kensyou_jikenboのブログ

yahoo!ブログの同名ブログを移行しました

第15回公判2(片山氏の仲裁)

江川氏はTwitterを見るとドイツで夏休みのようである。最終的には傍聴メモが出てくると期待されるが、いつになるかは不明ということになりそう。
そのような中で、江川氏Twitterに公判トピックスとして以下のツィートがあった。
PC遠隔操作事件の裁判で、検察官と弁護人が激しく言い合っても、裁判長は放置。おもむろに片山被告人が口を開き、仲裁に入るとゆう、斬新な展開。

これはどういうことかと疑問を持った方もおられると思うので簡単に解説。
江ノ島行きに関して、実際には行く前と帰りに片山氏は寄り道をしていた(寄り道の詳細は江川氏メモに載ると思われる)。
その件で、弁護人(女性)が「検察・警察側は、寄り道があったことを自宅前の監視カメラ映像の出入り時刻から推定できていたのではないか」と片山氏に聞いた。

そこで検察官が立ち上がって「監視カメラの映像はあるのか?」と異議を唱えた。
更に佐藤氏も参戦して、「激しく言い争い」というところまでは行かなかったと思うが、論議の応酬があった。
そうしたら片山氏が口を開いて「自宅を出た時の時刻は証拠で出ている。映像があっても不思議ではない」という趣旨のことを的確に述べた。
これで論議は一発で収まった。

当方が聞いていた限りでは、「検察官は何でこんなところで異議を唱えるのか」と不思議なぐらい軽微な話だった思うが、これ以外では被告人質問において検察官の発言はなかったので、存在感を示しておくための異議と云う意味合いなのかと思ったぐらい。

ただ、片山氏の捌き方は見事で本当に感心した。
それだからこそ入廷時の「目が浮いている」状態とのギャップが更に大きく感じられた。
(証言している時の表情は傍聴席から見えない)

なお、今回公判の片山氏証言では、全般において明確な疑義は今までのところ個人的には感じられていない。それだけにやはり前回の雲取山証言での疑問の多さは大きな謎である。
証言の信憑性検証については、8月5日記事に書いた佐藤氏紹介の長谷川氏コメントと思われる以下の内容に当方は注目している。
意識的に嘘は言ってないのだけども抑圧というものがあって、本当の意味の彼が抱えている問題というものが全部明らかになっていない。それでカウンセリングなどを通じてそういう抑圧を解くことによって、手がかりが見つかるはずだ

「抑圧を解く」というのは心理学のプロの発想と感じる。
どのように抑圧を解いて、どのような話を引き出してもらえるか、期待したいと思っていたのだが、情状鑑定不許可は本当に残念。
前回公判後の会見でも佐藤氏が触れていた長谷川氏が本拠にしている「岐阜への移送」という課題も影響しているのだろうか。しかし、越えられない課題ではないと思われ、裁判所には再考を望みたい。

以上