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符合

(二本目記事)
先ほどの記事で、rec*lde**des*さんと江川氏の傍聴メモで紹介された検察官調書要旨から、「雲取山に関して片山氏の創作ストーリーがあるのではないか」という考察を書いた。その結果として、当方は更に「片山氏は埋めていない」という認識が強くなったので、保留にしていた「片山氏以外の関与」の可能性についても検討してみる。

これに関しても、両氏の傍聴メモを見なおした際に、ある符合に気がついた。
両氏が同じ人物と思われる人に注目していた。
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[rec*lde**des*さんコメント] 2014/7/14
<自白前に大変疑問だったことが何1つ真実として証明されていない気がするんですが、どうでしょう? 被告の自白または佐藤氏の言葉だけではないのではないでしょうか? 今後の公判に期待するしかないですね。
 謹賀新年メールはどこから送信したか?
 勤務先での犯行のリアルタイム性。(同僚は気がつかなかったのか)
 雲取山のUSBは何時に埋めたのか?
 いつ、どこで首輪を盗んだのか?
 なぜ、江の島の沢山ある防犯カメラに気がつかなのか?
 なぜ、セロハンテープなのか?
 なぜ、乙社の共有サーバにiesysがあり、同僚のPCでも動作していたのか?
 なぜ、東京から川崎に行くのに経路検索し証拠を残す必要があるのか?
などなど>
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[江川氏傍聴メモ] (→以降は当方記入)
2013年9月9日
派遣先の同僚のPCからもウィルスが
また弁護側は、派遣先で押収された19台のパソコンのうち、片山氏が使っていたもの以外からも問題のiesys.exeが発見されていたことを明らかにした。見つかったのは少なくとも1台でかつての同僚が使っていたもの。その同僚は「雲取山にも江ノ島にも行ってないので、私は犯人ではない」と供述している、という。他にもiesys.exeが検出されているパソコンがあるかどうかは、未だ不明、とのこと。 
 →江川氏は会見で何度か「他の同僚のPCからも発見されたか?」と聞いておられたが、結果的に1台だけで2台以上発見されたという話は当方の知る限り無かったと思う
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このようにrec*lde**des*さんも江川氏も、乙社の同僚PC1台からiesysが発見された件に着目している。
当方も気になっていたが、目的は「iesysによる遠隔操作の動作確認を勤務中でも行うため」と推測していた。
この目的自体が現時点で完全に否定されたわけではないが、片山氏自供で「iesys開発は大部分自宅で行い、乙社でやったのは一部」という話になってきた。iesysを他PCに感染させて行う動作試験では複数PCを扱うことになるので手間がかかるであろうから、乙社勤務時間中にやったのかという疑問が出てくる。

同僚PCからのiesys発見は佐藤氏も注目されたようで、被告人質問でその話を出して切り込んでいる。
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[第13回公判佐藤氏被告人質問] 江川氏傍聴メモより(アルファベットをXにしたのは当方) 2014年7月19日
――乙社同僚(Xさん)のPCからもiesysが見つかった。以前、私が「Xさんが真犯人ではないか」と尋ねた時に、あなたは何と言った? 
Xさんは犯人じゃないと思う、と。 
―― Xさんに罪を被せようとは思わなかったか。 
思わなかった。 
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結果的に「何故同僚PCの1台にiesysが入っていたか」は未だに分かっていないよう思う。やはり片山氏に事情確認が必須になるだろう。弁護団から是非聞いて頂きたいと思う。

なお、鋭い御三方が注目しておられるという符合が有り、何か意味深なものを当方も感じる。
しかし、警察・検察も当然疑義を持って調査した上で、無関係と云うことになっていると思う。
ただ、単独犯ということに固執して片山氏だけにフォーカスを当てていた可能性も考えられるだろう。
まずは、iesysが入っていた理由や目的と、いつどうやって該当PCに入れたかなどについて、片山氏の説明が知りたいものである。

以上
[追記]
片山氏はネットゲームでのつながりや、刑務所で誘われたことも証言している。刑務所だとネットワークやソフトに詳しい人は少ないだろうが、ネットゲーマーは詳しい人が多いだろう。
また片山氏ぐらいの2chの古参ヘビーユーザーになると、一般には知られていないような闇ネットワークや犯行予告をする人々とのつながりなどもあるかも知れない。

「協力者又は共犯者」の存在可能性があると、話が色々広がってしまうので、早く雲取山の決着が付くことを望みたい。
以下は参考として第12回公判証言の抜粋を付ける。
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ネットゲームつながり
尊敬されていたかはともかく、ネットゲームでは友だちがいた。いつもゲームの世界で一緒に遊んでいる人がいた。
――そういう人と会うことは?
ないです。
――ネット上のつきあいだけでも、親しい友だちと思っていた。
はい。
――そういう人に(前科時の)服役することは言ったのか。
多くの仲間には目の病気でログインできなかったと言った。特に仲の良い友だちには、(事実を)伝えていた。(判決前に)「万が一実刑になるかも」と言っていて、IDとパスワードをその人に預けて、「いない間、アカウントを維持して下さい」と頼んでいた。
――維持されていたのか。
維持されていた。仲間と合流したら「おかえり」と言われた。
――ゲーム仲間とはその後どうなったか。
2年くらい楽しく遊んだが、所詮ゲームで、だんだん飽きてログインしなくなり、(関係も)消滅した。
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刑務所
――刑務所の中で出所後のことで誘われたことがあったか。
はい。刑務所の中で悪巧みをしている人たちがいて、「パソコン詳しいみたいだから、出たら出会い系サイトしないか」「ネットでシャブ売りたいんだけど」などという話があった。トラブルにならないよう、丁重に断った。
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追記以上