7月~10月水収支 & 12月水位データなど
11月26日に10月分の排水量が公表されている(毎月の月末に前月分公表…一か月遅れになる)。
「地下水管理システム機能強化工事が7月2日竣工」とのことなので、7月~10月の水収支をまとめてみた。
特徴例として記載した「①9月多雨分の排水が、少雨だった10月も続いたと見られる」という現象は、昨年にも「10月多雨で少雨だった11月も大量排水があった」という同様現象が見られた。結果的に、排水し切れなかった分は、その後一か月程度は続く傾向が有るようである(本年11月排水量は12月末に公表だが、昨年からの類推で大量排水は無かったと思われる)。
「②大幅排水超過(=水収支大幅赤字)」は、非常に重要なポイントになる。「東京都が想定する浸透率=敷地全体で8%」により計算した想定浸透量より、公表排水量の方が大幅に多いことに対して、未だに東京都から納得性のある説明は無い。
まず都に説明を求めて、まだ原因解明が出来ていないのであれば「調査実施」を求める必要がある。環境アセス条例違反になる重大事項であり、都議会質問で共産党などが要求して頂きたい。また都議会質問は一番公式になるが、時間が限られるので、議会以外でも都に直接説明を聞く取り組みも必要。特に共産党は他の事項でも都に確認している実績があり、盛土問題でも地下空間視察を独自に求めたりしている実績がある。水位問題(=前記のように追加対策が完了しウェルポイント工(WP)も継続稼働させているのに水位が下がらない)に関しても是非やって頂きたい。そうしないと存在感が感じられなくなる。
なお、12月5日に最新の水位データも公表されている。
■全33地点中で2.0m超が11地点、うち2地点は2.40m超
→環境アセス条例違反状態が継続中
■参考情報:水位関係で都に確認した結果
(1)WP稼働状況
WPは11月にメンテや降雨の状況・排水量などを見ながら短期間停止したが、その後は設置WPは全部稼働。少なくとも来年3月まで全稼働継続の予定。
(2)水位公表間隔が空いた理由
水位は手動測定で以下条件により、「平日(水曜日)の休市日」に測定し公表
・道路などにも観測井戸が設置されている→休市日に測定実施
・都の職員が測定に立ち会う必要がある→日曜ではなく平日水曜日の休市日に実施
⇒但し、祝日のある週と月末は水曜日の休市日が無くなる。11月後半はそれが2週続いたため公表間隔が空いた(11月14日~12月5日…下表参照)。基本は毎週測定・公表。
(3)緑地排水の経路
→「現在も継続中。なお、高pHは砕石層の影響と考えているが、基本的には長く続くものではないと聞いている」とのこと。但しpHは測定していない。(⇒これも詳細追及必要と思われる)
(4)バキュームカーの用途
WPの貯留槽からの汲み上げに使用。工事期間中はWPの配管があったが、開場後は撤去しているので、今後もバキュームカー使用。なお緑地排水はポンプで地下水管理システムに送る方式を継続中。
以上