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東京新聞森本記者の本と記事・・・JSCが建築関係者を呼んだのはいつか?

昨日の”新国立「無謀」JSC、1年前に認識…”(2015年6月29日) という森本記者署名記事で<昨年春、東京都内のJSC本部に呼ばれた建築関係者>となっているが、本の方では<JSCの幹部数人から内々に連絡を受け、5月ごろに面談した>となっている。
「春」を「3~5月」とすれば、5月も春に入る。しかし一般的イメージでは春は「3月、4月」で5月は初夏ではないか。ただ、初夏とすると5月とほぼ特定されるから、敢えて「春」としたのかもしれない。

何故このようなことを書くかというと、2014年5月末(28日)には第5回有識者会議が開催され、基本設計書の報告が行われている。5月はそのような時期なのに、建築関係者を呼んで<何が正しい情報か分からなくなってきました。正しいことを教えてほしい>と懇願している。基本設計の当初期日(3月)が過ぎ基本設計書の報告が近くなっても問題が多く、しかも設計チームがそれを適切に伝えていなかった可能性があり、JSC幹部は設計会社に対する不信が募っていたことになる。酷い状態だったと想定され、やはり基本設計は破綻していたと見るべきだろう。その意味で専門家がJSCから呼ばれた時期が特定されたことは重要になる。

それにしてもこれほどの状態だったことを、JSCも設計チームも検証委員会ヒアリング等で隠し通したことは立派と言えるかもしれない(苦笑) 当事者・関係者は多いのだから口裏合わせや口止めが上手くいったということか。ただし、検証委員会の期日設定や委員構成も不備があり、真相究明には期間と構造等専門家を増やした再検証が必須ということになる。

以上