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第15回公判1(印象)

今回傍聴券抽選には外れたが当選券を頂いて傍聴できた。(その際の経過はコメント欄に記す予定)
公判内容は江川氏の傍聴メモが今後出てくると思うので参照していただくとして、当方は現状での片山氏の印象を紹介。

入廷時に見たら、髪の毛がボサボサで、上はTシャツ、下はジャージのズボンでシワが多い感じ。拘置所にいて服装に気を使ってなくても仕方ないだろうが、それにしてもヨレヨレというような印象。初めは前回7月30日と一見似たような雰囲気と思ったが、見ていると全体的にヨレヨレの度合いが進んだ気がした。
そして何より、入廷から証言台横の控え椅子に座っているところまでは表情が見えたが、「目が浮いている」という感じがした。普通だと「目が泳いでいる」という表現になるのかも知れないが、その時は「泳いでいる」というより「浮いている」ように当方には見えた。前回はそこまでの印象はなかった。

それが被告人質問に答える段になると、前回にも増して淀みなく答えている印象。しかも質問されてから答えを始めるまでの間が殆ど無く、反応が非常に早い(あー、とか、えー、や沈黙を入れて一旦考えてから話すようなことは無い)。受け答えがしっかりしていて、外見の様子とのギャップが大きすぎて驚いた。

また、犯行や関連行動においても、例えば今回公判の主題であった江ノ島を取り上げれば、家にあったセロテープでは自分や母親のDNA付着可能性まで考えてコンビニで買ったのに、無防備に「猫 首輪」で検索履歴を残してしまう。「江ノ島だから神奈川新聞を使った」と今回理由を述べたが、そのような地域的細工をしたら、逆に用がないはずの川崎駅周辺へ行ったことを掴まれてしまっている。監視カメラは、「途中の商店街にはあっても、まさか山頂までは無いと思っていた」と証言したが、そもそも絶対捕まりたくないと思っているのに、観光客が沢山いて写真もばんばん撮っている場所にわざわざ出てきて装着時間帯を特定されている。
余りにもちぐはぐ。

更に心理的には、前回第14回公判で以下のように証言している。
違う自分がいるようだった。仕事は不調なのに、レジャーや犯罪に関わる行為は調子がいい。違う自分が同居しているようだった。
脅威に感じていた。もうやめないと捕まってしまうと思っているのに、止められない自分がいる。自分の中に、もう一人の自分がいる感じ。

当方が今回片山氏を見て感じたのは、やはり人格や能力の2重性(或いは多重性)が色々な心理領域で発現していて、しかもそれが進行しているのではないかということ。
その意味で、今後夏季休廷期間に入り情状鑑定(心理鑑定)が行われるとしたら、「もうここしかないタイミング」と思う。裁判所は迅速に決定を下してもらいたい。

しかも、当方の見る限り、もはや心理鑑定の後には精神鑑定が必要なレベルと感じた。
法廷におられた他の方々で当方のような見方をした人がどれぐらいいるかは分からないし、勝手な考え過ぎの可能性もあるだろう。しかし、それでも相当深刻なレベルに見えたことに関しては、ある程度の確信は持っている。
なお、話は変わるが雲取山の埋めた位置に関する被告人質問及び片山氏証言はなかった。

以上
[追記]
上記のように当方の見方は、心理鑑定の後に精神鑑定も必須と思うぐらいであった。
しかし、裁判所は情状鑑定申請を却下したとのこと。
裁判長は被告人を正面からずっと見ていたわけだし、昨年から片山氏を見てきているのに、当方とは全く見方が違うということになる(判断は当然外見印象だけでなく犯行内容やその後の全ての言動などによるが、内面は外見にも出るから相当分かるし言動も整理手続や公判、開示証拠などで明らかにされている)。
プロの裁判官はどういう点で情状鑑定(心理鑑定)必要なしと判断したのだろうか。記事には却下理由は書いてないので詳報を待ちたい。
"片山被告の精神鑑定せず 遠隔操作事件で東京地裁"

また、責任能力云々の話が出てくるとややこしくなるが、まず純粋に診断とそれにより必要ならば治療を優先という考え方は日本の司法には無いのだろうか。(しかも今回弁護側は責任能力を争わないと明言している)
追記以上