kensyou_jikenboのブログ

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新国立競技場問題

真実発掘20 「技術面検証の主要着目点」

検証すべき点は多数有るが、例示として大きく初期(~2013年)・中間(2014年)・最終(2015年)の三段階において、夫々で大きな課題を一つずつ挙げてみた。 -------------- (1)初期…2013年3月コンペ表彰式プレゼン案(ザハ修正案1とする)には、アンカー等の…

真実発掘19 「検証委員会は地雷を見抜けるか」

通称「第三者委員会」(正式名称:新国立競技場整備計画経緯検証委員会)が活動開始しているが、次のようにやはり工費変遷に焦点が当たるようである。 <初顔合わせの委員たちから、厳しい声が相次いだ。「予算にこだわらないと会社はつぶれる。民間では考え…

真実発掘18 「『ゼロ』がオプションでは選択されない」

河野太郎氏を本部長とする自民党行政改革推進本部などがまとめた見直しプランが政府に提出されている。 -------------------- ”新国立競技場(オリンピックスタジアム)見直しプラン”平成27年8月7日 自由民主党 (抜粋) [基本方針] 新競技場は「白紙」…

真実発掘17 「コンペ表彰式プレゼン案」

JSCのHPにコンペ表彰式の紹介があり、プレゼンの動画とその中にCGも入っている。 ”新国立競技場 国際デザイン・コンクール 表彰式” 2013年3月19日 http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/NNSJ/ceremony.html これを見ると、コンペ案そのままでは…

真実発掘16 「キールアーチの飾り部材化に関して」

Twitterでまた簡潔にまとめて頂いたツィートを見た。 「キールアーチが必要な構造ではなくて、只の飾りになった段階で、破綻していた、と。」“[新国立競技場問題] 真実発掘15 「キールアーチ部に関するJSC資料記述」 ” これで気がついたのが、逆に「只の飾り…

真実発掘15 「キールアーチ部に関するJSC資料記述」

Twitterを見ていたら、当ブログ記事でお伝えしたかったことを簡潔かつ的確にまとめて頂いているツィートがあった。 "これ読むと新国立競技場プロジェクトはかなり前の段階で壊れてたんじゃないか?という疑念が起きる/[新国立競技場問題] 真実発掘11「基本…

真実発掘14 「設計会社の説明責任」

当ブログで検討を続けてきて、基本設計完了時の「基本設計書(案)」と本来それをベースに作成されるはずの実施設計入札公示資料で大きな問題が見つかっている。以前記事と重複する点も有るが、本問題にとって非常に重要であると思えるので再整理して記述。 …

真実発掘13  「基本設計のキールアーチ補足」

(本日2本目記事) このところアクセスが急激に増えたので検索などで調べてみたらTwitterで拡散して頂いていて、Twitterと云うメディアの効果を改めて感じた。それでTwitterを眺めていたら当ブログ記事「基本設計のキールアーチはデザインテイスト維持用部材…

真実発掘12 「河野議員、今こそ決起を」

本記事では一旦技術的検証から離れて、全体の問題を取り上げてみようと思う。 このところの数多くの報道などを見るにつけ、総理による白紙見直し表明後も議論が落ち着くどころか、更に沸騰し拡大中という印象である。当方も調べれば調べるほど、色々な事実・…

真実発掘11 「基本設計のキールアーチはデザインテイスト維持用部材だった」

昨日記事の「平面図からのキールアーチ検討」は、一昨日の「断面図によるアーチタイ有無判定」より分かりにくかったかも知れないが、当方は「基本設計書(案)」の以下頁の記述が以前から気になっていた。 特にA部(キールアーチ先端)の支持構造について基…

真実発掘10 「基本設計平面図のキールアーチ」

昨日記事で基本設計図の「断面図」にアーチタイが記載されていないことを解明した。 引き続いて、基本設計図には各階ごとの「平面図」もあって、それにはキールアーチの断面図が記載されている。キールアーチがどう配置されているかが概ね分かる。 6F~B…

真実発掘9 「工費変遷の裏側」

昨日記事で「基本設計の有識者会議了承から入札の間にアーチタイが追加されたのは一大偽装事件ではないか」という疑念を書いた。特に有識者会議(第5回)でアーチタイを示してなかったとしたら、虚偽資料で了承受けたことになる。ポイントは資料にアーチタイ…

真実発掘8 「アーチタイ追加経過は一大偽装事件の趣き」

これまで見てきたアーチタイに纏わる諸問題を全体的に考えてみると、これだけの根本的大問題を設計会社やゼネコン、そして発注者のJSC担当者が知らないわけがないと思われる。 特に設計会社は日建設計を中心とする4社のJV(ジョイントベンチャー)がフレーム…

真実発掘7 「アーチタイ(タイバー)の地震対策等」

これまでの記事で述べてきたようにアーチタイは色々大きな問題が有るが、地震対策も最重要課題の一つになるため出来る範囲で検証してみる。 まず、アーチタイ断面図から寸法を概略割り出して、構造も推定してみた。 図中で、①アーチタイ(タイバー)本体はアー…

真実発掘6 「アーチタイ追加は隠されていたのか」

昨日記事で「ゼネコン神話」などによる根拠薄弱な楽観的期待が、工期実現不可能と思える計画が止まらなかった原因の根底にあるのではないかということを書いた。 しかし、「アーチタイ追加」が明確に分かっていたら、建築家の皆さんの中には「ゼネコンで何と…

真実発掘5 「屋根とスタンド同時工事の問題」

アーチタイの工事がどのようになるかを考えてみる。 まずアーチタイが記載されている断面図を再掲する(寸法は当方で推測記入)。 アーチタイ2本の外側間の距離は図から推定して約67m程度。アーチタイの組立や据付には作業用スペースや重機などが必要になる。…

真実発掘4 「アーチタイ(タイバー)追加時期」

森山氏の以下ブログ記事は皆さんもご覧になられていると思うが、森山氏が2015年3月4日に行われた「近隣住民説明会」の資料図面中にアーチタイ(タイバー)が追加されていることを発見した経緯が説明されている。 "新国立競技場説明会にて 3" 2015-03-10 こ…

真実発掘3 「タイドアーチ構造の課題」

昨日記事で3000億円が「断り見積り」ではなかったか、と云うことを書いた。ただし、今回の場合は金額面で断りたいというだけでなく、技術的及び工期的に達成がほぼ不可能と見ていたのではないかと当方は想定している。 その理由はキールアーチである。キール…

真実発掘2 「工費変遷の謎」

本題に入る前に以下の記事が出ていた。 ”新国立の文科省担当者「更迭」…下村大臣認める” これは舛添氏の更迭要求を実行したような形になったが、担当者は可哀想である。当方から見ると下村氏や舛添氏の方が遥かに責任は大きいと思われるのに担当者が犠牲にな…

真実発掘1 「安藤氏の責任はどうだったのか?」

遠隔操作事件判決(2月4日)から、はや半年近く経とうとしている。世間では話題にのぼることも少なくなり、このまま忘却の彼方と云うことになりそうである。 しかし、片山氏は懲役8年判決で未決勾留日数参入が1年近く(350日)あるとは云え、あと6年半程度…