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検察側の雲取山対応

このところ当方自身も驚いている仮説や推論を出し続けているので、皆さんは「暑さで頭がイカれたんじゃないか」、「どこまで暴走するんだ」と云う眼で見ておられるかもしれない(笑)
実際更に進んで以下の様な推定にまで達してしまっている。

 (1)本事件で感じられる実行者の性質や能力の2重性は、複数者の関与があるからではないか。
 (2)片山氏が「何故やってしまったのか分からない、心の中にどんな化け物がいるか分からない」などの心境を述べているのは、動機を正直に語っていくと「協力者又は共犯者」の存在を悟られる恐れを感じて予防線を張っているのではないか。
 (3)「協力者又は共犯者」がいる場合は、”身近な人物か、ネットの闇ネットワーク”などか。

ただし、このような推論(暴論?)は例えば(3)などには直感も入るが、基本的には昨年からの分も含めて相当量の考察を積み上げた結果でもある。だが、もっと進めていくと「『安部銃蔵』メールでさえ無碍には無関係と切り捨てられないのではないか」というようなところまで行ってしまう。
雲取山虚偽証言に対する片山氏再供述が出ていない現段階では、上記のようなまとめの一部紹介にとどめ、詳細考察経過などは状況を見ながら追加考察も加えつつ書きたいと思う。

結局推論の確実性を上げるには、何と云っても雲取山の真相と虚偽証言をした理由が早く明らかにされることが最重要。そのためには弁護側より遥かに多くの証拠を持っている検察側に責任を持って対応してもらう必要がある。
しかし、既報のように法廷でのUSBメモリ埋設場所の明白な虚偽証言に、検察側は全く異議を唱えなかった。その状況をお伝えするために、該当証言があった第14回ではないが、同じ遠隔操作事件で被告人着席前の法廷の様子を示す。
イメージ 2

中央点線内の装置に写真を乗せて拡大して左右の大型モニターに同時に映し出す仕組みである。
当方は弁護側モニターを見ていたが、片山氏が記入した赤いXと△(再現写真を以下に示す・・・当方記憶による記入の大体の位置)はよく見えた。

イメージ 1

検察官は何人もいて、Xと△の位置が実際のUSBメモリ発見位置とは土台側面から違い、更に写真の外側という間違いが非常に分かりやすい場所に印が付けられたので気が付かない訳がない。(1月と5月に掘った位置は警察の捜索写真や図が証拠で出ていて、以前の法廷でモニタにも映しだされているようである)
それでも検察官全員が気付かずにスルーしてしまったのだろうか。

しかし、もしそのような本来考えられない事態が起きたのだとしても、過去の公判で検察側証人から以下の証言があった。
”第7回公判傍聴メモ”2014年4月23日
ヤマレコのサイトで雲取山に関する投稿をした人12,3人ぐらいに連絡を取った。対象者は、12月31日を終期として、そこからまず1ヵ月、もう1ヵ月と2ヶ月間ほどの間に雲取山に登っている人。 
1月29日付け資料入手報告書でNさんの12月1日の写真に被告人に酷似した人物が映り込んでいることを報告したが、これをいつ発見したのかは分からない。  >

12,3人というと当方が検討した当日の片山氏滞在時間帯近辺のヤマレコ投稿者やその他ブログ開設者よりずっと多い。他に例えば雲取山荘の宿泊者などからの割り出しや登山者の口コミ、12月1日以外の登山者の参考聴取等もあるかも知れない。
それだけの人たちから聴取して、掲載以外の写真も大量に入手しているのは確実で、昨年の早い段階には当方と同様の「埋めることは出来なかった」、「埋めていない」という結論に達していたはずである。達していないとデータ解析能力の問題になるし、能力の高い警視庁や合同捜査本部、東京地検が出来ないわけがない。

また、犯行を認めた後の検察取調では、片山氏は「埋めた」ことも認めるのだから、取調官がUSB埋設場所を聞いて片山氏は位置を供述することになる。それが間違いなら、実際の発見場所と照合して違うことに取調官はすぐ気づく。
調書にも残すはずだから、調書ではどうなっているのだろうか。

もし片山氏が取調で正しい位置を述べているのなら、法廷で偽証になる全く違う位置を指定する必要など無いから、当然同じ位置を証言することになる。
しかし、実際の法廷証言の位置は間違いで、しかも埋めた本人が間違うはずのない位置を指定してしているから、虚偽証言と考えざるを得ない。

もし取調でも法廷と同様の虚偽を供述していて、とても有り得ないことではあるが、取調官もそのまま受け入れてしまったのなら、再度取調を行って「何故全く違った位置を供述したのか?」の確認必須。くれぐれも「検察側は都合の悪いことは隠しているのではないか」などと疑われないように、真摯に雲取山の虚偽証言に向き合って頂きたい。

更に、前述のように元々警察・検察側は「12月1日に片山氏は埋めていない、埋められなかった」ことを登山者証言や写真などから掴んでいたのではないか?、という疑問は大きい。
埋めたという証拠を持っているなら、埋めた推定時刻などを明確に示す必要がある。しかも、今は片山氏に直接聞けるのだから、供述を取って収集済みの証拠で裏付けすれば良いので容易なはずである。
だが、佐藤氏の以前会見によると、検察側は登山者調書を1本も証拠申請していないとのこと。
つまり、検察側は「埋めた」ことの立証を当初からあきらめているような状況だったらしいが、全面自供とそれにも関わらず虚偽証言という、新たな事態に至ったのだから再検証は必須となる。

弁護側は検察側に対して雲取山関連の証拠を全部提出要請すべきと思う。
それを照合すれば、12月1日に片山氏は埋めていないことを弁護側で立証できるのではないか。
ただ、弁護という立場で、片山氏が「埋めた」と認めてしまっていることとの関係をどうするかということもあるだろうが、まずは何より真相解明優先で取り組んでいただきたいと思う。

以上