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複数関与説と虚偽証言三点セット

7月30日第14回公判で衝撃的な「事実と全く異なるUSB埋設位置」の証言を聞いてからほぼ1ヶ月が経とうとしている。事件を追ってきた当方にとっては余りにも不可思議な証言だったので、整理してお伝えしたのは8月4日になってからである。

その後考察を進め、ヤマレコ情報を併せて検証を行い、「片山氏証言には埋設位置だけでなく複数の疑義がある」ことを見出した。
更に詳細検証を進め、ヤマレコ以外のブログ情報入手も出来て、「片山氏は12月1日に埋めることは困難だった、埋めていない」という見立てに至った。そして「雲取山証言には重要部分で複数の虚偽証言がある」という結論に達した。加えて、その虚偽証言が出てきた元になったと思われる「片山氏創作の虚偽ストーリー」の推測も行った。

このような経過を逐次ご紹介してきたが、その間で気づいたことがある。「12月1日に片山氏がUSBメモリを埋めるのは無理だった」ということを明確にしていくほど、皆さんからのコメントが減ってきた(笑)
当方が法廷で証言を聞いた時に一瞬信じられない思いがしたように、皆さんもまだ俄には信じがたいという思いがあるのかも知れない。当然雲取山で実際に誰が埋めたのかという疑問がすぐ湧いてくる。更に、もし他者が関与していたら、事件の構図は根本的にひっくり返る可能性がある。当初は犯行声明メール、逮捕後は真犯人メールによる大どんでん返しがあった本事件でも、まさか最終段階になって又根底から覆るような事があるのか?という疑念をお持ちになるのはごく自然な感覚だろう。

そのような中で、先週もコメントを頂いた「wamoga」さんは、「12月1日に片山氏が埋めていない」という検証を独自に行われ、当方傍聴結果も紹介して頂いて「裁判は再度の大どんでん返しの予兆(1)-USBを埋めた場所を知らなかった被告」ということで、真犯人は別にいるという「片山氏無罪説」を推進しておられる。
そして最新ブログを見せていただいた所、片山氏ではない真犯人として「複数犯」説を今後展開されるようである。 ”http://wamoga.blog.fc2.com/

また、第15回公判以降ぐらいからコメントを頂くようになった「真実」さんも、<雲取山も、江の島の猫も、ラストメッセージを書いたのも、・・・片山祐輔ではない。片山祐輔はダミー、共犯であるが、真犯人ではない>と書かれていた(8月17日コメント)。
「共犯説」ということになるが、残念ながら「真実」さんの方の推論根拠は明確にされていないように思う。(それと「江ノ島猫が片山氏ではない」というのは片山氏証言の辻褄が合ってきており無理そう)

しかし、当方も含めてどのような推論を行うにしても、雲取山証言における虚偽の存在は明白であり、物証であるヤマレコ写真等と併せて「12月1日に片山氏は埋められなかった、埋めていない」ということも推定でき、必然的に複数関与を想定せざるを得ない。
今後の本事件展開を考える上で雲取山証言は極めて重要になり、その主要部分を当方は「虚偽証言三点セット」と名付けようと思う。(他にも虚偽とみられる証言はあるがポイントはこの3点)
 (1)「10:51写真欄外に印した埋設位置」…発見された位置と全く違う、kokohore1&2とも違う
 (2)「写真が右にずれていたら穴が写った」…(1)の虚偽を更に補強している
 (3)「10:40頃到着時から5分ぐらいは人がいなかった」…ヤマレコ写真とコメント「5人ぐらいいた」有り

客観的証拠があるので、これらに対して片山氏が「虚偽ではない」と具体的に説明を行うことは到底困難だろう。もし撤回して別の説明しようとしても、既に(1)~(3)を公式に証言したことの説明も必要になり、矛盾が更に増える。頭が混乱したと説明しようとしても、再収監から2ヶ月以上経って当初の混乱はとうに収まっている時期だし、何より自分が穴を掘って埋めたなら間違いようのない部分である。
また、10:51写真の側面A下部に穴が写っているのかどうかも未だ不明。
片山氏が埋設場所を印した位置は違っていたにしても、「右にずれていたら写っていた」という証言なので、10:51より前に埋めたということである。警察鑑識結果等で写っていないことがはっきりしたら、これも明白な虚偽証言として追加される。


「虚偽証言」から出発して多くのひとに考えて頂きたいと思う。全てが「虚偽証言」の存在で説明されるわけではなく、kokohore2がどうやって撮られたか?、実際に埋めたのは誰か? など関連して出てくる疑問は山積。

更に「犯行」はどのように行なわれたかも再検証が必要になる。雲取山江ノ島も犯行とは言えないので、事件の核心としての遠隔操作犯行が問題になる。
本記事のタイトルを「複数関与説」にしたのは、可能性としては遠隔操作犯行は全部一人の人物がやって、雲取山江ノ島という犯行ではない行動に別の人が関与したこともまだ考えられるからである。

Torのため犯行場所の特定はなかなか難しい。再収監後に検察側は犯行場所を「乙社や自宅」と訴因変更して特定した形だが、これは自供を証拠にしている可能性があり、アクセスログなどの物証で立証できている犯行はあるのだろうか。もし基本的に自供が根拠とすると、重大な虚偽証言があるのだから、証言信憑性は大きく低下しており、犯行場所等の自供もそのまま信用してよいか不明になる。

ただし、現段階の当方個人的予測としては、例えばCSRFは実際にも片山氏犯行の可能性があると見ている。肝心の「Referer対策無し」などで、抜けが多く見られる片山氏の特徴が出ているようにも思われる。ただし、片山氏が明確に証言した告白文がまだ見つかっていないというようなこともあって、疑念もあり仮説段階。

iesysによる犯行は別の人物の主導も考えられ、片山氏は関与なしか、一部のみ関与が考えられると思う。この場合の「別人物」は雲取山に実際に埋めた人物か、或いは更にまだ他に関与していた人物がいるかは不明。つまり、以下の様な可能性が考えられる。

 A.共犯説…片山氏と雲取山に実際に埋めた人物との2名による事件全体の実行
 B.複数犯説…Aに加えてまだ他に犯行に関与した人物がいる場合
 C.複数関与説…真犯人か片山氏のどちらかが犯行を全部行った場合(雲取山江ノ島は分担)

なお、従来の「事件全体が全て単独犯」という見方だと、片山氏が虚偽証言する必要がなくなるため、「単独犯説」は考えられないという当方見立てになる。

このように様々な可能性が出て来てしまうが、多くの方々の検証を頂くと更に見えてくるものがあるのではないかと思っている。
当方としても、これまでは「社会の片隅」で検証を行って来て、そのまま事件の決着とともに終わらせるつもりであったが、今の事態はそう言ってもいられないようになってきた。このまま行くと、明白かつ重大な虚偽が法廷で証言されたという異常事態でも、虚偽に対する充分な解明が行われないまま結審に進みかねず、裁判の信頼性が問われる事態になってしまう可能性がある。

それは社会にとっても良いこととは思えないので、当方で確実に証明できる「虚偽証言3点セット」の問題を、ネットメディア等には拡散した方が良いのではないかと考え始めている(従来型マスコミは多分スルーするだろう)。
具体的な手法は今後考えたいと思う。また、片山氏が虚偽を撤回して真実を述べてくれたら、それが一番早い解明方法になる。弁護団は片山氏から聞き出して、何らかの形で早期に公表できないものだろうか(検察側が動くともっと早いがそれは望みにくいだろう)。

雲取山証言に関する当方推測が違っていても全く構わない(ただし、当方傍聴で直接見聞きした(1)(2)は確実)。
真実が知りたいということである。(複数関与説については、まず雲取山虚偽証言が認識されてから本格的検証になると考えている。まずは雲取山の真実解明が必要)

以上
[追記]
「真実」さんは、<片山祐輔は、2,3年で出所できると思っている>ということを複数回コメントされていたので、その根拠を確認させて頂くコメントを当方から出したままになっている。
刑期に関しては、他にも以下のように2chに第15回公判を傍聴したという人の書込みがあり、その中に「2、3年程度」という部分がある。

ただし、2chの人は共犯説では無いようなので、両方は無関係と思うが、本事件で「2,3年」の可能性があると思われる方が複数いるという、当方から見た不思議さ(当方は少なくとも4年以上と見る)はある。
また、他の人の傍聴記録は参考になると思うので、以下のようにURLと一部をご紹介させていただく。
”【社会】PC遠隔片山被告「佐世保の加害少女は自分と重なると思う」などと”
<321 :名無しさん@0新周年@転載は禁止:2014/08/08(金) 09:48:06.71 id:EPTxZOjJi
昨日傍聴したよ。 ・・・>
<363 :名無しさん@0新周年@転載は禁止:2014/08/08(金) 10:26:04.26 id:EPTxZOjJi
・・・
大人しく反省しているふりでもしておれば2、3年程度で済むんじゃないかと思うけどわざわざ佐世保の凶悪犯罪との共通性を語るメリットは乏しいように思う。 ・・・>

追記以上