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第16回公判後記者会見(冒頭部動画)

IWJの会見動画の冒頭部分がyoutubeで公開されている。
”140919 PC遠隔操作事件 第16回公判後記者会見 ―会見者 佐藤博史弁護士ほか ”

丁度佐藤氏が「雲取山偽証問題」に言及しておられる部分は全部収録されている。
内容的には昨日の当方文字起こしで紹介できていると思うが、会見中継を見られなかった方は動画でニュアンス等も確認して頂ければと思う。(文字起こししていない長谷川氏鑑定の部分についても少し言及がある)

偽証問題については、「或る意味重要なこと」と一番冒頭で述べられていている。ただし、「或る意味」と付いているのは、「10:51写真の穴の有無に関して検察側の確認が取れていない」ために、まだ「重要である」と言い切れないのかもしれない。
それで、「穴が写っていない又は見えない」ということが警察の鑑識結果として検察側から正式に示されれば、改めて重要問題として取り上げる意向なのではないかと当方は推測。

月曜日に検察側との打ち合わせが行われるということで、その主目的は偽証問題では無いかも知れないが、弁護側から是非提起して、例えば9月26日(金)の公判で検察側の公式見解が示されるように取り組んで頂きたいと思う。
もし、検察側として「手持ち証拠に無い」などの真相究明に消極的な対応を図ってくるような場合には、弁護側から裁判官にも働きかけるなどで、検察側にきちんとした対処をするよう促して頂きたい。

なお、台座の南東面ではなく北東面に埋めたと証言したことに対して、10:51写真の南東面に穴が確認できないために、片山氏が独自判断で「写真に写っていない場所に穴を掘ったから見えない」という、謂わば”サービス精神から辻褄が合うように話をした”と云うような解釈が出てくるかも知れない。
しかし、その点に関しては当方が「虚偽証言三点セット」ということで、埋めた位置に対する偽証二点に加えて、「10:40頃山頂到着して、5分ぐらい人がいなかった間に埋めた」というヤマレコ写真と矛盾する偽証もセットにしたことが効いてくる。
このタイムライン上の偽証の方は特にサービス精神も不要であり、南東面に穴を掘った行動の時系列を正直に述べれば良いだけである。逆に言うと、片山氏はまだ真実を述べていない部分があることが容易に分かってしまう。

真実を語ってもらうようにするためには、面倒でも一つ一つ事実関係を積み重ねることが必要になってくる。まずは公判で「穴を掘った位置に関する証言は偽証だった」という事実は明らかにされたので、次は「10:51写真に穴が見えるかどうか」について検察側から明確に鑑識結果を示してもらうことが必須。

弁護側は「虚偽証言」があったことを今回提起してひとまず責任を果たしたから、今度は検察側に責任を果たして頂く段階である。重大虚偽証言を法廷で見逃した問題だけでなく、検察側は再収監後に取調べを行なっているのだから、「穴を掘った位置(埋めた位置)」という重要事項を確認しておくことは捜査上の基本的な責務だろう。

それが出来ていれば10:51写真の穴の有無も、弁護団から聞かれて直ぐ答えられるはずであるが、会見によれば検察側は虚偽証言問題に「全く気づいていなかった」とのことである。そのような状態では取調べも充分とは云えず、今からでも雲取山の行動再検証が必要ということになり、それを果たして頂きたい。
また、弁護側は雲取山に関する調書に、片山氏山頂行動の時刻が記載されているか? その時刻はヤマレコ記録等と矛盾ないか?などについても検証頂いて、次回公判や記者会見で明らかにして頂きたいと思う。(調書記載時刻が明らかになれば当ブログでも再検証実施)

以上