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 矯正

昨日記事での当方なりの生育経過分析において、「彼は小学生時がピークで精神発達が止まっている部分がある」という見方をしてみた。
それが「他の人の心がわからず自己中心の発想で『悪質ないたずら』を繰り返す」という、悪い意味での小児性になっていると考えてみる。

更にそれを、「人格はあまりにもゆがんでおり、長期間の服役が必要」という検察側主張と重ねてみると、「人格の歪み=悪い小児性」となっていることが考えられ、どのように矯正し更生させるか。
検察側主張のように「長期間の服役」だけで良いのか。また10年という相当長いと思える期間が必須なのか。その間の矯正プログラムのようなものは有るのか、有るとしたらどのようなものか。これらに対する答えを検察側が持った上で、10年を求刑したのだろうか。この辺はまだ見えない。

確かに彼は今までは周りの目を掻い潜って、傍若無人に職場でも自宅でも反社会性を発揮してしまっていたが、それは彼が子供のような見え透いた嘘を付くことを考慮に入れずに接していたから出来たことではないか。
今後は信頼できる多分IT系の会社や経営者を探して(これが一番難しいだろうが)、本人同意の上で普段から監視してもらい、自宅では母親は嘘を付く癖まで知っているのだから、兆候が出てきたらカウンセラなどに早く相談してもらうようにすべきだろう。

これだけの事件を起こして顔と名前と性質が、ほぼ日本中に知れ渡ったのだから本人も覚悟するだろうし、早期矯正は可能ではないか。そして長期更生は早めに社会復帰する中で行う方が効果があるのではないか(少しでも賠償金の原資を稼げる可能性もある)。
それに対して、10年を求刑した検察官の方々は、そんなことでは到底対応できない奥深い暗黒面があると見抜いているのだろうか。見抜いているとしたらその根拠は何か。

また、長谷川氏との面接で、彼はどのような面を見せていたのだろうか。そして前から気になっていたのだが、母親も同席の面接で「母親との関係も修復できた」と云う言い方を法廷でしていたが、どういう意味や状況なのか未だ不明。この辺も当然書いておられるであろう長谷川氏鑑定書の行方はどうなるのだろうか。
加えて、もし鑑定書に人格矯正の方向性などまで提示されていれば、更に貴重な資料になって公開は社会的要請にもなるだろう(片山氏のように犯行にまで至らなくても同様の傾向を持った人が社会の中にいるのではないか)。本人やご家族が同意できる範囲で、そう遠くない将来に何らかの形で公開されることを期待したい。

なお、判決は来年2月だが実刑は確実であり、判決年数だけでなく服役後の仮釈放も含めた期間が、刑事罰としての納得性や矯正・社会復帰などに大きく影響してくる。
法律上は、改悛していると認められる受刑者に対して、3分の1以上の刑期を務めれば仮釈放が出来るという規定がある。
刑法28条懲役又は禁錮に処せられた者に改悛の状があるときは、有期刑についてはその刑期の三分の一を、無期刑については十年を経過した後、行政官庁の処分によって仮に釈放することができる。」”

ただし、Wikiによると<実際に仮釈放が許される時期については、有期刑は最近ではほとんどの場合、執行刑期の3分の2以上>とのこと。
更に厳罰化傾向の中で、もっと厳しくなっているという話もある。以下の弁護士回答では、「仮釈放が認められた場合,通常は5分の1程度です」となっていて、刑期の8割ぐらいで出られる可能性がありそう。

実際にホリエモンこと「堀江貴文」氏が次のようなツイートをしていて、8割弱だったようである。
<今日午前7:40くらいに仮釈放になりました!皆様いろいろ収監中はお世話になりました。ありがとうございました。無事仮釈放(刑期の74%)を貰う事ができました。>

もし仮に落合弁護士の読みなどのように求刑通りの判決があったとすると、仮釈放が認められても8年ぐらいの服役になる可能性がある。やはり相当長いと云うしか無いだろう。

以上