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首輪比較(特にほつれの違い確認)

司法関係でまだ書くことはあるのだが、公判前手続や公判も近づいてきたので、当面事実関係の考察を行なって司法関係は適宜記す予定。

1月27日の会見で佐藤氏は写真の首輪の違いについて言及した。
以下の3種類の写真の内、「折返し部」のステッチ数が①は7つ、②は6つに見えるということで、「①と②は別物ではないか?」という指摘をしていたと思う。

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ただ、「①と②が別物である」というのは当初からの衆目の一致した見方では無かっただろうか
つまり、犯人は首輪を2つ用意して、①と②でそれぞれを使った。検察の主張もそのはずである。

しかし、当ブログで基本的に問題にしたのは、「②と③も別物ではないか?」ということである。
(この場合、①と③が同じでなければ、①・②・③と3個の首輪があることになる)
特に折返し部先端のほつれが、②は異様に大きいのである。
その比較図に今回佐藤氏が会見で示した首輪のサンプルが加わったので、それを示す。
((1)は冒頭の図の①、(7)は②である。ぺんてるさんのものは購入時はrec*lde**des*さんのものと同様の状態だったというコメントを以前頂いている)

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(1)~(6)はほつれは見られないが、(7)には大きなほつれがある。
(1)~(6)は基本的に未使用と考えられ、(7)も犯人が2日に購入して3日に装着したとしたら未使用同然である。
同じ未使用どうしで比べて、(7)、つまり冒頭の図の②だけに大きなほつれがあるというのは確率的に少ないと考えられるだろう。同じ犯人のものである(1)にさえも、ほつれはない。
ただし、どれだけ品質管理されているかは分からないので一つだけほつれが大きいことが全く無いとは言えないが、②は何か特別であって、結果的に「②≠③の可能性があるのではないか?」という疑念は強く残る。

佐藤氏は会見で、「実際に回収された首輪もほぼ同じようなものではないかと思われます。」と言われていた。つまり、「②=③」と佐藤氏は思っておられることになるが、本当に同じ物か是非もう一度再確認して頂きたいと思う。
佐藤氏が言及された折返し部の短さや、②(比較図(7))におけるコネクタ部裏側の斜め筋状に見えるラインなども比較対象になる。
そして、弁護団の鑑定だけでなく、検察側にも「本当に②=③か?」、どういう点を比較をして同じと判断したか?についても是非ご確認頂きたい。

それでもほつれ等も全く同じで②=③と断定できた場合は、それを前提に「何故ほつれの異常に大きいものが、たまたま装着に使われたのか?」などに付いて又考えてみたい。
本日主題は以上であるが、参考のために会見の該当部を文字起こししたので以下に添付。

”1月27日会見文字起こし” 24分頃~

次に江ノ島の猫の問題なんですけど、検察官が今まで全く主張しませんが、これが「装着ッ!」というふうに云われている延長戦メールに添付された写真なんですけども(上記の②を見せて説明)、これは一部の人が指摘しているわけなんですけども、この猫の首輪は裏返しで付けられている。
今ここに同じ首輪を持ってるんですけども、こういうふうにしたのが表なんですけども、ステッチが表側には付いているんです。

裏側にして付けたとすると、こういう按配になるんですけども、この写真(冒頭図の②)のこの部分(折返し部以外)にステッチが現れていないということからも、プラスチックの部品(コネクタ)も裏返しになっているということから云っても、これは明らかに裏返しで付いている。
そうするとSDカードは、(首輪サンプルを示しながら)これはほぼ正確なところに付けてあるんですけども、この位置に付いていました。
この猫の写真で言うと、こういうふうになっていて、丁度(写真②の)喉の向こう側あたりにSDカードが付いていたことになります。

しかし、1月3日の午後3時16分頃にはすでに首輪が付けられた写真があったということになって、被疑者は1月3日午後3時9分から11分にグレーに触れたことになっています。
それ以降はこの首輪が付けられたことになっている。
だけど、グレーがSDカードを外側に向けて付けていたという写真は一枚も見つかっていません。
少なくとも私が知るかぎりありません。

犯人はこの写真(②)に加えて、この写真(①)も送ったわけです。
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これ(写真①)が1月4日付の神奈川新聞の上に首輪が乗っかっているわけなんですけども、これ最近私が気づいたんですけども、これ(写真①)はSDカード内側に付けられてるんですが、この首輪(写真①)と、この首輪(写真②)は明らかに違うんです。
違うのは一部ネット上では色々議論されていますけど、はっきりと違うのは、(写真②の折返し部は)折れ目からここまでステッチの数は6つなんですけども、これ(写真①)はもっと長い状態なんです。
それで私達は何本か実際に購入しているんですけども、これは私が加工して6つに縮めたんですけども、普通に手に入るのはこんなに長いものなんです(以下の写真のように2本並べて説明)。
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この部分(折返し部)が短い首輪がこの猫に写っている(写真②)。
それで実際に回収された首輪もほぼ同じようなものではないかと思われます。

ところがグレーですけども、これが首輪が回収される前の写真です。
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この段階では首輪が間違いなく表側が外になって付いている。
この点は証拠上は一人の人(A子さん)の話だけになってるわけですけども、前日の1月4日の午後7時半から8時頃にグレーがピンクの首輪を付けてるんだけども、苦しそうだったので付け直してあげた。
その時にSDカードをGPSの調査をしてる発信機のように考えて(一旦外した首輪を再度)付けたと言ってるんです。

その人はグレーがSDカードを外向きに付けてたのか、それとも元々内向きだったのかは覚えていらっしゃらない。
だけどもその人がこの首輪に触れたことは分かっているんだけども、グレーがその人に触れる前に(SDカードが)外向きで首輪を付けてたかどうかは分からない。
犯人の真意はSDカードを警察或いは誰かによって回収される、つまり延長戦メールを送った後で回収されることを計画していたわけだが、グレーの首輪が窮屈だという状態で放置したとして、
こういう状態で付けていたとしてグレーが後ろ足で掻いたりしたら、これ(SDカード)が外れたり壊れたりする可能性がある。
それから、木とかそういうもので擦ったりして何とか外そうとすることにしてもダメ(SDカードが外れたりする可能性がある)。

それからSDカードということは見れば分かるんですけども、グレーを見た人が「SDカード付いてる」ということでそう高価なものじゃないんですけども、それを取り外してしまっても、雲取山で見つからなかったからこそやってる訳ですから、そういうことをやるのは甚だ不合理です。
つまり犯人としてはSDカードを内側に付けたんだったら、それを内側にしたままで装着しなければいけないのに、いずれにしても当初は逆さまの状態で裏側になって首輪が付いていたんです。
いつ表を外にしたのか?或いは別の言い方をすると、グレーが裏側に首輪を付けてるけども、SDカードが付いている場所にSDカードが付いていない写真がもしあったとすると、それは犯人が1月5日の午前零時何分なんですけども延長戦メールを送るちょっと前にSDカード付きの首輪をグレーに付けたというふうに考えられます。

私は少なくともその可能性が高くて、つまりは検察官の立証では1月3日に被疑者がグレーに触れた時にSDカード付きの首輪を付けたと主張してるわけだけども、首輪を付けたという事実は直後かも知れない、それは何故かというと3時16分に首輪付きの写真が撮られてるからです。
(被疑者が首輪を付けたと認めてるわけではないので読解注意)
だけどもその段階ではSDカードは付いてなかったのではないかと考えているのです。
それで検察官に対しては1月3日の午後3時16分以降グレーの首輪の状態、写真の全て、或いはグレーの首輪に関する捜査報告書の類を全部開示するように求めました。

以上