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追加対策後も水位目標未達成

7月30日に行われた専門家会議による「追加対策の効果完了確認」記者会見(同会議からの出席は平田座長と中島氏のみ)。

「地下水管理システムの機能強化」の確認として、ウェルポイント工(WP)停止を停止しての水位測定結果が示された。33地点中12地点で、専門家会議が当面の目標としたAP+2.0mを超えている。1/3超の地点で目標未達成という惨憺たる状況。しかもWP停止は17時間で、WP停止時の降雨も評価できておらず、実際の目標未達地点はもっと多くなることが想定される。
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費用をかけて追加対策を実施し、かつ7月19日の測定前には雨が少なかったのに、この状態。

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しかも、8月31日現在でも5地点で2.0m超。これはWP稼働での測定だから、停止での測定なら更に水位上昇は確実。
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平田氏は、開き直ったのか、突如2.4mという基準を持ち出して、これ以下なら毛管現象が抑制されるとした。

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しかし、上掲水位表のように、6-①はずっと2.6m以上が継続。また6-⑦7-①は会見後に2.3m超発生。将来大雨等で2.4mにも収まる保証なし。これで「追加対策工事の効果確認完了」と言うのは、全く成立しない話(他にも液状化対策などにも水位は絡んでくる)。知事の安全宣言も虚構。

そして、「AP+1.8mと2.0mの間での水位管理」は、都議会や環境アセス審議会で都が明確に説明している約束事項。それを変更するなら再審議が必須で、専門家会議や知事だけで決められない。

都議会の経済港湾委員会で以下の動きがある。農水省は、少なくともこの委員会の結果を見てから認可の判断を行わないと、二元代表制の都議会を無視することになってしまう。
伊藤ゆう都議<経済港湾委員会として追加対策工事後の豊洲市場視察を9/4 9:00から行うことになりました。所管委員長として、視察後に安全安心の質疑を行う委員会を9/10に開催

以上