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TVタックル藤井氏発言と同氏の一連の動き(山本一郎氏の「デマ」もあり)

昨日コメント欄でも記したが、テレ朝「TVタックル」に藤井聡氏が出演して「地下空間積極的擁護論」のような言説をされていた。発言を詳細検証してみようと考えたが、番組放送後にFacebookで補足をされていたので見てみたら冒頭部分から唖然とした。
今回は、地下水モニタリング・管理・対策という趣旨のメンテナンスの意味を明確に含むものとして作られたものと思われます。したがって、通常のピットよりは高さが高くなっています。
 
この期に及んでまだ分かっておられないのだろうか???
通常より高いのは、AP+2m面の上に50cmの砕石層を敷設し(=AP+2.5m)、そこから上に向かって建てたので、地上面AP+6.5mとの差(=6.5-2.5)が地下空間高さ4mになっているという構成なんですが・・・(爆)
用途から決まったんじゃありません。盛土止めたら4mの空間が出来たので色々使った、というのが実態。
 
藤井氏が、このようなレベルの人とは思わなかった。ただし、大阪都構想の時に少し調べて同様の印象は既にあったが、今回改めて確認してしまった。こういう基本中の基本も未だに読み取れない人が内閣参与とは、官邸も大丈夫かとおもえれしまう。
 
これでは検証する気もなかなか起きないが、そんな藤井氏を持ち上げているのが山本一郎氏。
藤井聡さんはほっといても事実に気づいて正論を言う方なので、どこで話をされていても心配してません>( 10月9日 )
 
その山本氏が昨日”テレビ局は、なぜ豊洲問題で騙されたのか”というブログを書かれ、きな臭い状況になってきて、注目されている方も多いと思う。
当方も推移を見ていきたいと思うが、まずは上記で藤井氏も山本氏も、「そもそも論」からして「分かってるのだろうか?」という感じがすることは否めない。
 
また、藤井氏に関しては、昨日コメント欄に自己補足で書いた「モニタリング空間にまつわる一連の動きのシナリオライター」が同氏ではないかという推測も、そのようなシナリオライターさえ務まらないように思えてしまった。
 
ただ、それでも、もしかして動いた可能性は有るかもしれないと思い、9月10日小池氏会見以降の「藤井氏及びモニタリング空間関連」の時系列を作成。結果として、何らかの動きをしていた可能性もあるように見えてきた。(関連して(2)項で山本氏の「ガセ」も有り)
 
なお、此の時系列の説明においては当ブログ考察による仮説が相当入っており、それを憶測と捉えて頂くのも結構で、「憶測嫌い」の方は本日はこれ以降飛ばして下さい。
 
----時系列記述開始----
豊洲の土壌汚染対策の「盛土」について、様々に報道されています。これまでの説明がウソだった、汚染対策が徹底していなかった、というトーンで報道されています。…
 A)地下室を造った今回のケース(地下室有りケース)と B)地下室を造らず、直接、建物を盛土の上に造ったケース(盛土上建設ケース)を比較すれば…>
→藤井氏が会見後1週間以内に見解を発表しているが、この時は「地下室」と「盛土」の比較で、「モニタリング空間」の話は全く出ていない。
 
→前項(1)のFacebook内容に加筆し、三橋貴明氏のサイトに投稿したもの。
興味深いのは追伸5として山本一郎氏のブログが引用されている。
<追伸5:しかも、「公開されている議事録」を見れば、豊洲についての正式な「技術会議」にて、「盛土上建設ケース」でなく「地下室有りケース」で建物工事を完了することが「図面」の形で事務方から提案され、地下室有りケースでつくるなんて聞いていない、という趣旨でマスコミ上で「憤って」見せた産業技術大学院大学の川田誠一学長を含めた全委員が、それに対して異論を唱えず、正式に「承諾」した様子が確認できます(つまり、万一「盛土上建設ケース」が技術的に問題であるなら、それは技術会議の責任問題に直結することになるでしょう。逆にもし、今回の施工にはなんら問題等無いということなら、逆説的にも技術会議が適切に機能している、ということになるでしょう)。>
→藤井氏による引用記述は全委員が、それに対して異論を唱えず、正式に「承諾」した様子が確認できます>としている。これは全く逆で、委員らは報告書への盛り込みを求められて、正式に反対したことが今回明らかになった。
 
引用元の山本氏ブログでは、もう少しまともで盛土工事図が入った第16~18回会議資料を挙げて以下にようになっている。
<会議議事録を見ますと見事に工事完了報告書が提示され、その場では誰も異論を唱えていないという素敵な会議の様子が見られます。…(会議資料の盛土図提示)…
ということで、工事の完了報告書が技術会議第16回から第18回にかけて回覧され、これといった議論もなく了承されているんですが、この地盤工事完了の図面を見れば、建屋の下に盛り土なんざ積まれていないことがすぐに分かります。>
→しかし、これは都側の大きな責任を見過ごしている。
 ①会議に対して「盛土無しに変更する」という提案を行っていない
 ②モニタリング空間の提言盛り込みは反対され、盛り込まれなかった
 ③モニタリング空間自体の論議も行われていない
 ④第18回会議で八木座長による都側課長との確認のやり取りがなされている
  ○藤原課長 今ある地盤については、A.P.+2m建築敷地、それ以外のところを盛土というところで、・・・
  ○八木座長 要するに、4.5mはきいれいなものが積んであると、こういうふうに考えてよろしいわけですね。
  ○藤原課長 はい。
(このやり取りを山本氏が読んでいたら、或いは後で知ったら、「八木座長が藤原課長の『建築敷地』を聴き逃したのが悪い」と云うかもしれない。しかし、それまで会議に仕様変更を全く提起していないのだから、課長はまず変更を明言して説明することが必須だった。また、座長は「要するに」と確認しているのに、その意味も理解しなかった。都側の責任のほうが遥かに大きい)
 
このような状況だったし、更に今回②③が明確になった。議事録を見るだけでも分かる都側の責任を、技術会議側に転嫁する山本氏ブログは笑止で、同氏ふうに言えば「デマ」だった。
 
また、藤井氏の方は9月17日の大阪朝日放送【正義のミカタ】出演で以下のように発言。
<2008年の技術会議があるんですけど、そこでペーパー僕確認したんですよ。ほしたらここに地下構造物造るっていう事が書かれてて、AP2mってかいてあって、しかもそれHPに載っているので誰が見ても分かるんですよ。
で専門家会議の人でね、いや地下に空洞造るなんて聞いてなかったよって言う人の目の前にそれが置かれて、何も言わんと会議が終わってるんですよ。>
→「ペーパーを確認した」と言いながら、山本氏が挙げた第16回~18回より、ずっと前の第8回9回があった2008年の話をしている。それには工事図もなく都側の不明確な説明のみで、しかも前述のように委員から「論議していない」と云うことで承認拒否されていたことが今や判明している。
 
藤井氏は山本氏以上の頓珍漢さだが、基本的には両者は似たレベル同士で馬が合うのだろうか。或いは単に引用や持ち上げ以上の何かがあるのか。(そういえば橋下氏も山本氏と同様の間違った認識で、正しい長谷川氏に強引に謝罪までさせていた、これも何か関連あるか)
 
(3)9月16日…東京都がモニタリング空間関連資料追加アップ

(4)9月18日…毎日新聞記事
<建物下の空洞は土壌汚染が再び見つかった場合に備え、パワーショベルが作業できる場所とする目的でつくられたことが分かった。>
→「モニタリング空間」の言葉は無いが、「重機使用が目的でつくられた」となっている。「都幹部が証言」とされてるが、リーク元は都庁側か政府与党筋か。
 
(5)9月19日…朝日新聞記事
→誰かが毎日に続いて朝日にリーク記事を書かせた可能性が高いが、この記事ではタイトルに「モニタリング空間」が来ている。これが「モニタリング空間」のマスコミ初出だろうか。
 
(5)9月21日…藤井氏ブログ
<しかし、今、少し雰囲気が変わってきているようです。…
その空洞は、技術的には「地下ピット」と呼ばれる極めて一般的な空間であり、かつ、それをつくるのには、盛土にするよりもよりコストがかかり、しかも、万一の場合に備えた「モニタリング」のために必要な空間であり、「手抜き」とは到底言えない存在だったわけです。>
→まず、藤井氏は<今、少し(報道の)雰囲気が変わってきている>としているが、その例で挙げているのが(4)と(5)。的確にリーク記事を捉えておられたことになる。これが自作自演なのかはまだ判断できないが、少なくとも4mの根拠も認識できない人がリーク記事には敏感だった(笑) そして「モニタリング」を前面に押し出して、現状構造擁護はタックル発言と既に同じだった。
 
(6)10月10日…藤井氏TVタックル出演&山本一郎氏ブロク公表
----時系列記述終了----
 
新国立競技場ではリーク元は政府自民党、中でも官邸が多かったと思うが、豊洲は都庁が絡むので都庁のリーク手法はまだ良くわからない。新国立の時は、安倍氏が信頼を寄せる菅官房長官の差配のもとで和泉補佐官らが動いていて、リーク元にもなっていたと思われる。しかし、都庁はトップが小池知事になって、都庁幹部が重要情報をリークできる状況なのだろうか。ただし、特別顧問の上山氏などが主導することは有り得るかもしれない。
 
それで藤井氏がどこまで主体的に動いているかは分からないが、時系列を見ると単にコメンテータ的に見解を述べているだけとも思えない。橋下氏の一連の発言なども考え合わせると、大阪都構想対立陣営の「呉越同舟」まで当ブログでは考慮に入れようかと思っている。
それにしても、司令塔は今後明らかになってくるか。
 
以上