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「移動と接触だけを規制すれば良いという考えは改めるべき」とのコメント紹介

”イギリスの死者4万人超は防げたのか 新型コロナウイルスBBC News)”

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5c40db27bfde5735d0d0f245fa8c40562c1009e

英国の対応を検証した記事だが、記事の下のコメント欄で、傾聴に値すると思われる内容があったので引用。

 <英国はロックダウンが遅れたから犠牲者が多かったという主張はおかしいだろう。

 だったらロックダウンもせずに緩い規制のままだった日本やスロバキアが犠牲者が少ない説明がつかない。

 さらに英国はスウェーデンよりも結果が悪い説明もつかない。

 感染拡大や死亡率の抑制は単に人の移動と接触を規制すれば結果が出ると考えたのが間違いだったということ。

 ダイヤモンドプリンセス号なんかも狭い船内に長期間閉じ込めても感染は全体の1/5程度。

 かと思うとNY市や英国みたくロックダウンしたのに観戦拡大と死亡率の抑制にはかばかしい効果がない場合もある。

 要は感染拡大や死亡率はもっと色々な要素が絡んで決まってくるということだ。 

これは実際にやった結果なのだから否定できないだろう。 

そろそろ単純な移動と接触だけを規制すればよいという考えは改めるべきだ。 

それが壮大な社会実験をして得た教訓だ。>

 

→「そろそろ単純な移動と接触だけを規制すればよいという考えは改めるべきだ。」の意見は重いと思う。 

ただし隔離して接触を減らせば、原理的には感染が減ることも確実だろう。(例えば極端に考えてみて、仮に全員を完全に隔離できる個室に収容すれば、飛沫・接触感染が起きなくなることは自明・・・ここから考えれば隔離の程度にもよるが、隔離は効果あるはず。またライブハウス・カラオケ・接待を伴う夜の街などで感染が発生しているが、これらの店の営業を自粛して閉めてしまえば感染は起きない) 

だが、特に欧米では厳格なロックダウンがなかなか効果を上げていないように見える。 

結局分からないことがまだ多いので、日本や諸外国の状況を踏まえて、国際チームなども組んで詳細分析することが必須。 

そのためにも、このところ書いて来ている「日本では緊急事態宣言はデータやグラフ上からは顕著な効果が有ったようには見えない」という事実を、率直に検証していくべき。これは世界にも貴重なデータを提供することになるし、第2波3波への備えにもなる。 

なお、「皆でよく頑張った」・「日本モデル」などの言葉が躍って、「緊急事態宣言の効果検証を客観的に行うべき」という幅広いコンセンサスが生まれない現状がある。よく言われる日本人の「同調圧力」の発露ではないかと思えて、まだまだ続く事態の今後の対応に向けて危惧を感じざるを得ない。

以上