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片山氏対応に関して

一昨日記事で「当方もまだ半信半疑な面がある」と書いたが、昨日の更なる論拠で「穴が写っていない」ということは個人的には確信できる状況になった。
しかし、それでもまだよく分からなくて疑問が残らざるを得ないのが片山氏の対応である。当方は片山氏による複数の虚偽証言について、それぞれが単発でなく全体的な虚偽ストーリから出て来ているのではないかと推察した。(8月26日記事「雲取山の(虚偽)ストーリー」など)
そのストーリーが埋めた位置という肝心な要素の偽証判明で崩されたら、もはや観念してもっと本当のことを話しだすのではないかと考えていた。
しかし、会見での佐藤氏説明ではそのような節はなかった。

本当に埋めたのなら「人がいない間に埋めた」というような明らかな偽証も撤回して、例えば”人がいても気づかれないように穴を掘って埋めた手法”などを明かせば良い。(警察が多くの登山者の聴取や写真提供からも、埋めた証拠を掴めなかったのだから、気づかれていないと推定される)  或いは到着時刻が違っていて、人がいない時間帯がもし本当に有ったのなら、そのように訂正すれば良い。(実際は無さそうだが)
埋めていない場合は、誰がいつ埋めたか?という話になるので片山氏もまだ明らかにできない点があることは考えられる。しかし、「徹頭徹尾、事実無根」という主張自体は撤回したのだから、自分と何らかの関係がある他者関与があれば、もはや率直に話すしかないだろう。

だが、いずれの場合であっても現在の片山氏は埋めた位置の訂正には応じたが、その他の虚偽と考えられる証言はまだ維持しようとしているようである。この辺の心境が読めないため、「写真に穴が写っていない」ことは確信できるようになっても、「片山氏は12月1日に埋めていない」と完全に確定させるためには、なお疑問が残ってしまう。(逆に言うと片山氏対応を除いたら、12月1日に埋めていないことは、もはや客観的に明らかなレベルまで来ていると思われる)

これを解明していくために、第16回公判での片山氏証言の雲取山部分だけでも知りたいところだが、相変わらずマスコミやジャーナリストからの発信はIWJ会見動画以来皆無の状態である。
公判冒頭で補充的質問として位置の証言の間違いを取り上げて訂正し、会見冒頭でもそれを伝えて重要視していることを示した佐藤氏も、この反応の無さは意外であるかも知れない。

更に佐藤氏は会見で、「ある意味重要な事なんですけども、雲取山の山頂にUSBメモリを埋めた位置について・・・」と述べているが、穴が写っていない可能性が高いから、「或る意味」がとれて真に「重要な事」という位置づけになってくる。
ここにマスコミやジャーナリストの方々も早く気づいて頂きたいと思う。

ただ気づくのが何時になるか分からないから、結果的には次回10月9日公判で佐藤氏と弁護団が、検察側から「10:51写真に穴が写っているか?」について、Yes/Noのハッキリした回答を引き出して頂くことを期待するしか無さそうである。(検察側からの正式回答で穴が写っていないとなったら、さすがに片山氏も本当のことを話さざるを得なくなるのではないか)

以上
[追記]
当方の現在の印象では、片山氏は雲取山行動について、全体的にな虚偽ストーリーがあって、個々の行動はそれに合わせるために謂わば「その場しのぎの口から出まかせ」を並べているように思えてしまう。
その中での片山氏の大きな失敗は「穴を掘った直後に人が来たので、USBメモリは埋めずに穴は開いたままにした」と述べたことであると思う。最終的に埋めた後の写真に「雪の粒」が写ったというストーリーに合わせるためには仕方なかったと思われるが、それにしても荒唐無稽すぎる。
そのことを明らかにするために、穴が掘られたままになっていた時間を考えてみると、以下の様な場合が考えられる。

(1) 10:40頃到着で5分後に穴が掘られていたと考えると、粉雪が降ってきて人が減ったと思われるのは11:15頃という可能性があるので、その間は約30分
(2) しかし、10:40頃には確実に人がいたから、「人のいない時に埋めた」という証言に合わないので、到着を10分繰り上げてみると穴が掘られたのは10:35頃として、そこから11:15頃までは約40分
(3) だが、粉雪程度では「雪の粒」が写るとは思えないという疑問があり、他の登山者が「雹」が降ってきて「雪の粒」を写している11:37の写真があるから、そこまでだと約1時間

当方で片山氏の証言にできるだけ合う可能性を考えてみると(3)の約1時間になる。しかし、(1)の約30分にしても人が多くやってくる三角点の、しかも一番見えやすい南東面下に径約13cm(当方推測)、深さ約10cm(片山氏談)の穴を開けたままにしておく犯人の心境というのはとても考えにくい。

また片山氏は穴について以下のように述べている。
これだけ小さい穴なので、自然にできていてもおかしくない。不思議には思われないだろうと思い、隠しませんでした。
これなどはまさしく「口から出まかせ」としか思えない。穴を隠さなかったという供述と一見辻褄が合っていれば良いというだけで、掘ったばかりの穴は土の色の違いなどで目立ちやすいという点の考慮がない。また、登山者は三角点にタッチしたり、腰掛けたりもして、ごく近くで見たり写真を撮ったりする。
実際10時台の三角点写真は10:51以外でも3枚あり、少しアングルが違っていたら、穴があるはずの位置が写っていた可能性は充分あった。(警察は登山者から多くの写真を入手しているので、実際にその中に南東面下を撮った写真があることも充分考えられる)

USBメモリを取り扱うのに指紋やDNAが付かないように袋を3枚重ねにする、又穴を足の間に隠しながら気付かれないように足で土を掛けて埋めたというような慎重な配慮をしたのなら、穴を長時間そのままにするという明らかに無防備と思えるようなことをするだろうか。
埋めた位置の偽証以外にも安直な虚偽や虚偽と推測できる内容が多くて、もはや雲取山証言の信憑性に関しては全体的に無くなっていると思える。
それでも今後片山氏が「本当はこのようにやりました」と思いがけない方法で埋めたことを示して、矛盾のない説明ができるなら、それは本事件の隠れた大どんでん返しとして見てみたい。
いずれにせよ早めに真実を知りたいものである。

追記以上