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第5回公判前整理手続後弁護団記者会見1(2ch事件)

江川氏記事と弁護団記者会見のアップをコメントで速報して頂いた。
本日はその中で当ブログにも関連すると思われる「2ch事件」に関して会見で佐藤弁護士が言及した部分を文字起こしした。
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(7分30秒頃から)

9月9日付けの書面で千葉市稲毛区インターネットカフェのようなところのPCを用いて書込がなされたと考えられる、我々が命名した「2ch事件」という事件について、
検察官はこの事件については「本件の犯人が行なった犯行ではないと考えている。よってその件について被疑者にアリバイが成立するしないとかいうことは全く問題ではない」というように明言した。

しかし、これは被疑者も私達に聞いていたことですが、この2chの書込というのはAKB48に対する脅迫文言が書き込まれた事件でして、これは間違いなく警察の方で捜査していると考えられます。
しかも、その2chの書き込みに関連して、犯人が犯行告白メールの中で言及しているものなんですね。
当然その関連でも捜査したに違いないのに、その結果誰か別の人が捕まっているというなら別ですよ。

捕まっていなくて、それで実際にAKB48に関連した書込というのは本件の犯人が用いた脅迫文言と極めて類似しているわけなんです。非常に執拗に行なっている。
しかも、この件は前回9月9日付書面で書きましたように、実際に犯人がインターネットカフェのような場所から書込をした。
それは2chの書込がTorを使って出来ないから、2chサイドからするとどこのPCからと特定できてしまう。
だから、捜査官としても、云わば犯人が姿を表して犯行を行なった事件なんですけども、その点について犯人が捕まっていないにも係わらず、今のような言い方をした。

それで、裏を返せば2ch事件に関しては被疑者は派遣先で仕事をしていてアリバイが成立するから、論理的にそれが犯人が行った犯行であってはまずいということから言っているに過ぎない。
何れにしても検察官の主張は明らかになったのですけども、2ch事件の重要性が改めて浮上した。

(10分頃まで)
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「当方補足]
上記内容は以下の2行部分で、「犯人が2ch事件を犯行告白メールの中で言及している」という誤解を生じさせるかも知れない。
 >その2chの書き込みに関連して、犯人が犯行告白メールの中で言及しているものなんですね。
 >当然その関連でも捜査したに違いないのに、その結果誰か別の人が捕まっているというなら別ですよ。

実際に「犯人が犯行告白メールの中で言及しているもの」というのは、犯行告白メールの以下の部分となる。

 ●8/9
 2chへの書き込みです。
 ここ↓の366372で晒されている、
   (URL)

しかし、2ch事件の書込の方は367で晒されてるものであり、そのことは当ブログを見ておられる弁護側のかたに何度か明確に記事でお伝えしている。
よって上記2行は以下のように読めば佐藤弁護士の真意になると思われる。

2ch事件の書込は、犯人が犯行告白メールの中で『366と372で晒されている』と書いている366のすぐ下の367のレスで晒されている。
(すぐ下にあるのは同じ日の午前と午後に起きた書込だから)この367で晒されている書込も関連して捜査していることは間違いない

なお、検察が2ch事件を「本件と関係ない」と強弁しても、明確な理由を述べないと納得性がない。
ドコモショップの書込を知らなかったこと、1月1日雲取山で発見できなかったこと、そして極めつけの遠隔操作の証拠を提出できないことなどと共に、警察・検察の捜査能力・論理能力に疑いを持たせる要因になる。
そして、それが裁判官の判断に影響を与えてくる可能性は充分考えられるだろう。

以上