大でも7年程度までが妥当と思えた求刑が、何故10年にもなったのかを考えてみた。 そうしたら割と簡単に分かってしまった。結論は「当事者の仲間がやっていることだから」というも…

 TBSラジオ記者傍聴報告文字起こし

昨日TBSラジオ番組のビデオアップとしてご紹介した「崎山敏也」記者の傍聴報告は、他のマスコミ報道では得られないまとまった公判情報として非常に貴重なので、文字起こしを行なってみた(敬称略)。 ----------------- 崎山<今回の場合、途中で片山被告が…

 TBSラジオ記者傍聴報告

youtubeにアップされた傍聴情報。よくまとまっていると思います。ご視聴お奨めします。 ”崎山敏也 記者 「★PC遠隔操作事件、片山被告に懲役10年を求刑。検察側「まれに見る卑劣さ」 ”2014.11.21 https://www.youtube.com/watch?v=pewUsEn8N3M 内容詳細につい…

 求刑10年

今回は傍聴しなかったが、求刑10年の報道がされている。(TBSの事前報道と合っていてリークの可能性はありそう) ネットの反応を見てみると、文末に添付したNHK記事に対するコメントを参照して、まさに賛否両論である( 2chやTwitterも同様の印象)。前回公判…

 iesys以外の遠隔操作ソフト

昨日コメントで書いた「iesysとは別の遠隔ソフト」の件について補足。 「片山氏PCも遠隔操作されていた」という主張に対しては、以下の2点の問題が早くからネットで指摘されていた。 -------------------- (1)片山氏PCにはどうやって遠隔操作ソフトをインス…

 「アクセスログ数万件」他

(本日2本目記事) wamogaさんから昨日記事に関して未解明点追加のコメントを頂いている。(皆さんもそれぞれお考えの未解明点があると思いますので、コメントをお寄せ頂ければと思います) その中の<・乙社PCに何故、数万件という閲覧ログがあったのか>に…

 解明されていたこと

(本日1本目記事…コメント返信は2本目記事に掲載) 昨日記事で未解明点が多いことを書いた。しかし、本事件では解明されていた重要な事柄が余り伝わっていないことも特徴であると思う。その最たる例が丙社の通信記録関連ではないか。 遠隔操作犯行の時期は乙…

 未解明部分

(本日2本目記事) 一昨日記事で未解明事項の例として、旧本名Twitterの件以外に「横浜CSRF事件後の同手口による告白文書込み」の真偽が定かでないことを挙げた。 告白文書込みが本当ならば、本事件で初めて誤認逮捕者を出した横浜CSRF事件において速やかに被…

特異コメント記録用記事

表示名を頻繁に変えて、内容的にも具体性が無いような特異なコメントがこのところ多くなっている。 片山氏もやっていたと証言していたネット上の「荒らし」の一例ではないかと思われ、皆さんにも見て頂こうと考えてそのままにしてきたが、大体傾向は分かって…

 愉快犯(前科事件との関連)

今回公判の報道で毎日新聞が<片山被告は5月に一転して起訴内容を認めた後、動機について「腕試し」「愉快犯」などと述べていたが、・・・>と報道したことはご紹介済みである。 この中で「腕試し」については検証したが、「愉快犯」も重要と思う。佐藤氏も…

 動機と旧本名Twitter

片山氏は第18回公判で、「刑務官への怒りと犯行とは直接つながらないのでは?」という弁護人からの質問に、<何年か経って(怒りがまた)湧いてきた。権力的なものに対して復讐心があった>と証言した。この「何年か経って湧いてきた」というのが、「旧本名…

 動機の経過(手段の目的化)

「腕試し」と「刑務官への怒りから転化した権力への怒り」という二つの動機に関して更に考察すると、時系列が有ったのではないかという気がしている。 「怒り」の方から始まって、復讐心を満たすために警察を右往左往させようとした。その手段として「誤認逮…

 二つの動機

昨日記事で、動機は「腕試し」と「刑務官への怒りから転化した権力への怒り」と片山氏が証言していることを記した。 まず、後者の「怒り」の方について、報道や会見では出ていない片山氏の説明をご紹介。 <恨んだ刑務官は3名。しかし、名前が分かっているの…

 「権力への怒り」が動機という報道について

第18回公判を受けて久しぶりにマスコミ各社から報道があり、「権力への怒り」が動機という見出しを付けた記事が多かったが、その中に誤りが含まれている。 まず例として公判当日の毎日新聞。 ”<PC遠隔操作>被告「権力に漠然とした怒りあった」と動機” 毎…

 自閉症スペクトラム症という診断

長谷川氏は公判があった11月4日夜9時前後に次の様なツィートをしておられる。 <本事件の「心の闇」は解明でき、かつ修復されつつあったのですから。> <自閉症スペクトラム症とだけ述べても、何の説明にもなっていませんね。そう判定した根拠、自閉症スペ…

 IQ(知能指数)

今回第18回公判において被害弁償の意思が被告人から示されたという重要なことが、報道でも弁護人会見でも示されなかったことは先日記事で述べた。他にも報道や会見に無い被告人心理の解明に重要と思われる情報があった。 被告人質問で、片山氏本人が鑑定での…

 求刑予測に関するコメント返信

昨日の記事に2名の方からコメントを頂いてる。以前何度か量刑検討の記事を書いた時はまったく反応がなかったが、論告求刑が次回に迫って来たということで関心が高くなっている表れと思われる。返信を本記事で記す。 (1)morinosatooさん >求刑は4年6月以下か…

 求刑予測に関して

以下のTBS記事で求刑予測について触れていた。 "PC遠隔操作、片山被告が新たな動機「権力への怒り」" http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news2340939.html <次回の検察側による論告では懲役10年以上の厳しい求刑が予想され、判決は年明けになる見通…

 第18回公判の位置付け(続)

今回公判で表明された「謝罪と反省」が、刑期を短くしてもらうための「うけ狙い」ではないかという率直な疑念に対して、当方の印象は「本物」と思えた。 ただし、当然被告人や弁護団の本当の心中は分からないが、結論めいて言ってしまうと「裁判としてはこれ…

 第18回公判の位置付け

昨日自己コメントで書いたように、今回公判は”佐藤氏と弁護団が本事件裁判の終結に向けて、「判決における被告人の利益最優先」の方向に舵を切った結果”という推測をしている。 そのため個別内容よりも、まず全体としての評価が重要と考えている。 公判期日…

 第18回公判傍聴メモ速報

傍聴できました。 まだメモの整理は全くできていませんが、神保氏のビデオニュースで公判後会見が早速アップされて、それを見た方は「今回公判はどうなったのか?」と思われる方も多いと思うので、当方が根本的と思う部分をまずご紹介。 -------------------…

鑑定証拠請求取り止め

ぺんてるさんが長谷川氏とTwitterでやりとりしておられたお陰で、今回いち早く状況を知ることが出来て深謝。 ツィート内容を見ると長谷川氏は相当憤慨しておられるようで、弁護側も弁護方針上などで色々事情はあるだろうが、ここまで来ての証拠請求取り止め…

第17回公判傍聴メモ2

傍聴記の前に、まずぺんてるさんからコメントで非常に重要な情報を頂いた。 11月4日(火)の第18回公判でメインテーマになるはずだった「心理鑑定書」を、弁護側が証拠請求しないということが長谷川氏のツィッターで明らかにされた。驚愕の展開であり、皆さん…