コロナ禍があぶり出す日本の前近代的メンタル

「緊急事態宣言の前にピークアウトが来ていた」という事実を知らされても、まだ以下のような趣旨の発言をされる方が、相当割合おられることが見えてきた。 

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https://twitter.com/simplebird17/status/1271969540491141121

＜」別にこれがデータ上の結果であっても、自粛はしてよかったとおもう。皆の気を引き締める効果はあったとおもう。

それに、データ上の結果でも、それが100%あってるとは限らないし。＞

https://twitter.com/simplebird17/status/1271970032881410049

＜昔の事をとやかくゆうのは好きじゃない。フェアじゃない。これからに繋げたらいいじゃん！＞

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このように思うのは各人の自由ではあるが、それを他意なく主張しても、結果として「ピークアウトは宣言前」という重大な事実を覆い隠しかねないという問題がある。

個人の気持ちで色々言いたいには分かるが、政府の専門家会議が国の一大事において、時系列での因果関係が崩れた話をしていることは極めて重大な問題。「因果関係」は近代思考の基盤である。それを認識できていない政府は非常に情けないが、政府を選び監視する国民にも認識していない人が多ければ、民主主義が成り立たなくなると思える。

そこでTwitterでいつも鋭い思考をされている方に聞いてみたところ、問題の核心を即座に指摘しておられた。日本もまだ希望が持てそうだ。

＜大切なのは「批判的思考（critical thinking）」と「相関関係を因果関係と錯覚しない科学的な思考力」でしょうね＞

但し以下のように付け加えておられ、人間社会の根源的問題も示されていた。

＜日本だけのことではなかろうが、新型コロナは案外、現代の人類も中世や古代の人類とそんなに変わっていないことを皮肉にも示した。＞

以上