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「穴は写っていない」という更なる論拠

昨日の予告内容とは変更して、本日は「10:51写真に穴が写っていない」という推測について、更に強力な論拠を見出したのでご紹介する。
昨日は「写真で穴を発見していたら、検察・警察側は弁護側を追い込む材料に使うはずなのに、それが行われていなかった」という論拠によって、検察側は今更「穴が写っていた」とは言わないだろうという推測を行なった。

更に強力な論拠というのは、10:51写真の入手時の経過に関係してくるが、第7回公判で警察官証人が以下のように述べている。
<1月29日付け資料入手報告書でNさんの12月1日の写真に被告人に酷似した人物が映り込んでいることを報告したが、これをいつ発見したのかは分からない。>
まず、警察がNさん(当方タイムラインのC氏で10:51写真を撮った人)に聴取したのは、Nさんのヤマレコ日記で1月20日と判明している。また、同日にCD-Rで写真を提供したとのことだし、警察自体はヤマレコ写真を調べてNさんを特定したわけだから、該当写真はその前に入手していたことになる。

ヤマレコの写真か、CD-Rで入手した写真かは別としても、警察としては「写っている人物が似ている」というだけでなく、実際に片山氏かどうかの確認が必須。非常に重要な証拠になるから単に捜査員が見るだけでなく、鑑識部署に正式鑑定を依頼したことは間違いないだろう。
その際には人物確認だけでなく、1月1日には見つからなかったとはいえ、念の為にkokohore2写真の穴を埋め戻した跡が見えるかどうかも確認依頼していると考えられる。(穴をそのままにしたとは普通考えないから埋め戻した跡を探すことになるが、掘った穴も当然位置は同じであり、跡を探していれば穴はもっと見つけやすい)

それで穴が見つかったらどうなるか?
警察は、1月20日に提出を受けた写真か、その前にヤマレコから入手した写真を鑑識に出して穴が写っていたら、積雪が有ろうが土が凍っていようが、すぐに装備を整えて再度雲取山に掘り出しにいく必要が出てくる。重要証拠だから遅くとも1月中には行く。又これをやらないままの逮捕もない。
しかし、実際に行ったのは遥かに遅い5月。これが何を意味するかというと、鑑識が調べても「写真には穴が写ってなかった」から、すぐに雲取山に行くことはなかったと考えられる
これは当方には非常に強力な論拠と思える。個人的には100%確定と思う。皆さんは如何だろうか?

なお、5月に掘り出すことが出来たのは、「1月1日の捜索では掘る場所の範囲が制限されてしまって、しかも時間が足りず捜索が不充分だった」ということを以下のように警察内でずっと感じていた人がいて、第1回公判前整理手続開始前に再捜索に行ったと推測できる。つまり、10:51写真の鑑識とは関係ないと考えられるし、「10:51写真に穴が写っていたから再捜索した」とは警察官証人は全く言っていない。
<(1月1日の捜索では)立会人のAさんが、三角点の中心の方向に掘ると、ずれるかもしれないので、中心方向に掘るのはやめてくれと言った。・・・ 3時10分までで作業を終えたのは、ヘリの飛ぶ時間が差し迫っていたから。掘った土を戻し、踏み固めた。>
<きっかけは、昨年5月上旬頃に、私が井上警部補に「そろそろもう一度山へ行きますか」と声をかけたところ、井上警部補が「行こう」と言ったこと。そのように声をかけたのは、逮捕後の2月か3月に、金子警視と喫煙室で雑談した際に、「誰かもう一度山に行かないと行けないな」という話を聞いていたから。>

以上
[追記]
本文では割りと淡々と書いたので改めて書くが、「10:51写真に穴が写っていない=その時点では穴がなかった」ということが(個人的に)確実になったのは、物凄いインパクトのある話と受け止めている。この期に及んでどのような展開になるか全く読めなくなった。
なお仮に検察側が「写っている」と回答したら、「それでは何故雲取山へすぐ再捜索に行かなかったのか?」と追求される。残るのは「不明」とか「明らかにしない」というような曖昧な対応の可能性だが、これは埋めた位置の虚偽証言を率直に訂正した佐藤氏と弁護団が、検察側も正直に明確な結果を出してもらうよう強く働きかけていただけるものと期待している。

追記以上