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耐地震構造比較

審査項目の中に「耐地震性能」が無い。首都圏大地震に備えなければならない東京での重要性からして、構造計画10点の中に含めるには配点が少なすぎるだろう。防災拠点にもなる構想だから尚更である。
審査委員会として、両案の耐地震性能をどう評価し、どのように審査結果に反映されたかは、重要性から鑑みて公表必須。(構造だけでなく、応答解析結果などもあるので複数の専門家による綿密な検討が必要)

A案は制振構造・B案はハイブリッド型免震構造を採用し、それぞれ特徴のある方式となっている。中でもB案の方式は屋根が免震になる。巨大スタジアムで屋根の大きさから考えると有利かもしれない。
また性能の優劣は別にしても、少なくとも耐地震性能が要求仕様を満たしているかを確実に確認するために独立項目にすべきだった。そして総合評価においても、将来の安全性確保のために重視必要。

両案の耐地震構造を比較してみた。
(1)A案…ソフトファーストストーリー制振構造

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 ”ソフトファーストストーリー制振構造”(大成建設特許出願中となっている…2000年の資料)


(2)B案…ハイブリッド中間層免震構造

イメージ 2

参考として、ハイブリッド構造ではないが、竹中はガンバ大阪スタジアムで屋根免震施工実績あり。

以上