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第16回公判後記者会見

今回は傍聴できなかったが、ぺんてるさんからお知らせ頂いたIWJの公判後記者会見を見た。皆さんもご覧になった方は多い思うが、会見冒頭で佐藤氏が雲取山の件を重要な問題として言及しておられたので、文字起こしを行なってみた。

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冒頭に弁護側から2点ほど補充的な質問をしました。
一点は、ある意味重要な事なんですけども、雲取山の山頂にUSBメモリを埋めた位置について、前回(第14回)本人が説明したんですけども、埋めた位置が違っておりまして、前回の説明では”警察が収集した本人が写っている雲取山の写真に写ってない場所に埋めたので穴が写ってない”、というふうに説明してたのですけど、実際は写真にある位置に埋めてたということが私達も確認して客観的に分かりましたので、それで本人に説明を求めたところ、問題はあの写真にはそれらしい穴が写ってないんですね。本人がずっと説明していたのでは、当然写っていなければいけない写真なんです。

今日私がちょっと補充的に聞きましたように、あの写真に本人が掘った穴が写真上写ってたとすると、それは雲取山の事件で真犯人が、片山祐輔ですけど、送ってきたUSBメモリを埋める前の穴と同じ穴がその写真に写っていて、その警察が発見した写真では10:51と言われてますけど、片山祐輔が右側に写ってるので、穴と片山祐輔が結びつく。それが雲取山の真犯人からのメールとも結びついてしまって、ほぼ決定的なものになったんだけども、何故か警察が収集した写真では写ってるはずの穴が確認できないということで、私達も相手にしなかったということなんです。

実は今日の訊問の前に事前に検察官に補充的な質問があるということで、検察官に話に行ったんですけど、検察官も今の問題について全く気づいてなかったということでして、事件としてはある程度重要な問題だったんです。
もう一つは今長谷川心理士によって・・・(以下略)
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今回公判での佐藤氏補充質問に片山氏がどう答えたかの詳細に関しては会見で述べられなかったので、江川氏の傍聴メモを待ちたいと思う。

ただ、少なくとも「検察官も全く気づいてなかった」という話は重要になってくる。
これが本当としたら、再収監後片山氏を取調べた検察官も片山氏が埋めたことで全く問題無いと考えていたということになるから、片山氏の山頂での行動について大体の時刻を確認してそのまま調書に記入することになるだろう。
山頂到着時刻、穴を掘った時刻、kokohore2撮影時刻、USBメモリを埋めた時刻、「このへん」写真相当を撮った時刻、下山開始時刻など、これらのどれかでも調書に時刻を記載した途端に矛盾が発生するであろうことは当ブログでこれまで検証してきた。調書ではどうなっているのだろうか。

江川氏傍聴メモで片山氏から納得がいく説明がされていれば別だが、雲取山の件は今後更に検討する必要が出てきたようである。
ただし、当面は検察側が知らなかったということなら、今からでも警察に鑑識結果を求める必要が出てくるだろう。それがどのような内容で弁護側に伝えられるかが焦点になるが、9月22日(月)に行われると佐藤氏が言っていた検察側との打合せに間に合うか(警察が鑑識実施していれば結果は既に出ているはず)。
また、9月26日(金)公判の開催有無はその打ち合せで決まるらしいが、開催されて10:51写真の鑑識結果等も報告されるだろうか。

なお、当方の現状は、上記弁護側の見方と同様に「10:51写真に写っていない」のは確実と考えていることは既にお伝えしている通りである。更に、”地面の状況からkokohore2は10:51写真と同じ日の撮影では無さそう”という推定も大体出来てきている。
ただ、検察側から警察の鑑識結果が示されたら、それをベースに再検証したほうがより確実になると思われるので、来週26日の公判が開催されて雲取山論議も行われることを期待して待ちたいと考えている。

以上