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山頂到着時刻操作仮説

片山氏は保釈後記者会見で雲取山に関して以下のように述べていた。
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――これから公判をやっていくわけですが、片山さんがこれまで公判前などを通じて、検察の証拠などをみて、もし自分が犯人だったら絶対これはないな、これは決定的に間違っているというように、なにか言えるようなものが、もしあったら教えてください。
片山: 雲取山ですね。埋められなかった。スコップなんか持ってなかった。山頂に複数の人がいた。山頂でそれなりに交流もあった。人が見ている横で、鍋を出して何か調理している人がいるところで、ザックザックと掘っているようなことをしていたら、絶対に目立ちますよ。私が滞在していた30~40分の間に、少ないときで3人、多いときで6、7人にはなっていて、山頂で1人になったことはない。
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雲取山が一番自信あると云うことになるが、実際に埋めてなかったら、検察側は公判では単独犯主張だから、まさに無罪証拠の決定打になる。
しかし真犯人メールで一転して全面自供が始まり、何らかの事情で片山氏も単独犯を維持しなければいけなかったとすると、今度は埋めたという虚偽の証言をしなければいけなくなる。
その際に、片山氏の課題としては以下の二つが大きかったのではないかと思う。
 (1)10:51写真
 (2)山頂での接触

(1)に関しては、片山氏を除いて撮影者は含めると6~7人が写っている。幾ら何でもこの写真のすぐ後ぐらいに穴を掘ったと言うのは無理過ぎる。それで掘ったのは10:51より前にしようと考えたのではないか。(10:51より余り後になると曇や雪になってkokohore2と合わない)

(2)については、保釈後インタビューで片山氏は以下のように述べている。
<『どこからですか』とか話しかけられたり、カメラのシャッターを押してあげたりとかしました。>
相手がどこの誰かは分からないにしても、片山氏からすれば目撃されたという意識が残り、探しだされたら行動を証言される危険を考えただろう。或いはとにかく自分のことを証言されたくないという気持ちもあったかも知れない。

これに加えて、同じインタビューで山頂到着時は粉雪だったと言っている。
<――片山さんが登った一昨年12月1日は、雲取山は雪が降ったようですね。 
「途中から。山頂についたときは、粉雪ですね」 >

この時は無罪主張で、埋めてないことはそれに合致するから有りのままを話せば良いので、これも真実と解してみる。
そうすると当ブログで紹介したように、ヤマレコのコメントから10:27より少し前ぐらいに雪が降ってきたと推測できる
 ”雲取山の雪”2014/7/21
<往路はほぼ曇りで、山頂に近づくにつれ晴れ間がみえてきたんですけど山頂で休憩をしてたら今度は雪が降ってきました。それに伴い下山をしたんですけど、中腹辺りまで下りてきたら急に晴れてきて快晴な空になりました。>

10:08山頂到着して休憩中に雪が降ってきたとのこと。下山はヤマレコのコースタイムで10:27となっている。その時撮った10:27写真には晴れ間も見えるので粉雪程度と推測され、片山氏の供述と合ってくる。また、その後別の人が撮った10:37写真も晴れており、雪が降っていたというコメントは無いので、降ったのは短時間と考えられる。

それで片山氏は10:27分頃に山頂到着したと考えてみる。10分後の10:37には5人ほどいたとのことで、一人は片山氏としても他は4人。入れ替わりはあったとしても10:27頃でも片山氏一人ではなく他に人がいた可能性があり、その際に<『どこからですか』とか話しかけられたり、カメラのシャッターを押してあげたり>というような接触あったのではないか。

その後片山氏も居場所を見つけて落ち着いて、特に他の人との話もしなかったとする。(10:51写真がまさにそのような様子に見える)
それで到着時の他の人との接触は出来るだけ調べられないように、到着時刻を後ろにずらして10:40頃にしたのではないか。これが当方の「到着時刻操作仮説」である。

加えて前述のように(1)の10:51写真に穴が写ってないことを辻褄合わせするために、埋設位置を側面B(北東…正しいのは南東の側面A)と偽って証言した。

これらの総合が片山氏による山頂滞在前半の偽装ストーリーではないかというのが当方推測。
ただし、滞在後半部分や、その他色々検討すべき点があり、今後の課題となる。

以上
[追記]
このところ片山氏が12月1日に埋めていないという見解で検討を行っている。
ただ、そうなるとkokohore2を誰がいつどうやって撮ったのか?という疑問が出てくる。
kokohore2は陽射しがあって金属ボルトの影ができていることが特徴となるが、それ以外にもUSBメモリやビニール袋などが写っている。埋めるための穴も掘られている。そのために必要だった物について、片山氏は入手先や特徴・用途なども詳細に証言している(第14回公判江川氏メモより)。
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――準備した道具は? 
USBメモリ、ビニール袋2つ、園芸用スコップと軍手です。
――軍手はいくつ買ったのか 
3セット100円だったので、3双です。 
――USBメモリはどこで? 
新宿のソフマップ
――スコップは? 
職場近くの100円ショップ。30センチくらいの片手で持てる小さなもの。金属製で、黄色く塗られていた。
――ビニル袋2種類とは? 
片方はジッパーが青、片方はピンク。 
――どこで買った? 
青は職場近くの100円ショップ、ピンクは自宅近くのスーパーです。 
――同じ場所で買わなかったのは? 
特に意味はない。100円ショップのがペラペラで頼りなかったので、もう1つ買った。――軍手は何のため?
登山で手を保護するのと、あとは指紋やDNAをつけないように。 
――DNA検出されない配慮をしたのか。
購入する時からビニル袋に包まれている軍手を買って、USBメモリを扱う時には新品の軍手を使った。 
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片山氏が埋めてないとすると実際には必要ない物なので、この調達証言は本当と考えて良いかということになる。
特徴や用途などは開示証拠等と辻褄合うようにしたり、購入は百均やスーパーで買ったことにすれば追跡されないかも知れない。しかし、USBメモリは該当品種が新宿ソフマップで売られていたかどうかは調べられるだろう。結局、虚偽だとバレない可能性もあるが、バレる可能性もある。(ジップロックのロゴ消しを片山氏は証言していて、犯人しか知り得ない事実なのかも知れない。しかし、これも開示証拠等に示唆があったりする可能性はどうなのかということになる…当ブログでも指摘された方がいる)

もし調達が虚偽ではないとすると、これだけ揃えばkokohore2を撮ったのは片山氏と考えざるを得なくなるだろう。
しかし、片山氏が12月1日に穴を掘ってkokohore2を撮るのは困難だったということは既報の通り。
片山氏が12月1日に埋めたのか埋めてないのか、どちらにしても課題が多い。
(片山氏が準備したのが本当で、それを協力者等に渡した可能性などまで考えると、収拾つかなくなりそうである。又仮に12月1日に人が多すぎて埋められず片山氏がもう一度行ったと云うような説だと、警察が12月1日以外も行動検証済みだろう。片山氏も同じ山にすぐ又登りたくないだろうし、公表前だから隠し場所を変えることだって出来る)
それでも複数の重大な虚偽証言があることは確定なので、雲取山の件は一体どういう結末になるのだろうか。

また、もし片山氏が埋めてないのなら、雲取山は完璧な反証となった。それに江ノ島のセロテープDNAやPLaySort撮影による写真縦横問題等も併せれば、充分検察の立証に合理的疑いを生じさせることが出来た。
無罪推定の原則も有り、片山氏が予測していた形勢5分5分よりずっと有利だったのではないか。それでも片山氏は真犯人メールを出したが、雲取山での完璧な反証でも自信を持てなかったのだろうか。或いは、やはり片山氏が埋めたから見破られる可能性を考えていたということなのか。
(更に協力者や共犯者がいるなら、その人に真の真犯人メールを送ってもらえば良いという話も当然出てきて、実際には送られてないから謎はますます増える)

追記以上
[追記2]
丁度保釈後記者会見で、「決定的なのは雲取山で埋められなかったこと」と述べている部分の抽出動画がYouTubeにあったのでご紹介。(短いので分かりやすい)

追記2以上