感染者数のまとめ方と予測
今回、感染者数のまとめ方の問題が結構大きな影響を与えていたと思うので、統計は専門ではないが、一般的な技術的知見で経緯を記述。
1.感染者数のグラフの横軸は本来「発症日時」
国立感染症研究所の資料に提示されている。
今回は「感染確認日」が相当すると思うが、実際は「(保険所からの)報告日」で集計されていた。(次項)
2.東京都の集計方法変更
途中で、「報告日別」から「感染確認日別」に変更された。
報告日だと、保健所からの報告が複数日分でまとめてくる場合があり、変動が大きくなっていた。感染確認日別になって、傾向が見易くなった。
3.5月19日時点の東京都のグラフを公表データから作成してみた
5日間移動平均をとってみると、更に傾向が把握し易くなった。
4、グラフからの推測
例えば、宣言延長を発表した5月4日時点で、近いうちの収束が容易に推測できた。それでも延長したのは、政府と専門家会議の失敗を隠蔽する意図が有ったと見ざるを得ないぐらい姑息なやりかた。
このグラフを見て、まさかここから再上昇するなどと専門家が判定するはずも無い。国民生活や経済への影響考慮より、保身による再延長決定を選ぶのが今の政府と(御用)専門家ということになる。
5.緊急事態宣言の本来の発令時期
急上昇しているときに、緊急対応で迅速にピークを打たせるために行うのが基本。
しかし、実際はピークを打って、減少が進行してから4月7日緊急事態宣言は行われた。それを専門家会議が資料で説明しているが、それから導かれる「宣言の効果なし」という真相はスルーして隠蔽している。
政府もこれに加担して、本日21日関西三府県は宣言解除したが、首都圏・北海道は継続決定し、危機を煽って真相を有耶無耶にする。この酷い状況を週刊文春など、普段追及が厳しいメディアも見逃してしまうのだろうか。
以上