児玉龍彦氏の見解
"【ダイジェスト】児玉龍彦氏:ようやく見えてきたコロナの正体"6月6日ビデオニュース(児玉氏は東大先端研の名誉教授)
https://www.youtube.com/watch?v=Nm_2-tTDrTU
<武漢や北海道の経験から「三密」ということで狭い冬の換気の悪い場所に人が集まった時に感染するようなイメージですよね。
ところが、いろんな国で見ていて、例えば今のニューヨークなんかでも地下鉄で大量に感染が起こったというようなイメージの話にはなっていない。
最近分かってきているのは、唾液にウィルスが多いから、唾液が飛ぶところは感染が起きる。ミストみたいな感染は一般的には起こらない。
・・・
(グラフを示して説明)
普通ウィルスに罹ると抗体の中でIgMという、少しくっつき方は弱いけど、既にかなり色々パターンが出来上がっているもの。
IgMから段々抗原にくっつくものが選ばれて、IgGという非常に特異性の高いものに変わる。
ところが今回のコロナのウィルスを日本人で測ってみると、最初からIgGの反応が出て、IgMの反応が遅くて鈍い。これはどちらかというとexposed(晒されている)と言うんですけど、日本には一応新型コロナは入っていないと考えられますから、それ自体じゃないですよね。
それで、そういうものの場合には罹りはするけども、似たような反応でIgGが過ぎ出て来て、IgMの反応は弱い。
日本人で見たら、最初にIgMが上がる人はむしろ重症化している。
IgGが先に出て、IgM反応が弱い人は軽症で止まっている。
アメリカとかブラジルとかいうところで死亡者数がメチャクチャ多いのは、最初起こった中国も内力部は起こっているのだけど沿海部は余り起こっていない。日本とか韓国も少ない。>
→欧米と東アジア沿海部では、感染者数や死亡者数で大きな差があることは確実なので、それを「2種類の抗体」から説明しておられて納得性も感じる。
ただ、「換気の悪い場所に人が集まった時に感染するようなイメージ」という点は否定的にとらえておられるようにも思えるが、ライブハウスなどは、そのような状態で発生していることも事実。
児玉氏の真意は、この発言だけからは読み取れないかも知れないが、「接触率」の低下を強く訴える西浦教授の見解とは違うように思える。両者の議論を望みたいが難しいか。
なお、児玉氏が中心になって、以下のようなプロジェクトが実施。
”新型コロナウィルスへの血清IgM,IgG抗体の定量的かつ大量測定プロジェクト”
児玉 龍彦 東京大学先端科学技術研究センター がん・代謝プロジェクトリーダー
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/1533
以上