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山本一郎氏10月21日付ブログ検証2

昨日記事では山本氏ブログの根本的な部分を検証した。それを行ってから、まだ余りにも違和感があるので以下のように記した。
<なお、山本氏が何故ここまで策を弄して頑張っておられるかも意図不明な面がある。>

この「策を弄して」というのは昨日取り上げた部分だけでなく、他にもあることを意識して書いており、その中で「マシンハッチ」の件を取り上げる。
まず、山本氏は<地下に重機を入れるには“壁を破らなければならない”と珍説を述べています。>と非難。
しかし、珍説なら「モニタリング空間でミニ重機を動かして汚染浄化する」という話のほうが遥かに問題ではないか。

現状の低い配管が通っている空間では、ミニ重機と云えども移動や稼働できないところが出てくる。基礎梁下も2~2.5m。モニタリング空間のミニ重機の件は、早い段階では検討された図面があるが、最終的な現状空間で稼働可能になっているとは受け取りがたい。しかも現在までミニ重機は使用されていないし、使うという話も寡聞にして聞かない。

そのミニ重機説を山本氏は肯定し、これまでのブログでもマシンハッチの話を持ち出していた。しかし、今回のブログでは何か宗旨変えでもされたかのようになっている。
スロープではなく建物脇に搬入用の孔状物を掘りクレーンなどを用いて地中に重機を下ろして工事をするのが一般的です。東日本大震災でも同様のピット破損で多数の工事が行われてきた

マシンを入れる話ではあるが、基本的に2年間モニタリング期間中を想定した地下空間汚染浄化ではなく、何と東日本大震災のピット破損工事を持ち出してきた。しかも「多数の工事」と言うが実例は一つも示されていない。他者を批判するなら、自らがまず証明をキチンと出すべき。その写真なりを見てから、山本説の真偽が判断できる。多数あるなら例も容易に出せるだろう。

盛土問題の核心の一つが、このミニ重機の件。この作業空間を確保するために、盛土無しになったというのが都側調査報告書での原因定時。山本氏だけでなく、藤井氏などもミニ重機説をそのまま受け入れている。しかし、前述のように、現状空間で使用するようには見えないし、多数の低い配管等を避けての稼働は困難としか思え無い。

それに対して、今回山本氏は「震災によるピット破損」の例を持ち出してきた。今まで全く出てなかった話を、よく考え出すものだと思う(苦笑)。本来は先ず「ミニ重機は実際に稼働できるのか?稼働させる予定があるのか?」が先決課題となる。しかし、その真っ当な筋の話には触れずに、ミニ重機の入れ方など枝葉の話に終止する。

こういう対応の山本氏は、一連の豊洲関連ブログをどういう意図で書いておられるのか。単に自らの誤りの多さには気づかず、自らは正しい論考と思い込んで、大所高所から他者の誤りを正そうとしているのだろうか。或いはブログのアクセスが増えれば良いというレベルなのか。それでは余りにも情けないので、少しは策略が有って欲しくなるぐらい(苦笑)

ただ、ここまで来ると森山・高野両氏を潰しにかかっているという気配もしてくる。もし、豊洲市場の現状を全肯定で押し通すことを、未だに本気で考えている人達がいれば、両氏は邪魔な存在と言えるだろう。なお、潰せるかどうかについては、まずは25日に決まった第2回PTの結果待ちか。

それと山本氏ブログは両氏に当て擦ってか、次のような酷い書き方をしている。
<日々のテレビ番組の制作に追われている現場からすると、…「語れる専門家」を探したところ、お昼間や夕方などビジネスタイムのテレビ出演に耐えられるような「あまりパッとしない専門家」ぐらいしか出演に応じてもらえないことになります。>

しかし、森山・高野両氏は、いち早く盛土無しの指摘を行い(日刊ゲンダイ共産党は、この指摘情報を得て動いたと思われる)、結果的に都側の杜撰な対応が次々と明らかになった。つまり両氏は重要な経緯を知っているからこそ、TV局なども出演してもらうことになる。

豊洲問題で何ら具体的実績のない山本氏が、問題点解明に功績が有ったお二人を、事実を歪曲してまで貶めようとするのは、一体どんな発想の人物なのか、やや恐ろしくもなる。ただ、ご本人は全く堪えないだろうから、この調子でどこまで虚偽発信を続けていかれるのだろうか。

以上