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雲取山と江ノ島

(二本目記事)
第15回公判の江川氏傍聴メモがアップされた。海外での夏休み帰りでも出稿頂いて非常にありがたい。さすがプロである。
その内容と当方も傍聴した印象、及びこのところ検討している雲取山を併せると、また新たな見解に達した。
雲取山江ノ島で担当分担されていたのではないか」ということである。
第14回公判での雲取山証言には複数の重大な虚偽があって信憑性が問題だが、第15回の江ノ島の方は特に破綻はなく整合性が感じられる証言になっている。この大きな違いから得た仮定としての見解であるが概要を以下に示す。
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(1)謹賀新年メール&雲取山…謹賀新年メールは今のところどちらか不明、雲取山は他者
 →既報のように雲取山は12月1日に片山氏が埋めてない可能性が高く、その後再度登ったとも考えにくいので、他の人物が埋めた可能性が高くなってきた。
謹賀新年メールも今は片山氏ということになっているが、当方は以前から疑問あり。
2泊3日の2泊とも健康ランド泊まりで運転担当という、間違いなく疲れる静岡旅行から夕方帰ってきて、基本的に母親と紅白歌合戦を見るという行動の中で、幾つものファイルを作成して謹賀新年メールを送れたのか。
全面自供した今なら母親からも聴取して、実際は紅白を余り見ずにPC作業ができたかどうか?を確認できるはずである。また、何故弁護団は以前検討を明言していた母親聴取をやらなかったのだろうか(やったという話は結局無いと思う)。やったらアリバイにならないことが分かってしまうと考えたのだろうか。しかし、今はアリバイ有り無しどちらであっても真相解明のために、母親の精神状態にもよるだろうが、出来るだけ事実を聞き出す必要がある。
本当に紅白をずっと見ていたりしたら、他者が謹賀新年メールも送った可能性が出てくる。ただし、雲取山に埋めたのが他者とすると、何故片山氏も登ったのかは今のところ解なし。

(2)延長戦メールと江ノ島…両方共片山氏と想定
→首輪が付けられた時間帯に猫に触れたのは片山氏で、首輪装着は動かせないだろう。また、POS記録やレジにある監視カメラに残らない首輪の万引き入手などの証言は、首輪購入場所がずっと分からなかった説明になっている。(ただし、万引きは店内防犯カメラに映らなかったのだろうか…上手く隠したということかも知れない)
また、神奈川新聞の入手で1月4日に川崎駅周辺にいた記録がある片山氏は、それを使って延長戦メールの写真を作成した可能性が高くなる。
なお、江川氏メモにはないが、川崎にいたことを掴まれたのは、インターネットアクセスログとのこと。
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担当分担の見解(仮説)だけでも「12月1日に片山氏は埋めていない」に続く驚きの内容になってしまうが、まだ続きがある。
全面自供を受けて、検察側は遠隔操作犯行の場所特定を「東京都内又はその周辺」から「派遣先の乙社、被告人の自宅」というように変更した。
これは片山氏の自供はあるにしても、乙社や自宅の回線アクセス履歴等で明確に確認できたのであろうか。Torということで、詳細確認は出来ていない可能性もあるだろう。

もし自供だけでログ等での確認が出来ていない場合は、本当に片山氏が遠隔操作を実行したかどうか分からなくなり、雲取山に埋めた他者の関与が絶対無いとは言えなくなってくる。
複数ある遠隔操作犯行の内、もし一つでも他者がやっていたりしたら、事件の構図が根底から変わってしまう。
現段階でここまでの推測に至るつもりは無かったが、雲取山の重大虚偽証言に説明を付けてみるために論理的と思える考察を進めていたら辿り着いてしまった。

余りにも大きな話になってしまったが、当方仮説や推測の正誤はさておき、まず法曹三者は期日間整理手続を開くなどして雲取山証言への対処を早急に行っていただきたいと思う。
そうしないと根本的に刑事訴訟法第一条の中の「事案の真相を明らかにし」に違反して裁判が進んでしまうことになる。雲取山証言の重大虚偽をそのままにして結審などは有り得ない話であると思う。

以上