犯行予告文比較1(単語比較)
本事件と8月9日PMの犯行予告文を比較してみた。
①比較に使用したテキスト
(1)本事件の犯行予告文
いつも参考にさせていただいているsatoru氏の以下のブログを参照した。
”『遠隔操作真犯人』と『のまねこ』事件の犯行予告の類似点”
この中のまとめテキストを活用させて頂いた。
”遠隔操作ウイルス事件の犯行予告内容まとめテキスト”
「■2012/10/9 真犯人からのメール①」以降は今回の比較に使用していない。
また、部落解放同盟宛の犯行予告文のうち、以下の部分はネット上に悪口のテンプレとして出回っているようなので比較対象から除外した。
劣等種族・下衆野郎・腐れ外道・邪道・外道・非道・ウジ虫・害虫・ガン細胞。
ウィルス・ばい菌・疫病神・病原体・汚染源・公害・ダイオキシン・有毒物質。
廃棄物・発ガン物質・猛毒・毒物・アメーバ・ダニ・ゴキブリ・シラミ・ノミ。
毛虫・蠅・蚊・ボウフラ・芋虫・掃き溜め・汚物・糞・ゲロ・糞虫野郎・ほら吹き。
基地外・デタラメ・ハッタリ・穀潰し・ろくでなし・ごろつき・ヤクザ者。
社会の敵・犯罪者・反乱者・前科者・インチキ・エロ・痴漢・ゴミ・シデムシ。
ゴミ虫・毒虫・便所コオロギ・汲み取り式便所・詐欺師・ペテン師・道化師・危険分子・痴呆・白痴。
魔物・妖怪・悪霊・怨霊・死神・貧乏神・奇天烈・奇人・変人>
(2)8月9日(木)15:09~18:29におけるの2ch犯行予告書込
②比較に使用したソフト
「EKWords」というフリーソフト。http://www.djsoft.co.jp/products/ekwords.html
このソフトで認識しやすいように、予告文の単語に区切りを追加するなどの変更も行った。
ソフトは非常によく出来ていて、使いやすかった。集計はExcelで行った。
ただし、日本語の単語認識は難しく、よく出来ているとはいえフリーソフトでもあり、目安程度として捉える必要あり。なお、このソフトは出現頻度も出るが簡略化のために今回は考慮していない。
③比較結果(暫定)
(1)文字数とEKWordsが認識した文字数と単語数
・①-(1)・・・2546文字(改行含む) 単語認識種類数・・・279種
・①-(2)・・・5495文字(改行含む) 単語認識種類数・・・535種
(2) ①-(1)と①-(2)の一致単語数
・結果は以下に示す。
完全一致及び当方が一致と見なした単語数は”41種類”であった。
本事件の方の単語種類数に対する割合は、41/287≒14.7%
④本日時点の考察
・一致割合約15%と云う数字のみならず、実際に一致単語を見た感じでは、当方予想より遥かに多いという受け止めをしている。
しかも、8月9日PM書込に関しては対象はAKBのみであるが、本事件の方はAKBもあるが一つだけでその他の対象は多岐にわたる。
対象が大きく違うのに、このような一致が見られるとは個人的には大きな驚きである。
これでは検察側は、書込内容から別犯人とは容易に断定できないのではないか。
被疑者が8月9日PMに南青山にいたとしたら、この問題を検察がどう取り扱うか要注目と思う。
検察側の遠隔操作の特定が「東京都内又はその周辺」、「インターネットに接続したPC」という曖昧極まる内容で最後まで行くとしたら、
そこに「8月9日PMの書込が別犯人であると証明できない」という事態が加わった場合、裁判所がどう判断するか。
(ただ、警察・検察が知っているのは当然なのだが、本事件とは無関係として特に言及せず、今のまま裁判が進んでいくのかも知れない。
また、明るみに出た時のことを考慮して、何らかの対応策を用意済みの可能性もある。
しかし、もしそれが「8月9日PMの方の犯人が判明している」ということであれば、8月9日PM分もレッキとした犯罪なのだから既に犯人逮捕していなければいけないことになる)
・単語の一致以外にも、内容の傾向的な一致性も見られるので明日記載予定。
(これもなかなか強力な感じがしていて、それが加わると犯行予告内容からは別犯人と断定するのは更に難しくなりそう)
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