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 生越氏の片山氏評1

生越(おごし)氏は元日本Linux協会会長という凄い経歴をお持ちの方で、検索してみると現在は以下の会社の代表をしておられるようである。
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(以下生越氏の発言)
私は今回野間さんのような特別弁護人という形では無いんですけども、「参加しませんか」ということで一度佐藤先生の事務所に行きまして、結果的には野間さんになったんですけども、その後も裁判は見に行くようにしていました。

事件を聞いた時には、ネットでありがちなことだと思いました。私はインターネットと云う言葉を日本で知ってる人が余りいなかった頃からインターネットの世界にいるんですけども、今までに至るまで、或いはパソコン通信の時代も含めて、有りがちな事件だろうというふうに思って見てました。
今回の事件の中心的なことにも関わることですが、ネットというのはまともな証拠が何も残らない。たまたま痕跡が残ってても、それが本当の痕跡なのか、単なる幻なのか、実のところ誰にも分からない。それが電子的な情報の本質なんですね。
そういったことがあるんで、有りがちなことが起きたんで、彼が真犯人かどうかというのは、我々にとってはどうでもいいんだけども、そういうことをやろうと思えばやれるよね、と云った認識で事件を見ていました。

佐藤先生の事務所に言って色々話をして、もちろん佐藤先生の方は冤罪で話を進めてる、ということで公判の後の記者会見で彼に会うわけです。
5月ぐらいの公判後に片山氏にあって話をしたわけです。(当方注:当然再収監前だから第7回公判4月21日、第8回公判5月16日なので第8回公判後か…もしそうなら真犯人メールが来ていた日で、慌ただしかったとは思われる)

最初の心証は「こいつには無理だ」。
ネット関係の幾つかの会社で役員をしてきて、人の採用もずっとやってきた。
その際にはITエンジニアとしてどれだけの資質があるかを見るが、短ければ5~10分、長ければ1時間ぐらいの話で資質を見抜かなければいけない。
それでスカを掴むわけにはいかないので、その人から受ける印象から採用するべきかどうか判断するわけですけど彼には「出来るオーラ」というのが一切無いわけです。
「こいつには無理だ」としか言い様がない。採用するか?と言われたら「いらねえな」という感じを受ける。
だから、一連の事件を全部彼がやったのかということについて、最終的には分かるわけですけども、「そりゃ無理だろう」というのが最初会った時の心証なんです。

これは冤罪側に付いてる方が正しいんじゃないの、ということを思って、そういうふうにした。
彼が冤罪で、これから先、冤罪がはらされる過程をウオッチしていこうと思ってたのです。
そうこうしているうちに結局彼が真犯人メールでミスをして、その時にはまだ我々としてみれば、又味噌樽からジーパン出てきたか(当方注:袴田事件)というふうな話に思ったわけです。
というのはどこまで行っても我々の想像するプロフィールの中に、彼がそういう凄い犯罪をする能力があるとは思えないわけです。

最終的に蓋を開ければ、技術的にそんなに凄いことをやったわけじゃ無いんです、と云うような話になっていて、何となく「彼は無能」というような話に持って行こうとしている人たちがいるんですけども、実のところそうやって世間からプログラムをかき集めて、ああいうことが出来るのは、それはそれで充分優秀なんです。
この世界はコピペ…プログラムをコピーして作るというのも能力の内なので、それが出来るんであれば、一流にはなれないんですけども「出来る二流」ぐらいにはなれるわけです。
そういう意味で言うと、どっちかというと彼は「そこそこ出来る二流」と云うことで周りに納得させることは出来るかもしれないぐらいの能力はある。
ところがそういう人(当方注:「出来る二流」)にありがちなオーラが無いわけです。

なぜそういうことを言ってるかというと、彼に会った時に、彼は自分自身の無罪を証明するために「自分が如何に無能であるか」ということを証明しなければいけない。
周り中が散々ダメだダメだと言って、「これは一種の公開処刑だよね」と彼に言ったんです。
実はそうではなくって、彼はやってしまっていて出来てるんだから、周りの人が「無能」と言うのは痛くも痒くもない。自分が実際に出来てしまって、「自分ホントは偉いんだよ」ということを思ってたら、悪いことを言われても大して気にはならない。
彼はどうもそういうタイプだったようです。
(明日に続く)
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発言の前半部分ではあるが、上記をまとめると以下の様になると思われる。(→以降は当方感想等)
(1)最初に会った時に「こいつには無理だ」だと思った。「出来る」オーラがない。
→第一印象では能力が分からない人物と云うことになる。
(2)プログラムをかき集めて、ああいうこと(iesys作成)が出来るのは充分優秀。「出来る二流」にはなれるのに、そのオーラも感じなかった。
→父親の遺伝で数学関係は優秀と推測されるし、実際にも小学校の時に算数が出来たという話がある。IQの偏りも、詳細は分からないが、数学に関連するようなところは高得点になっていそう。しかし、その部分的に優秀なところさえも感じられない、と云うのが生越氏の最初の印象か。
なお、数学(算数)が得意なことは以下の逮捕時記事などでも分かる。
<同じ棟に住む50代の主婦は「平日の昼間にもよくすれ違い、会社を最近辞めたのかなと思っていた」と話す。十年以上の付き合いがあり、長男が小学生のころ、片山容疑者から算数を教わっていたといい、「こんな事件を起こすような人物には見えないのに」と戸惑っていた。 >
(3)自分が実際に出来てしまって、「自分ホントは偉いんだよ」ということを思ってたら、悪いことを言われても大して気にはならないタイプだったようだ。
→これは以前から気になっていたところで、片山氏という人物は自己顕示欲」の程度や傾向がよく分からないところがある。今後別途検討してみたい。

以上