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江ノ島の件における矛盾した行動

表題に関して記す前に、まず昨日記事についてtsunさんとrec*lde**des*さんからコメントを頂いている。

その中で佐藤氏の「被疑者がコンビニで買ったセロテープは幅と厚さが微妙に違う」という話は当方も非常に気になっていた点であるが、お二方のやりとりにあるように12mmと15mmの違いが微妙がどうか自体が微妙で、例えばもっと小さな0.何mmレベルの違いなのかも知れず、どうにも不明なので昨日記事は言及しなかった次第。

ちなみにtsunさんの会見情報でニチバンで間違いないと考えられるが、全くの参考として当方手元のスコッチ社透明テープ幅は12.7mm。米国基準と思われ、12.7mmと12mmの違いなどは「微妙に違う」というレベルになるかも知れないが、「微妙」の内容は未だ不明。
公判で早めに仔細が明らかになることを期待したい。

巻き方については、「ぐるぐる巻き」はまず佐藤氏の示したやり方で巻いた上に、更にもう2~3回かそれ以上補強のために巻く方法を想定。ただ念には念を入れて余分に何回も巻くかどうかは、巻く人の個性にもよるとは思う。

DNA鑑定については門外漢なので、公判でどのようにDNAの件が取り上げられるかも含め、今後知識を得て考察してみたい。

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さて、本日は江ノ島の件の事実関係をこのところ検討してきて、改めて犯人の行動に疑問を感じ、特に被疑者が犯人とすると大きな矛盾と思われる事実があるので気になるポイントを示す。

 ①午後3時11分~16分のいわゆる「5分問題」という、被疑者による装着を強く推測させる証拠(監視カメラと一般人の写真)が存在する
 ②SDカードの上にセロテープ1枚かぶせただけで、それを表にして目立つピンクの首輪で猫に装着したまま2日後に回収させた
 ③SDカード作成日時(12月22日12:05)に対するアリバイを主張した

①は犯人が捕まりたくなかったら絶対やってはいけないようなシチュエーション(初詣で混雑する江ノ島山頂広場)で、周囲に人がいる状況にも関わらず首輪装着して自ら作り出した問題である。
②も犯人が「雲取山で発見されず」のニュースを見て、オオカミ少年の汚名をそそぐために再チャレンジした行動としては、余りにも不確実過ぎるやり方である。
③は対照的に、被疑者もネット上にアップされてることを当然知ってたであろう多数の人が参加した合宿の集合写真という確実な証拠による証明である。

つまり、①と②は本来有り得ない程の杜撰さであり、③は非常にキッチリしている。
ただし、③も12月22日は1月3日の約2週間も前で「何故SDカード作成(書込)がその日なのか?」という違和感があることも否めない。
(佐藤氏は、犯人が雲取山報道を受けて行動したように見せかけるなら日付偽装は1月1日以降にするはずと主張して、12月22日は真犯人が事前に作成した実際の日付であるとしている)
また、12:05というファイル作成時刻も、丁度昼食時の合同写真があるということで出来すぎの感もしてくる。

そこで、もし③におけるファイル作成日時が偽装だとすると、アリバイと符合しすぎていて不自然さを感じるから、逆に偽装ではないという見方も出て来るだろう。
しかし、偽装だとした場合も、そこまで明確なアリバイ証明を作り上げて用意してたなら、①と②の杜撰さとは余りにもかけ離れていることになる。
何とも真意が読み切れない不思議な話である。

しかし、その不思議さにも因果律からしたら必ず何らかの理由が存在するはずである。
当方が現段階で考えているのは、遂に出て来たアリバイ証明のきっちりさを基準とすると、「①と②についても被疑者が犯人とした場合、何か仕掛けがあってそれがこれから出て来る可能性はないか?」ということである。
ただ具体的にはそれが何かは現時点では分からないので憶測段階を出るものではない。
他の理由を考えている方もおられるだろう。(一番手っ取り早いのは被疑者が犯人ではないとすることだが、5分問題は強力。これに関しては弁護側の観点で再度後述)

また、多分検察側はそういう不思議さの理由等は殆ど無視して進めようとするだろうが、それで全容解明になるだろうか(全容解明に消極的な場合、裁判官の心証形成にどう影響するか)。
弁護側の方は、被疑者が犯人でないとすると①の問題が大きすぎるので、どうやって突き崩すか。
1月3日午後以外でも犯人写真は撮影可能という方向で行くのだろうか?(その場合、当ブログでも検証したキャットフード問題などが出て来る)。
第一回公判もいよいよ今週始まるが、江ノ島の件の攻防がどう展開していくか注目される。

以上