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鬱屈したもの

江川氏の傍聴メモで被告人質問の内容が詳細に記されている。
当方はまず前回(第11回)公判の傍聴メモにある以下のやり取りに注目していた。
――仮面をかぶった自分とそうでない自分がいる。 
表面的にはまともなように見えて、中には鬱屈したものを抱えている。本物の真人間になりたい。

片山氏が心の中に抱えた鬱屈したものとは何か。
今回はそれにつながる要因が色々明かされたと思う。
例えばやはり前科時に執行猶予が付かなかったことは不満だったようである。何故初犯で実刑、しかも1年6月という長いと思われる量刑にしたか当方も解せないということは、先日記事に書いた。


また、阿曽山大噴火氏が当時の公判を傍聴して”これぞプロの裁判官、感動の被告人質問”という題名で傍聴メモを書いている。その中の一節。
< この裁判官が被告人の良い所をほめながら質問する姿を見ると、回避性人格障害の人に対する接し方も慣れてる感じがした。自分に好意を持ってる人にしか心を開かない傾向があるらしいからね。これぞプロの裁判官って感じかな。>

裁判官の対応を絶賛してるが、それで実刑というのは余り筋が通らないと当方は思っていたら、片山氏も納得いってなかったようである。この時の裁判官の心中は分からないが、大噴火氏の記述と片山氏の述べた内容は合ってるので、裁判官がその場限りの「いい人」を演じたとも受け取れてる。
もしそうであるなら裁判官も被告人に対する影響を考えて発言を慎重にしてもらいたいと思う。

被告人質問では前科時のこと以外にも色々なやりとりがあったが、当方が心理面で重要と考えている旧本名でのTwitterに関する内容はなかった。
「鬱屈したもの」はいじめや前科などの複合要因ということが考えられる。その中でも、「自分が問題を起こして本名を名乗れていない」ということが自らの至らなさの象徴として心の中で大きくなってきたのではないか、という推測を当方はしてみている。
(更にTwitterのアカウント開設自体は遠隔操作前年の11月であるが、乙社にM氏と一緒に派遣されて嫌な思いをしたという時期でもあり、そういうことが影響したことも考えられるが、この辺は片山氏しか真相は分からないだろう)
保釈されてから再開したことや、再収監当日も事件に関係ない内容を書き込んでいた心理なども併せて、今後Twitterについても語られるのを待ちたいと思う。

以上
[追記]
今回の江川氏傍聴メモに前科時裁判に関する被告人質問のやりとりがある。
< ――この時の裁判は?
1月に保釈されて、裁判の1回目で罪状認否、2回目に両親の情状証言があり、被告人質問、求刑と弁論があって結審。3月27日に判決公判があった。 
――検察の求刑は? 
3年6月。

前科時求刑が3年6月となっているが、以前紹介したようにWikiでは求刑3年となっている。
また、前述の阿曽山氏傍聴記録の一番下の方にも求刑3年と記されている
”これぞプロの裁判官、感動の被告人質問”

前科時も複数の起訴が行われていたが、求刑3年と併合罪まで加味したことになると思われる3年6月では微妙に違いが大きい気もする。
というのは初犯であるしまだ若く、被害者感情などを考慮しても、求刑3年でも重すぎるように当方には思われるのに、それが3年6月では更に重罰感が行き過ぎてしまうのではないかと考えるからである。
(実際に実行するつもりがないイタズラ行為に対する懲らしめという意味合いでは、初犯は半年とか3ヶ月でも良いのではないかと思う・・・当然ながら人によって意見は様々と思うが)
正式にはどういう求刑であったか、弁護団で再確認していただきたいと思う。

追記以上