神奈川新聞
<もう1つは1月4日の神奈川新聞ですね。
これは犯人が警察に送ったメールの中にあったわけなんですけども、
神奈川新聞というのは実は東京都内で買えるところは三箇所しか無い。
それをいつどこでどうやって東京に住んでいる被疑者が買えたのかという問題が有る。
検察は「1回だけ派遣で東京の僻地の分倍河原の方に行ったことがあって、
その時にそのちょっと先の方の駅まで行くと神奈川新聞を売っている売店が有るらしい、
そこに行って買ったんじゃないか」ということを主張しているらしい。
そういうことも含めて裁判ではいろいろ細かい争いになってくるだろうと思う。>
以前佐藤氏が一昨年10月からの派遣先に関して、昨年10月25日の記者会見で「10月1日以降は別の所で勤めた。もうちょっとセキュリティと云うか、本格的なコンピュータメーカーと云っていいんですけど・・・」と述べている。(当ブログ12月20日記事参照)
「本格的なコンピュータメーカー」を日本の大手コンピュータメーカーとすれば、F社、N社、T社が考えられ、その関連会社を含めて南武線沿線に多くあるが、実際の派遣先ははまだ定かではない。
八木氏の話からは以上のようなところまでは到達できたが、肝心の所で次のような疑問がある。
・「1回だけ派遣で東京の分倍河原の方に行ったことがあって」というのが、一昨年10月からの派遣先を指しているのだろうか?
佐藤氏の「本格的なコンピュータメーカーと云っていい」という発言からは前述のように南武線沿線は有力候補であろう。
しかし、八木氏の「1回だけ派遣で・・・行ったことがあって」という言い方は、最終的な派遣先となった一昨年10月からというより、派遣会社に勤務してから報道では10社ぐらい行ったことが有るようになっていた過去の派遣先の中の一つのようなニュアンスにも受け取れる。
また、もっと重要な事は、八木氏は「1月4日の神奈川新聞」とだけ言っていて、一昨年11月13日の自殺予告メールに使われた分には言及していない。
更に昨年1月4日の分に関しても「これは犯人が警察に送ったメールの中にあったわけなんですけども」と述べているが、実際の犯人の宛先には警察は含まれていない(犯人も発見した人が警察に届けることは想定していたが、直接警察に送ったメールではない)。
八木氏は相当しっかりした方のようにお見受けしたが、其れ以外にも遠隔操作事件では情報に?が付く部分があって、本事件を詳細に追っておられるわけでも無いと思うので、今回の発言を全部ストレートに受け取らなくても良さそうである。
そのため、分倍河原という情報に関しての以下の肝心な疑問点は、八木氏は特に気づいていないか、或いは気にしておられないのかも知れない。
ということで、今回の情報が1月4日の神奈川新聞の入手にどう関係するのかよく分からないが、これは八木氏というより最終的には検察の主張の問題になる。
本当に検察は「分倍河原駅近くの駅で1月4日の神奈川新聞を入手した」という主張なのだろうか。
或いは「以前派遣されていたので買える駅を被疑者が知っていた」というレベルの主張かもしれない。
その場合、買ったことまでは証明できなくても、もし分倍河原近くの購入想定駅まで行っていることが証明できただけで、相当大きな証拠になるだろう。休職しているのにわざわざそんなところまで行く理由は考えにくいからである。
不明な点は色々あるが、分倍河原は神奈川新聞入手で初めて具体的に出て来た重要な情報であることは確かなので、今後も要注目と思われる。
分倍河原関係の考察は以上であるが、八木氏発言中にある「東京都内で買えるところは三箇所しか無い」という点も検証してみる。
当方が今まで得ていた情報でも以下の3箇所があるが、これが八木氏の3箇所と同じかどうかは不明。
(1)町田駅
(2)㈱全販(一昨日記事で紹介)
(3)神奈川新聞東京支社(最寄り駅「東銀座駅」)
全販と東京支社は相当マニアックな感じである。
それでもストリートビューで全販の店頭販売の様子が見られたので参考に添付。撮影は昨年6月。
神奈川新聞が確かに並んでいるが、自動販売機やお金を入れるボックスは見当たらない。
下の写真のアコーディオン式出入口からビルの中に入ってお金を払う形式と見受けられる。
これだと犯人が避ける可能性が高いと推測される。
以上