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愛知遠隔操作のリアルタイム性

表題の件に入る前に昨日までの話の続き。
1月4日の川崎駅・東京駅を中心とした行動検証を行ってみたが、これはアリバイ立証に影響してくる。
検察側・片山氏側双方で自らに有利な立証可能性があり、整理すると以下のようになる。
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 (1)検察側・・・川崎駅映像や東京駅東海道線ホーム映像があれば、「川崎に行った覚えはありません」という片山氏主張を崩す証明になる
 (2)片山氏側・・・行動をもっと思い出して、東京駅から直に秋葉原駅に行った時間帯・立ち寄り先などの裏付けが取れれば、「川崎駅に行っていない」ということが立証できる可能性が出てきて、結果的に「神奈川新聞を入手できなかった」という証明につながる(ただし、今からのアリバイ主張だと防犯カメラ映像保存期間の問題はあるだろう)
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どちらも決定打になる可能性を持った証明と思うが、肝心のJR監視カメラ映像が出ていないということで曖昧になっている。
まず検察・警察側がJR監視カメラ映像を出していない理由を明確にすべきであるが、 rec*lde**des* さんが「なぜ正月4日の記憶が不明瞭なのでしょうか?」とコメントに書いておられるように、片山氏側もアリバイ立証に関する積極性が余り感じられない。
当ブログでもそれは当初より気になっていて、昨年以下の記事を書いた。
”被疑者自身による弁護(アリバイ証明) 2013/6/24”

この”被疑者自身によるアリバイ証明”がなかなか出てこなくて、昨年末になってようやく2012年12月22日の鹿島合宿アリバイ主張が一つ出てきた。
もっと出てきて良いと思うし、12月22日はファイル作成日時なので、本事件の核心である遠隔操作に対するアリバイが一番必要と思う。
それに関して、「遠隔操作はリアルタイム」という主張を当方は当初より行ってきていて、例えば以下の記事を昨年書いている。リアルタイムを前提に、片山氏は遠隔操作のアリバイを思い出せないものかと思う。
"遠隔操作他のリアルタイム性検証 2013/9/16"

ただ、リアルタイム性は検察側・弁護側とも公判前整理手続の議論に乗せておらず、公判になってiesysの解析結果が証拠で出てくればリアルタイム性がはっきりするかと思っていたら、先日の新井証人の証言にも出てこなかった。
それで当方では改めて遠隔操作のリアルタイム性を検証するというのが本日の題目である。
上記2記事のうち、前者では愛知犯行を検察側がリアルタイムと見ているという事を書いた。
ただし、新聞報道だけで当時は新聞報道も錯綜していたので、後者記事中の「リアルタイム検討表試案」において愛知は「△」にしていた。
それに対して「愛知犯行もリアルタイムである」という明確な証拠を載せているブログがあったのでご紹介。
”遠隔操作ウィルスで2chを家宅捜索 : ネット規制ニュース”

ただ、このブログ記事自体は「遠隔操作ウィルスで2chが警察の開示請求を拒んで家宅捜索を受けた」という事に主眼を当てているので、リアルタイム性の証明としては書いていない。
当方でリアルタイム性に関する部分をまとめると以下のようになる。 
  (1)犯人がニュー速VIP板のコミケスレに犯行予告を書き込む
  (2) 同板に「コミケに犯罪予告来たんだけど」という新スレを別人が立てる
  (3) そのスレの5番のレスに、犯人が犯行予告を書き込む

(1)~(3)の流れを図にすると以下になる。
イメージ 2

つまり他人がたまたま犯行予告レスを見て即応で立てたスレを、犯人が素早く見つけて約3分半後に犯行予告を書き込んだということになる。
これは一見何気ないようだが、当方はリアルタイム性の証拠として重要と捉えている。

リアルタイム性では、9月10日の三重遠隔操作で、ドコモショップ宛犯行予告書き込み時に通報レスに反応してアンカーを付けてレスしていることがよく知られている。
その前は大阪遠隔操作でJAL機のフライトに合わせたような犯行予告もあった。
加えて、上記愛知8月9日午前の遠隔操作でリアルタイム性が明確に出ていたのである。

しかも、ドコモショップの方は犯行予告を書き込んでいるスレに、通報レスが書き込まれている。
それに較べて、ランダムに立てられる新規スレを迅速に見つけることは難度が高いと思われる。
リアルタイム性は愛知の場合が一番顕著であると思う。

前述の「リアルタイム検討表試案」に反映すると以下になる(愛知の総合判定部分だけ修整)。
イメージ 1

結果的に殆どの犯行がリアルタイムという判定を当方として出来たので、リアルタイムであるという前提で更に明日以降も考察を行う。

以上