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プライムニュース各党発言(追加対策工期考慮なし)

以下番組で豊洲特集があり、5名の都議出演。
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都議個人見解も入るとは云え、都議選も近づいての各党見解は興味深いと思われる。当方が注目した部分を抜粋紹介。特に「移転できるとしても時間がかかる」という点に着目しているが、結論としては各党とも明確な言及は無かったようだ。

①野上都議(公明)(17分頃~)
野上(敬称略、以下同様):860億をかけて土壌対策をした割には色々なものが出て来てしまったのですが、「安全は担保されている」ということも言われていますので、後は安心というという心の部分ををキチッと解明しながら、早く、一日も早く豊洲に移転したほうが良いのではないかという個人の考えです。
→「個人」と断わっての発言で、党の体質的に都議団の副幹事長クラスでは党を代表して見解を述べるのは難しい状況が伝わる。それでも、ほぼ党見解に合致と見て良いと思われる。但し「早くは移転できない」ことが、現実における根本課題ということは認識しておられないようだ。

②浅野都議(民進系)(21分頃~)
浅野:(都議会での小池知事お詫びに関して)「達成できないこと」をお詫びしている。つまり「達成できない」とは、まだ言っていない。これについて私は委員会で確認していて、都として達成できないという認識なのか?と聞いたら、都としては未だに「達成できない」とは言い切っていないのです。我々議会としては「付帯決議に決めたことを守ってくれ」と言っていて、それに対して「約束が守れません」という回答が来たら、ではどうするか?というように考えられるんですけど、「出来ません」とは今まで一言もいわないから止まってしまっているわけです。
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→議会も情報は得られるのだから、自ら検討して都側を動かすことも出来る。よく二元代表といわれるが、実態は、このような行政頼み。「議会そのものの意味」まで考えさせられる。そして結果的に「知事待ち」だから、その後の「移転可能日程」など考慮外だろう。

③川松都議(自民)・大山都議(共産) (22分頃~)
川松:専門家会議も途中で止まってしまいましたが、あの専門家会議というのは、更にこういう手法もあれば、こうやってパワーアップさせれば、「無害化に近づくんだ、なるんだ」ということを平田座長が発表しようとした場が壊れてしまったわけです。
共産」平田座長も「無害化は目標にしていない」ということを、5月18日会議は宣言したんですよ。
川松:そこで一言だけ取り上げる手法は止めたほうが良い。
大山:一言ではなく、何度も何度も言いましたよ。
川松:平田座長は、「地下と地上を分けて考える」と何度もおっしゃってますし、汚染されたものに対して、例えば地下水が本当に口に入るのかということを考えた時に、99.9%(比喩)有り得ないのだから市場はオープンしても良いという議論が有るわけです。無害化という言葉が独り歩きすることは良くなくて、「本当に豊洲市場がオープンするときに何が必要なのか」ということを、今一度皆んなで検証したら良いと思いますよ。
共産党自民党論議だから噛み合うはずも無いが、川松氏は「皆で検証したら良い」と主張。しかし、「開場条件と無害化」の検証を、実際にやったら容易に結論出ないことは自明。また追加対策工事と、その効果で無害化に近づくまでには長期間かかることを、川松氏も言及なし。現実的に見せながら、現実無視するという詭弁の使い手のようだ。
共産党の方は、いつも思うのだが、論理的な割に最後の詰めが甘い。川松氏が追加対策の件を出したから、すかさず大山氏が「例えば22ヶ月工期だと、他も併せて移転可能時期は3年以上後ですよ」と指摘すれば課題が明らかになるのに何故かやらない。党として、「豊洲移転の可能性」にすら言及するのを避けていると推測するが、それでは議論が一面的になって深まらない。

④おときた都議1(都民ファースト(35分頃~)
おときた;専門家会議がする予定だった提案は合理的だと思います。「今は(無害化)出来てませんが将来的には対応可能」と、私は専門家会議の提言を理解しています。追加対策を条件を整えてしっかりやる。その上で安全というのは、行政と政治家が「これでしっかりやりましたから、こういう市場を整えました」とメッセージを伝えていくことが、この後は重要と思います。
→小池氏・小島氏の「築地推し」とは、実質的に対立する考えではないか。「両論を公平に検討しましょう」という立場ですらない。しかも、「こういう市場を整えました」というのは豊洲で、そのメッセージを伝えるとしたら最終的に小池氏となるのは明らか。代表に重荷まで負わせようとしていることになるが、これで幹事長???
最終的には変心するのか。しかし、ここから手のひら返しだと整合性付けられるか。どうも、よく分からない人物で、人間観察からすると興味深いとも言えそう。

⑤おときた都議2(49分頃~)
おときた:都議選まで1ヶ月有るわけですから、この立場(都民ファーストとしては知事意向尊重)で行くのであれば、(有権者に)「白紙委任状をくれ」と云うことになりますから「どっちに行ってもいい」と云うことになりますが、それで戦うのか、逆にちゃんと有権者の方に判断を仰ぐのかということはしっかり考えて、我々は結論を出したいと思っています。私個人の立場で言えば「白紙委任状をくれ」ということになるのは、ちょっと考えづらいと思っています。
キャスター:この状態が投票日まで続くとは思っていないということですか?
おときた:私は、何らかの変化があると思っています。
・・・
キャスター:(小池氏所信表明のフリップを示して)安全安心論議だけではなく、物流環境・経済合理性・持続可能性などの新たな判断材料を増やしているということですか?検討に時間はかかりますよね。
おときた:経済合理性などが新たに加わってきたのはPTの功績だと思っています。(検討は)ずるずる1年2年かけてやるわけではないですから、PTは終わって戦略本部で材料は揃って、いつ結論が出てもおかしくない状況には来ている。
→所信表明で特に「持続可能性」が入っていることは、小島PT見解重視を示していると思われる。

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これで「豊洲移転の方向性」が出る可能性があると考えているのだろうか。しかも前項のように、おときた氏見解は両論検討よりも踏み込んでいるので、小池氏がPT報告(両論併記)重視を打ち出しても、まだ整合性取りにくい。選挙後の方向性は別として、今後小池氏の動向も見ながら、おときた氏はどのような動きをすることになるか。
(おときた氏は上記画面の表記で、「都民ファーストの会 都議団幹事長」。

また、おときた氏は「豊洲・築地の検討に1~2年掛けるわけではない」としているが、追加対策工事だけでも22ヶ月掛かる可能性があることは果たして念頭にあるのだろうか(分かっていたとしてもスルーか)。

以上
「追記」
キャスター(反町氏)のレベルも情けないほど低い。真面目に取り組んでいそうな番組でも、この有様では、豊洲問題の混迷が続くのも止むを得ないか。
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キャスター:無害化と環境基準以下にするのはイコールじゃないでしょう。
浅野:議会の中で無害化の意味を確認しているんです。「土壌から地下水に至るまで、すべて環境基準以下にすることが無害化の意味です」という(市場長)答弁があったのです。
→キャスターが肝心なことを、逆方向に認識していたというお粗末さ。

追記以上