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登場者検証7 「和泉劇場」

昨日[追記]で書いた「和泉劇場」について相関図概要を作成してみた。
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ざっくり挙げてみただけでも関与者の多さに改めて驚く(当然だが上図は更に細分化されて多くの組織と人が関与する、総勢一体何人ぐらいになるのか見当もつかない)。こうして見ると「集団意思決定システム」も合理的と思えてくる(笑) 検証委員や本問題でマネジメント批判をされている方々は、このプロジェクトをご自分だったらマネジメント出来るのだろうか、と思えてきてしまう。批判というものは、自分ができなくても、スーパーマンのような人が必要でも、成立するのだろうか、などと考えさせられる。

それはさておき、この際受注業者を予想してみると、以前からの想定通り「大成建設」確定と見る(上図も既にそのようにしてある)。理由は皆さんも個々に把握しておられると思うが、上図だけで考えても受注者が竹中だとJVになり更に関与者が増えてマネージメントが難しくなる方向。元請けは大成1社体制でないと和泉氏もやり切れないと思う。(しかも屋根部は縮小されているので竹中の優位性は減少)

また、昨日も検証してみたように、ゼネコンとは早くから調整に入っていた可能性が高く、新コンペの流れも相談していたと考えるほうが自然。コンペの枠組みや落札者も決めていただろう。緊急事態だから、やむを得ないと思う。よって大成落札で話が付いていて、竹中はコンペ成立用の参加と見る。仮に竹中が受注したりしたら、その時点でプロジェクトの先行きに暗雲が漂う。むしろ大成と現時点でもどこまで進めているかの方が重要。設計も進んでいるのだろうか。或いは本当に隈氏のデザイン待ちをしているのか。

なお、マスコミや世間一般等にも余り伝わっていないように思うが、今回の「白紙見直し」決断というのは物凄いものである。新計画で、これだけの関与者をまとめて納期を厳守していかなければならない。勿論安倍氏にはその時間も専門的能力も持ち合わせていない。菅長官と言えども同様。何故決断できたかといえば、和泉氏がゼネコンと調整の上、白紙から見直しても間に合わせることを引き受けたと見るよりない。

気になることは、和泉氏は他にも色々担当を持っておられる。例えばインドネシア高速鉄道の際も現地に行っておられた(これが不調だったのもやや気になる)。和泉氏を補佐するためにNo.2に適切な人がいるかどうかもポイント。羽山審議官は積算の専門家で、プロジェクトマネージメントは未知数と思われる。適任者がいれば良いのだが。又本来は和泉氏もほぼ専任ぐらいでないと回らないと思うが、その辺を菅官房長官がどう配慮されるか。或いは、和泉氏は兼任の危惧など超越して他もやりながらこなしていかれるか。「和泉劇場」は興味深い。

以上