kensyou_jikenboのブログ

yahoo!ブログの同名ブログを移行しました

第14回公判5(雲取山疑問点検討)

ビデオニュースにアップされた公判後会見で佐藤氏が以下のように述べている(3分頃~)
雲取山にどうやって埋めたのかということを本日証言した。
今まで言ってた「人が常にいた」ということではなく、約5分間の人がいない時間があった。
実際に山頂は12月1日の段階で凍結していたが、たまたま三角点の下のところの土が僅かに柔らかかったので浅い穴なんだけど掘れた。そしたら人が来たので、そこ(三角点土台)に腰掛けて、USBメモリを置いて足で土を掛けて埋めた。そしてその写真を撮って立ち去った。

→佐藤氏は埋めた経過の認識を要約して述べているが、人が来て作業中断した後、どれぐらいの時間三角点に腰を掛けていたのか?という点は詳細不明である。
片山氏証言からすると、10:40頃山頂到着して5分ぐらいの間に穴を掘り、人が来たから作業を止め、三角点に腰掛けて穴が見えないようにして人が減るのを待った、と云うことになるが大きな問題がある。
USBメモリを穴に入れて足で土を掛けたのは雪が降ってきた11:08頃以降と考えられ、途中の10:51写真で片山氏が三角点から離れているため、ずっと腰掛けていたということは有り得ない、と云う問題である。(詳細は昨日のタイムライン検討参照)

上記の佐藤氏発言からすると、10:51写真で三角点から離れた場所に写っていることは、弁護団の認識から漏れているのだろうか。要約した発言なので、離れていたことが省略されたのかもしれないが、その場合でも10:51写真で穴が見えないようだという問題が残る。
いずれにせよ、片山氏本人は三角点から離れたことを当然知っている。片山氏の実際の行動を正しく証言して貰う必要があるだろう。
----------------------------

他にもまだ証言の矛盾がある。出会った人の件である。
――途中で人に会ったか。 
七つ石山のところの小屋のトイレを借りた時に管理人と言葉を交わしたが、他には人に会わなかった。

→少なくとも後から出発したA氏やB氏に抜かれたのではないか。ただし、七ツ石山や休憩している時などに抜かれて気が付かなかったのかも知れない。だが、B氏は10:37山頂到達時に5人ほどの人がいたと書いている。もしその中に鴨沢ルートで登ってきた人がいて、片山氏が10:40頃到着なら、それらの人にも抜かれている可能性がある。また、雲取山荘宿泊者やトレランの人が早朝下山していることが考えられ、片山氏とすれ違った可能性があるだろう。
特に重要な事はA氏が10:27頃から下山開始したことである。
以下写真のように山頂への登山道は稜線の一本道であるから、下山中のA氏と片山氏はすれ違った可能性が高い。
結果的に「途中で人に会わなかった」ことは考えにくいと思われ、この証言にも大きな疑問が出てくる。
イメージ 1

----------------------------

更に過去に以下の話しもしていた。
”保釈直後の片山氏インタビュー”2014年3月16日
――片山さんが登った一昨年12月1日は、雲取山は雪が降ったようですね。
「途中から。山頂についたときは、粉雪ですね」> 
これも嘘なのだろうか。「一人になったことはない」という話は嘘であったが、これは埋めていないことを主張するためには必要な嘘と云うことになる。
しかし、「山頂に着いた時に粉雪」というのが嘘とすると、何のための嘘なのだろうか。山頂に到着した時の天候は印象が強いだろうから、嘘ではなく記憶違いというのも基本的には考えにくいと思う。
また、片山氏はもし真犯人メールを送らずに自供なしのまま裁判が続いていた場合、山頂到着と下山時刻を何時頃と証言するつもりだったのかという点も不明である。
自供しているのにこれほど疑問点が多いのは非常に不思議。

以上
[追記]
警察はkokohore2の金属ボルトの影から、撮影日時の推定を行っているのだろうか。実施していたら、その結果はどうなのだろうか。
また、片山氏はkokohore2のトリミングや修整も行っているのに、金属ボルトの影で季節が分かってしまうことは考えなかったのだろうか(秋ではなく冬というのが分かってしまう)。技術者なのだから気がついても良さそうだが、実際はどうだったのだろうか。

追記以上