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弁護側旧主張から予測する検察側回答

昨日の続きで会見説明による考察を行う。
まず当方の雲取山USBメモリに関する認識の経過を述べると、昨年5月16日に発見されるまでは犯人のいたずら心か攪乱戦術の一環で埋めなかったのだろうと見ていた。kokohore1で示された狭い場所の辺りに埋まっていれば、捜索のプロである警視庁が見逃すはずはないと考えたからである。

しかし、それが発見されたわけであるが、当方の推測としては警視庁の捜索ミスは信じられないものであっても、個人的見解として真犯人がわざわざ後から埋めに行くとは思えず、1月1日にも実際に埋まっていたと考えた。
弁護側の方は自白前には、「1月1日には埋まっていなくて真犯人が雪解けを待って埋めたのではないか」という主張を行ない、「片山氏の12月1日登山は無関係で片山氏は犯人ではない」という主張につなげていた。
これ自体は弁護側の作戦としては理解できたが、当方は「1月1日には埋まっていた」という見方を変えるつもりは無かった。

以上が当方の受け止め方と弁護側の旧主張の概要であり、当方は「1月1日には埋まっていた」と考えて特に争点として捉えてなかったが、弁護側としては「1月1日に埋まっていたかどうか」という点について重要視していたわけである。
佐藤氏は先週の記者会見で、以前の主張に関連して10:51写真について以下の趣旨を述べている。
警察が収集した片山氏が写っている10:51写真に、もし穴も写っていて真犯人が送ってきたkokohore2写真のUSBメモリを埋める前の穴と同じなら、穴と片山氏が結びつく。真犯人からのメールとも結びついてしまって、ほぼ決定的なものになったのだが、何故か10:51写真では写ってるはずの穴が確認できないということで弁護団も相手にしなかった

つまり、穴が写っていると、「真犯人が雪解けしてから埋めたのではないか」という弁護側主張は崩れてしまい、逆に12月1日の片山氏登山と犯人からのメールが結びついて、ほぼ決定的な証拠になると見ていたということである。
これは弁護側と直接対峙する検察・警察側にとっては、穴が写っていたら弁護側を追い込む大きな材料になったということ。検察・警察がこれを分からないはずもなく、写真に穴が写っていないか入念に検討したことは確実と推察され、今になって「写っていました」とはならないのではないかと思える。

加えて、片山氏は「穴を掘ってkokohore2を撮った直後に人が来たので、埋めるまで穴をそのままにした」と証言している。この点も非常に重要で、もし10:51写真の前に穴が埋め戻され、きちんとならされていたら、その痕跡は発見しにくいものになったことが考えられる。
また、普通に考えたら片山氏が埋めてから三角点を離れた後は、埋め戻されていると推測するのが当然であり、鑑識はその跡を入念に探したのは間違いないだろう。
しかし、見つけにくい埋め戻した跡を探して見つからなかったのに、それよりずっと分かりやすいことは確実な掘ったままの穴を、写真自体は変わらないのに今になって「見つけました」とは到底言えるはずもない。

結果的に当方の現時点予測としては、検察側は「写っている」とは言わないだろうと見る。
そして、(捜索の方は急遽ということもありミスがあったが)天下の警視庁の鑑識がじっくり調べて、「写っている」ことを証明して弁護側を追い込む材料に出来ていなかったということは、実際にも10:51時点において穴はない可能性が高いと思えてくる。
ただ、当方もまだ半信半疑な面もあるので、それについては明日記載予定。

以上
[追記]
警察が集めた他の登山者12,3人からの写真や供述の中にも、穴の有無につながる情報があることは充分想定できるだろう。
また本文で、検察側は「写っている」とは言わないだろうという予測を書いたが、「写っているかどうかを明らかにしない」という対応はあるかも知れない。
そのためにも、弁護側は雲取山関係の証拠開示を求めるべきではないかと思う。

追記以上