隠れた論点
昨日まとめたツィッターは、そのようなアカウントとツィートがあったことだけでなく、本事件は関心を持つ人も多くて情報も主にネット上で数多く存在するにもかかわらず、ネット検索で容易に出てくる本人の旧本名でのツィッターに関する話題を見たことがなかったのも驚きと書いた。
同じようにまだ見逃されている事項は無いのだろうか?
当方はラストメッセージで何故話題にならないか、ずっと不思議に思っていることがある。
それはCSRFによる犯行の際の文字数である。
犯人は2秒での送信文字数問題に関して以下のようにラストメッセージ中で2箇所も触れている。
<CSRFについては見破られると思っていました。
後述のようにいろいろ工夫したとは言え、「2秒で送信」問題は消せなかったので。>
<もっとも、開かれている数秒のあいだに全て終了させた以上、「2秒で250文字を送信」という不自然さは消せないわけですが。
数分のあいだ開かせ続けられるような魅力的コンテンツを用意できれば、時系列的にもっと自然な形で文言の送信ができたのですが。
まぁ面倒だったので、時間的不自然があることは把握しつつ、うまく行くかどうかはダメ元でのチャレンジでした。>
犯人自身が2秒で250文字は不自然だったと明確に書いているが、何故250文字なのか?、予告文は250文字ぐらい必要なのか?、ということについて犯人は何も述べていない。
もうお気づきの通り、犯行予告文に250文字程度費やさなければならない必然性はないはずである。
<午後2時ごろ歩行者天国にトラックで突っ込んで無差別にキモヲタどもを轢きまくります。
あと、ナイフで無差別に刺します。その後自殺します。
かならず実行します。みんなさようなら。>
これで犯行予告とみなされて、大阪の男性が誤認逮捕された。
しかし、まだ長くて後半部分は無くても以下のように成立する。
<午後2時ごろ歩行者天国にトラックで突っ込んで無差別にキモヲタどもを轢きまくります>
これで40文字だから、もっとそぎ落として犯行日など加えても30~20文字でも書けるだろう。
これなら2秒で打ち込むこともあり得るかも知れないと思ってしまう。
2秒250文字の話題は非常に多く取り上げられて来ているが、「250文字もいらないんじゃないか?」、「不審に思われるのを避けたいなら減らせばよかっただけではないか?」というような論点はこれまで見たことがない。
別に犯人の勝手といえばそれまでだが、犯人がどれだけ緻密な人物なのかを推察するような場合にはこういう面も注目できる。
文字数はあえて減らさないで見破られることも考慮していたというなら、その他の綿密なCSRFの仕掛けは余り意味が無いものになるのに事細かに語っている
本事件の犯人は賢いところもあるが、思い切り抜けているところもある人物なのか?
或いは250文字には隠された裏の意味があるのだろうか。
心理面考察重視の当方としては、こういう点は大いに気になるところである。
それ以外にもラストメッセージでは、nobonoboさんからコメントで示唆いただいた点がある。
<謎が多いこの事件。
被疑者の購入履歴にまどかフィギュアや
タイガーバニーBD全巻があるのだろうか?
また別の真犯人がいるとしたら
どうやってそれを知り得たのでしょう?>
この中で当方は特に「タイガーバニーBD全巻」に注目したい。
これは大阪の男性が関わった作品になる。犯人は次のように書いている。
<■大阪
●●●氏へのお詫びに●●●のBDを全巻買いました。
今まで見たこと無かった作品でしたが、ファンになってしまいました。
新作映画も見に行きたいと思います。>
被疑者の場合フィギュアの購入履歴がamazonで有ったことはよく取り上げられて来ているが、nobonoboさんご指摘のように該当BD全巻も犯人が購入したと一応文書で記述があるのだから、購入履歴が他の通販等も含めてあったのかどうか。(「予告犯」や「隣人13号」も調べるべきと思う)
また被疑者は家宅捜索が入った時に事前には気付いてなかったということなのだから、BD全巻は部屋にあったのか無かったのか?
amazonで見ると「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 初回限定版 Blu-ray ブルーレイ全9巻セット」は”新品¥79,800、中古品¥24,500”となっていて、中古品でも結構なお値段で買ってすぐ処分することも躊躇しそうな価格では有る。
また9巻というとボックスも付いて隠すのも容易ではない。
鑑賞した後にオークションや中古店転売はあり得るだろうが、その場合は警察がしらみつぶしに当たっているかも知れない。
検察側はこういう点の捜査結果を出す(或いは出している?)のだろうか。
以上