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雲取山証言詳細検討続き

これまで雲取山証言について検証を行ってきたが、以前から気になっていたことがまだあるので追加検討。
保釈後記者会見で片山氏は以下のように述べていた。
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”遠隔操作事件・片山被告人が保釈会見(全文・後半)”
――これから公判をやっていくわけですが、片山さんがこれまで公判前などを通じて、検察の証拠などをみて、もし自分が犯人だったら絶対これはないな、これは決定的に間違っているというように、なにか言えるようなものが、もしあったら教えてください。
片山: 雲取山ですね。埋められなかった。スコップなんか持ってなかった。山頂に複数の人がいた。山頂でそれなりに交流もあった。人が見ている横で、鍋を出して何か調理している人がいるところで、ザックザックと掘っているようなことをしていたら、絶対に目立ちますよ。私が滞在していた30~40分の間に、少ないときで3人、多いときで6、7人にはなっていて、山頂で1人になったことはない。
――鍋?
片山: 何か火をたいて調理していた。
――山頂でですか?
片山: 山頂で。はい。(そういう)人もいたということですね。私は、コンビニおにぎりで食事を済ませたんですけど。
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気になっていたのは、「鍋を出して火をたいて調理していた人がいた」という件である。山ではこういうことはよくあるが、短時間の休憩で火を使う人はそう多くはないだろう。片山氏は「山頂で多い時に6~7人」と言っているので、調理をした人の候補としてB氏が挙げられると当方は見ている。10:50写真でカップ麺を撮っているからである。

イメージ 1

魔法瓶タイプの水筒にお湯を入れて持参した可能性もあるだろうが、お湯を沸かした可能性もある。調理とは言えないが、片山氏も「何か火をたいて調理していた」と言ってるだけで、具体的な調理内容は見ていないと思われ、お湯だけ沸かしたことは考えられる。

もしB氏が10;50のカップ麺用に火をたいてお湯を沸かしたとすると、「10:40頃到着してその後5分ぐらいで穴を掘った」という第14回公判での片山氏証言の時間に重なるか、ごく近い時間ということになる。
そして、片山氏自身が上記保釈後会見で言ってる通り、<鍋を出して何か調理している人がいるところで、ザックザックと掘っているようなことをしていたら、絶対に目立ちますよ>と云うシチュエーションに合致する(つまり目立つので掘れない時間帯になる)。

つまり、保釈後会見で言ってることは整合性がある。しかし、第14回公判証言では、それに反して10:40頃から5分ぐらいで穴を掘ったと証言しているので、B氏に気づかれる可能性が出てくる。

ただし、Bさんがお湯を沸かしたというのは今のところ当方の推測のみなので、弁護団から片山氏に「火をたいて調理していた人がいたのは、何時頃のことか?」と聞いてみて頂きたいと思う。また、警察は当然B氏聴取していると考えられるので、その調書を入手すればお湯を沸かしたかどうかも分かるだろう。確認していけば、色々なことが分かってくると思う。

さらに、保釈後江川氏のインタビューでは以下のことも言っている。
<『どこからですか』とか話しかけられたり、カメラのシャッターを押してあげたりとかしました。そんなところで何か埋めたら目立ちます>
話しかけられたり、シャッターを押してあげたのが滞在時間中のどの辺に当たるかも聞いて、到着・下山時刻、穴掘り・kokohore2撮影時刻、埋めた時刻、雪の粒が写った「ここほれ」写真撮影時刻なども入れた総合的なタイムラインにより、証言を検証すべきだろう。

なお、自供後になる第14回公判でも以下のように証言していて、調理やシャッター押しがあったことは自供前と共通しているので、これらは事実として考えて良いと思われる。
<――他の人はどうしていたか。
景色を見たり、鍋を出して調理したり、私がシャッター押しを頼まれて押してあげたりした。>

さてもう皆さん飽きたとは思うが(笑)、まだある。
昨日書いた「三角点に腰掛けて人が減るのを待った」と云う件の続きである。
10:51写真では三角点から離れていて腰掛けられないので、その後ということになるが、いつから腰掛け始めたかについては明らかではない。
それと三角点にどれぐらい腰掛けていられるか。三角点を記念に撮影する登山者は多いので、三角点に近寄って見ようとする。視線を感じて長くは座っていられなくなるだろう。人が少ない時ならともかく、当日は土曜日で人が多く山頂に登ってきているのに、長時間腰掛けていたら逆に目立ってしまう。
結果的に、腰掛けていたのが仮に10分ぐらいとすると、腰掛け始めたのは埋めた時刻の10分ぐらい前になる。しかし、最終的に土を掛けて埋めた時刻は明らかになっていないので、大体でも良いから早く明らかにすべきと思う。

更に埋めた後には片山氏版の「ここほれ」写真を撮影して、それに雪の粒が写っていたとのことである。
B氏は11:08頃に雪が降ってきたとコメントしているが、その時の写真では雪は見えない。多分粉雪程度で写真には写りにくかったのだろう。
しかも「雪の粒」というと、実際には後から降りだした「雹(ひょう)」の方がイメージとしては合ってきそう。雹の降り出しは他の写真から11:30過ぎぐらいではないかと考えられる。

10:40頃から11:30頃まで片山氏が滞在したとすると約50分。保釈後会見の「30分~40分」では短いが、公判証言では延ばして「40分~50分」にしているから上限ぐらいになってくる。
一応辻褄は合うように思えてしまうが、前述のように腰掛け始めたのが埋めた10分前ぐらいからと考えたら11:20頃からとなる。
穴を掘ったのが10:45頃とすると、穴が開いたまま放置されたのは10:45頃~11:20頃となり、約35分間。片山氏はここまで長く放置したのだろうか。また滞在時間証言を10分ぐらい延ばしたのも何か訳ありではないかとも思えてくる。
雲取山証言は疑問だらけと言わざるを得ないが、片山氏は今後納得いく説明をしてくれるだろうか。
また、これだけ多くの虚偽と云って良いであろう証言を連発する心境についても次記事で検討。

以上