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セロテープ幅と巻き方

SDカードをとめているセロテープの巻き方について、会見で佐藤氏が次のように述べている(31分頃~文字起こし)
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 < 更にSDカードの付け方について、非常に特徴的なことがあったことが分かりました。
このSDカードが付けられてるわけですけども、このセロハンテープの長さは約5cmでした。
首輪は幅が丁度1cmなんですけども、若干厚さがあるので5cmのものを巻くと二回り半じゃなくて、二回りとちょっとにしかならないのです。
その付け方ですけども、セロハンテープを1回ぐるっと巻きまして、その上にSDカードを乗っけてもう一回巻く、という形で二巻きになってるんです。
実際に実験したのがこういうものです。
手順を言うと最初にセロハンテープを1回巻きます。
その上にSDカードを乗っけてもう一回巻く。
こういう形で完成。>
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佐藤氏が会見で使用した実験の写真を以下に示す。
イメージ 1

写真から推測できるセロテープ幅は約15mmと当方は捉えた。
ただ、以前に「プレゼント.jpg」を分析した際には次のように13mm程度と推測していた。(テープの規格からすると米国式で2分の1inchの約12.7mmか、それをmm規格にした12mmが考えられるだろう)
イメージ 2

更に、rec*lde**des*さんからも1月11日に以下のコメントを頂いている。
 >セロハンテープは、光沢からマイクロSDの幅15mmかそれより若干狭い幅12mmである。 
セロテープの幅について、情報や考察のある方おられましたらコメントお願いします。

それで弁護団は検察側からの証拠開示データに基づいて実験しているであろうから、幅は15mmとして、断面図を考えてみると概略は以下のようになると思われる。(5cmのテープを首輪に巻くと佐藤氏も述べていたように「二巻きと少し」、つまり「2.5巻き弱」ぐらいと想定されるが、簡単にするために二巻きで考えた)

イメージ 3

この断面図のようにSDカードの上にはセロテープ1枚しか被っていない。
またSDカード下側にもセロテープがあるが、それとは粘着していないので、SDカード上側セロテープだけの粘着による固定である。
いかにも弱そうな固定だし、カバーされているのがセロテープ1枚では、テープに少し傷がついたら破れて行きそうである。

またテープ幅が15mmとしてもSDカードの幅も15mmであり、SDカードの端面はテープで充分カバーされないことになる。
そうなると猫の鋭い爪が更に引っかかりやすくなり、そしてセロテープに傷がついて破れやすくなることが推察できる。
これでSDカードを表にして取付けた理由は本当に謎である。
(急いで付けて間違えたということが無いとは言えないが、本来正規は表なのでわざわざ裏に間違えるというのは考えにくいことである)

なお、テープの巻き方について、佐藤氏は上記に続けて以下のように述べている。
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< 何故犯人がそういうことをしたかというと、これは推測ですけどもSDカードには裏面に電極があるわけです。
この電極の部分が汚れたりなどしたら、使い物にならないわけなんですね。
この部分を保護するために犯人は一回セロテープで巻いた上にSDカードを巻き付けるいう形で、謂わば保護して巻きつけていたということになります。>
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この点に関しては、当ブログ1月27日記事「SDカード端子他」で概略記載済みだが、技術的に考えるとこのようなデータの渡し方においてはすぐに別の媒体に吸い上げて保管になるから、SDカードの端子保護にはそんなにデリケートになる必要はない。
ただ、犯人が実際にどう考えたかは分からない。

しかし、それでも一回セロテープで巻いた上に」というのは、端子保護というより、巻きつけのし易さのためではないか。
巻く時に一旦セロテープを首輪に一回でも巻きつけて固定してから、次にSDカードを置いて巻き込むという作業方法がやりやすいと思われる。
端子保護のことを言わずにSDカードを巻いて固定するように言われたら、犯人の巻き方と同じようにする人は多いのではないだろうか。

ということで、個人的には端子保護というより、単に巻きやすさからこのようなやり方にしたと推察。
ただ、前述のようにSDカードの上には実質セロテープで一回巻いただけで、それを表にして翌々日まで猫の首に付けておいて、確実にずっと付いていると犯人が本当に考えていたかどうかは謎。(普通の発想なら、もっと何回もぐるぐる巻きにすることが容易に考えられる)

以上