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やながせ都議からの返信、及び現状世論動向

昨日のブログ内容を「やながせ」都議にお送りしたところ、直接ご返信を頂いた。迅速なご対応を頂いて感謝。

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これに対しては早速、「移転決定前にやることでしょう」というキツい突っ込みも入っていた。
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やはり維新提言に含まれていた以下条件は重要。(「維新提言3条件」或いは「維新3条件」と当ブログでは呼ぶ)
(1)地下水管理システム目標水位達成
(2)地下空間防水・気密工事実施
(3)地下空間換気実施

政治家の方々には色々事情もお有りと思うが、やながせ氏らが意識する都議選も近づき、世論調査結果が朝日新聞で本日出ている(①~③番号と計算は当方付加)。

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タイトルの「豊洲移転目指すべき55%」はミスリード気味で、個人的に注目と思うのは上記「③更に安全対策をとった上で移転すべきだ…37%」になる。設問がどうだったかにもよるが、現状そのままでは移転に問題有りで、何らかの追加対策必要と考えている人が一番多いことになる。

そして実際にも専門家会議の論議等から、前述の「維新提言3条件」相当の対策実行が求められていて、世論は良く分かっているということになる。

なお、同じ朝日世論調査の小池氏と政党の支持率では以下のようになっている。
<東京都内の有権者を対象にした朝日新聞社世論調査で、小池百合子知事の支持率は74%だった。一方、7月の都議選で小池知事を中心とする地域政党都民ファーストの会」が単独過半数を占めた方がいいか尋ねると、「占めた方がよい」と「占めない方がよい」が41%で並んだ。
現時点での都議選の投票先を尋ねると、自民31%、都民ファースト20%、・・・ 維新1%。>
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80%超からは下がったとはいえ、依然小池氏支持は74%と圧倒的。「石原喚問から流れが変わった」などの憶測報道もあるが、小池氏支持は容易には落ちそうにない。ただ全体の政党支持率では自民がトップ。そして「都民ファースト過半数」に関しては賛否評価が同数。この辺りが有権者のバランス感覚の現れのようにも思える。

維新はというと1%。これでは何か特徴的争点が必要なことは、よく分かる。それで実質党首のH下氏主張にも合致する「豊洲移転推進」と、早期判断しないことを理由に象徴的な「小池氏批判」に向かうことは、選挙が近づく中で止むを得ない戦術なのだろう。

結果的に政治家は何よりも「選挙ファースト」であることが今回実地に理解できた。後はそれが功を奏すかどうか。党派性を抜きにすれば好漢は間違いないと思える「やながせ」氏の奮闘にエールを贈りたい。

なお、「おときた」氏に関しては、小池氏をサポートする立場だから、いつまでも従来主張の早期移転に固執する必要はないと思われる。不思議なので理由を考えてみると、若いが結構こだわりがあって、自己の主張は出来るだけ下ろしたくないいう意識だろうか。

以上
[追記]
本文のように政治家としての事情はあるだろうが、維新三条件は、それに左右されない客観的事実として厳然と存在し避けては通れない。(1)~(3)の現状におけるポイントを改めて考察。

■(1)地下空間水位
水位全体として降雨に顕著な反応が見られ、「2.8cmの降水で22cm水位上昇」という地点も有る。都側の「順調に低下」という誤った認識で調査されておらず原因不明で、今後どのような状態になるかも不明。7月2日都議選前には入梅確実で、台風も来るかもしれない。その時にどれぐらいの水位になるか。

特に気になるのは「地下空間に再度地下水が上がってくるかどうか」。現状でも水位3m超の地点が複数あり、2.5m超は多数。それで地下空間に入っていないのも謎だが、降水量が増えて全体水位が上がれば、底面は未対策のままだから再び入ってくる可能性が無いとは言えないだろう。

そうなったら水位管理欠陥が都民・国民にはっきり分かってしまう。但し今は滞留水無しということで公表されていない。水が侵入しても「都側が地下空間の水位を発表するか?」という課題もあるw 

なお、一昨日記事でも書いたが、地下水管理システムも「過剰な仕様」として不要論も出てくるかもしれない。しかし、平田座長は管理システム稼働による浄化進行に期待する発言をしている。不要論はそれを無視することになり、容易に受け入れられるとも思えない。また揚水を止めてしまえば、どこまで水位上昇するかという問題も出てくる。

■(2)気密・防水仕様
揮発性物質対策だけでなく、水侵入対策としても有効。平田座長が水位管理破綻をスルーしているようなのは、「底面追加工事で対策できるという腹積もりがあるのではないか?」と個人的には推測している。よって(2)は必須。

■(3)換気
(2)だけで気体上昇の完全な防止は困難と思われ、(2)(3)は両方必要だろう。

■(1)~(3)全体
この全てに、少なくとも実施の目処が立たないと移転判断も出来ない。更に実際の移転前には(1)~(3)の工事完了と効果確認が必須。

それでようやく「安全宣言」か、それに相当すると小池氏が言っていた「農水大臣への認可申請」が可能となる。このような具体的ロードマップ検討の議論を自維は避けたまま選挙に突入しそう。都民がどのように判定するか。

また小池氏側も現行ロードマップで、既に専門家会議2ヶ月遅れや戦略本部設置などの新たな状況が出てきており、どのような改訂をするか。

■(1)に関する別見解
早期移転派でも(1)にずっと注目しておられる宇佐美典也氏は、水位管理破綻は認識しつつも、昨日次のようにツィートしておられた。「水位目標の再設定」とはいかなる手法か?、今後に注目したい。
<私は地下水位目標も過剰だと思っているので、水位目標の再設定と地下ピットの換気システムを確立させれば移転を進めるべきと思っています>

追記以上