弁護側猫首輪ストーリー

猫の首輪については、12月20日記者会見で佐藤氏が述べている内容が弁護側の最終形に近いストーリではないかと思われるため、その部分を文字起こししてみた。

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48分20秒頃～

22分間に首輪が付けられたのは事実としても、その時に首輪にSDカードが付いていたことの証拠はどこにもないということ。

忘れてはならないことは、犯人が送信したグレイの写真では首輪が裏側が表になっているということです。これは江川さんが最初に公表されました。1月5日に警察がグレイを捕獲し、首輪を外した時、SDカードは首輪の裏側にセロハンテープが止められていた。

これがその同じものですけど、正規なものなんだけど（と同形の首輪にダミーのSDカードを付けたものを示しながら)、これは偽のSDカードですけども、こういう逆の形でですね、猫に首輪がかかっている写真が写っていた。だけどSDカードは写ってないんですよ、写真はね。

つまり犯人が1月3日の22分間にもしSDカード付きの首輪をグレイに付けたとすると、犯人はSDカードを首輪の裏側に付けながら、SDカード付きがわざわざ分かるように、首輪を裏返してグレイに付けたことになります。

しかし、そのようなことをすればグレイが異物である首輪を外そうとして後ろ足で首の周辺を掻いたり、首を木になすりつけたりするとSDカードが外れたり、壊れる可能性がある。また首輪にSDカードが付いているということに気付いた誰かが、グレイの首から首輪を外してSDカードを自分のものにしてしまう危険性もある。

しかし、犯人にとってグレイの首輪に付けたSDカードは延長戦メールを送った後に、グレイから回収されなくては何の意味もありません。したがって、このグレイに首輪が裏返しで付いていた、SDカードが表になって付いていたという問題を軽視することは許されない。

そして被疑者が犯人によって新犯人に仕立てられたのではないかということを念頭に置きながら、この問題を吟味すると被疑者が江ノ島に行くことを事前に知っていた犯人は被疑者がグレイに触れたことを確認して、その頃グレイに首輪を付けたけれども、その時点では肝心のSDカードは付けず、1月5日に延長戦メールを送ることにした後に、改めてグレイにSDカード付きの首輪を付けたことも大いに有り得ると考えるべき。

何故かと言うと、犯人は延長戦メールに1月3日にグレイの首輪を付けたのと同じ首輪を1月4日付の神奈川新聞の上に乗せた写真を添付しているからです。検察官の主張によると犯人は同じ首輪を2個持っている。要するに22分間にグレイに首輪が付けられたのは事実としても、その時点で首輪にSDカードが付けられていたことを直ちには意味しない。

更に考えると犯人にとってグレイに首輪を付けた時に写真を撮る必然性はどこにもありません。犯人に必要なのは被疑者がグレイに触れた直後にグレイに首輪を付けるだけです。検察官は犯人がグレイに首輪を付けた時に写真撮影したことを前提に、22分間の間にグレイに触れ、かつ写真撮影をした人物は被疑者以外にいないと言ってるわけですけども、しかし犯人が延長戦メールに添付した写真を撮影できるのは、1月3日の22分が経過した後の1月4日までの充分すぎる機会がある。

仮に犯人が被疑者が猫に触れてかつスマホで写真撮影したことを近くで見ていたとすると、犯人が被疑者が撮影した画角に近い写真を撮影をすることも充分可能です。つまり、この事実も被疑者が犯人でないとしたならば、合理的に説明することが出来ない事実関係などでは無いのです。

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このストーリーに関する考察は今後実施予定。

その前に本日は首輪について若干説明実施。

まず、佐藤氏は犯人が付けたのと同じ型の首輪を入手して会見で説明に使っていた。