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偶然の成功

皆さん良くご存知の江川氏の以下記事で、A子さん姉妹の話は次のようになっている。
”猫の首輪は付けかえられていた!” 2013年4月6日

< 今年1月4日に来たのは午後7時30頃。・・・ 見ると、ピンクの首輪がきつそうだったので、ミルクを飲んでいる間に外した。その時に、黒いモノ(マイクロSDカード)が付いているのに気づいた。
「最近、GPS付きの首輪が売られていると聞いたので、それかな、と思ったんです。・・・年をとってきたこともあるので、植物園の人が心配してつけたのかな、と。そう思い直して、いったん外した首輪を、もう一度つけ直しました
猫は、前日3日の夕方にも来ていて・・・。その際、姉が「グレー様にピンクの首輪がついてる!」と声を挙げるのを聞いた、という。しかし、姉はこの時に首輪には触れておらず、表裏についても意識しなかった。>

改めてこれを見ると4日にA子さんは首輪を付けかえるのが目的ではなく、窮屈そうなのでまず外したのである。
その後、たまたまSDカードをGPSかなと思って、必要な首輪かも知れないということで付け直したということである。
また、前日3日にも姉が首輪に気がついていたとのこと。

表裏の話題ばかりに目が行って、この詳細経過について当方はスルーしてしまっていたが、他でも殆ど論じられて来なかったように思う。
しかし、今回じっくり江ノ島の件を検討した後では、非常に気になる内容になってきた。
というのは、A子さんが思い直さなければ首輪は外されていた可能性のほうが高かったのである。

それも当然で、自由気ままな野良猫に首輪が付けられていれば、まず思うのはタチの悪いいたずらだろう。
飼い猫が逃げ出すなどして首輪付いてるのと違って、A子さんたちは地域猫と分かっているのだから首輪不要も知っているし、首輪自体も100均だからそう価値がないのも見て分かる。
たまたまマイクロSDカードをGPSと勘違いするというGPS業界驚愕の理由で再度取り付けただけで、本来は外されていたのである。
また、3日においても姉が可哀想と考えて外す可能性も充分有ったわけである。

犯人は全くの偶然に救われたことになるが、これは重要な視点ではないだろうか。
今となってA子さん証言の意味するところを考えてみると、表裏を付け替えた可能性があること以上に、勘違いがなければ外されていた可能性が高かったとことの方が重大とさえ思えてくる。(江川さんの詳細な証言描写も価値高い)

結局犯人としては猫に首輪を装着し発見まで付いたままでないと目的達成できないが、3日午後につけて5日午前に発見させるというのでは気まぐれな野良猫だということを考えると時間が長すぎる。
更にA子さん姉妹のような猫以外の要素も加わる。

犯人が野良猫のことも江ノ島の人々のことも良く知らないでやったとするなら表面的には説明つくかもしれないが、今度は「江ノ島に行ったら大人しい猫がいて大体同じような場所に出没する」というような首輪装着のための肝心な情報にも疎いことになるだろう。
全くの矛盾なのである。

しかも、犯人は延長戦メールで「ちゃんと登山口から登頂したのにオオカミ少年みたいに思われているのが不本意。」とまで書いている。
これで江ノ島でもSDカードが見つからなかったら、オオカミ少年や恥の上塗りどころでは済まない話。犯人はネットを熟知しているから、どれだけ叩かれるかもよく知っている。プライドずたずたである。
よって、犯人は絶対確実に見つけさせようとするのは間違いないところ。

しかし、実際にやったのはSDカードが外側に取付けられた首輪を野良猫に長時間はめておくという不確実極まりない行為であった。内側の方が取れにくさや、取られにくさも圧倒的に有利にもかかわらずである。
しかも、普通に正規の向きで装着すれば内側になっていた。
これらの大矛盾をどう考えるか。

イデアは幾つか浮かんだが、別の矛盾が多々出て来て説明しきれない。
例えば日にち的に考えると3日~5日しか無いので、以下の様な考えをしてみた。
  i.本来は3日15時頃装着から間を置かず、3日夜にでもメール送信するつもりだったのではないか?
   →何故4日夜(5日未明)まで延ばしたのか。また、ファイル作成日付からパズル関係ファイル作成は4日になってから行なったと見られる。3日夜に外される可能性も回避できない。
  ⅱ.3日装着時はSDカードは取付けず(或いはダミー)、4日の夕方にでも本来のSDカード付首輪に交換装着したのではないか?
   →監視カメラに写る危険を冒すことになる。また、ファイル作成日時が偽造でなければ、4日夕方以降は各種ファイル作成を行なっていたと推測される。4日夜に外される可能性も回避できない。
  ⅲ.3日装着時はSDカードダミーで、5日早朝に本来のSDカード付首輪に交換装着したのではないか?
   →監視カメラに映る危険性を冒すことになる。また、パズル解いた人が例えば近くに住んでいてもっと早く来ていたら、或いは猫の出て来るのが遅かったら、装着が間に合わない。警察も江ノ島に駐在所があるのだから本来はもっと早くから探せた。

更に被疑者が犯人の場合は、4日や5日に再度行く場合に、バイクでも車でも電車でも痕跡を残さず江ノ島まで行けたか?という問題も出て来る。
結果的に、なかなか説明つかなくて今後じっくり考えてみたいが、本日は参考としての課題提起とさせていただく。

以上

[追記]
コメント欄がこのところ盛況である。
色々な情報や考え方が見られて非常に有り難い。
昨日のコメントにも書いたが、丁度当方も今年からコメント欄を承認不要にしていた。
これは承認の有無というより、皆さんが書いた内容がすぐ表示されるようにしたものである。
元々最初の頃に訳が分からないのを2件削除したことがあるだけだけなので、このまま自由に書いて頂こうと思う。
(ただ、承認不要にしたと書いた途端、訳の分からないのが一つ来たが、こういうのは削除予定

なお、本事件の全体的な流れとしては弁護側有利の情報の方により興味を持つ方が多いのではないかと感じている。
このところはその流れに沿った展開だったように思う。
これに関して、皆さんも御存知の通り、当方は「客観的」をモットーにやってきているので、弁護側にキツくなるような情報も書くし、白黒の行方も得られた情報によりドラスティックに変化することもある。

ちなみに丁度明日からその弁護側にキツイと思われる内容を書く予定にもしている。
更にその後はのびのびになっている司法関係の考察をやりたいと思っているが、これも経験上余り受けがよろしくない。
ということで、これから過疎る感じもしている(笑)
それでもコメント欄は当方の方向性とは無関係にやって頂いて結構と思っている。
その中で参考になるものは大いに取り入れさせていただこうと思う。

追記以上