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外部水位と各街区水位の比較

新観測井戸になった2017年9月から2018年3月までの「外部水位」のデータが入手できたので各街区の敷地内部水位と比較グラフを作成。

外部水位観測井戸の位置。No.1、No.2とも5街区周辺にされているが、念のために6街区と7街区との比較グラフも作成。現時点での若干の考察も記載。

■5街区比較
(5-⑥のピーク発生に関しては、例えば2016年段階で降雨に迅速反応した観測井戸が発生した際に、都は「井戸から雨水が入ったので対策を行った」と答弁しており、関連がある可能性。但し、昨年2017年9月以降だと1年ぐらい経過した後であり、更に今年になっても発生しているが、まだ未対策だったのかどうかは不明。また対策内容も都は説明していなかった)
イメージ 1

■6街区比較
イメージ 2

■7街区比較
イメージ 3
[考察]
外部水位と似た変動傾向を示している地点が、各街区に複数存在している。
また、例えば6-①と6-⑥は、変動傾向だけでなく、水位値も外部水位No.1と近い。特に下図で点線で囲った部分などはグラフが重なったようになっている。
イメージ 4

このような状態では、少なくとも昨年8月の環境アセス審議会で都が説明した「水位差が有るから遮水は出来ている」は、その後のデータ(上図)では成立していないことになる。

環境アセス条例違反の可能性も出てくるし、少なくとも同審議を再開催して改めて状況や原因を説明することが必須。そのためには調査が必要であり、調査機関確保のために再延期が妥当。

[追記]
上図で見られる昨年10月頃の高水位は、「内部水位の上昇幅が大き過ぎるのではないか?」という疑問がある。
降雨による上昇計算を簡略化してみる。
■水位上昇=降雨量x0.15(浸透率…都想定より大きく設定)÷ 0.15(土壌間隙率)
→結果として、0.15同士が相殺されて降雨量と同じ水位上昇幅が算出される。
降雨量は9月190mm、10月422mmで計612mm。これによる水位上昇幅は、上記計算式で降雨量と同じになって、水位上昇=612mm=0.612m(A)。

それに対して、(2)の3地点の観測データでの上昇幅は9月1日~10月末で以下。
5-③:1.35m
5-⑤:1.33m
5-⑦:1.78m
→平均してみると、水位上昇=約1.5m(B)。

BはAの2倍以上で、水位上昇幅の辻褄が合わない。
しかも計算式の浸透率は都想定の0.08より大きく設定してあるので、都の想定浸透率0.08だとA=0.362mとなって、もっと差が広がる。
「遮水問題なし=外部流入無し」の条件で、この状態の説明が可能だろうか。

追記以上