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遮水不完全(3)水位連動のメカニズム検討

東京都は、長期間揚水を続けても水位が下がらない状態が続いているにも関わらず、安直に「揚水能力不足」とだけ決めつけて、水位未達の詳細原因を調査しようとしてこなかった。
そのため情報がなく、敷地内外の水位連動のメカニズム推定を具体的に行うことはできないが、ごく簡単なモデルを作成してみた。
イメージ 1

降雨は敷地内外ともに同じように降るとしても、敷地内は以下の対応を行っている。
①舗装や緑地地下のベントナイト層などでの浸透抑制
②揚水

しかし、前記事で紹介した敷地内外の比較グラフから、変動の傾向だけでなく、変動幅まで同じようになっていて、連動が有ると考えざるを得ない。但し、敷地内外の水位が同じというのではなく、都の主張するように「水位差」はある。これは前述の①②の効果が考えられる。しかし、水位差の存在だけでは遮水が完全とは言えない。これは技術的に常識レベルの認識と思うが、都は「本当に分かっていないのか」、或いは「知っていて隠しているのか」は現在不明。

イメージ 2

結果的に、どこかの箇所で部分的に流入があると推測される。敷地外と地下水のつながりがある場合は、上図のプールモデルでは「底面か側面」しか考えられる経路は無く、考え方は非常にシンプルになる。ただ、具体的なつながり方は、前述のように都が漏洩自体を認めず調査も行おうとしないため、漏洩状況に関する情報がなく推測困難。

それでも比較グラフの連動から、敷地内外で地下水のつながりがあることは明らか。また重要なことは都側が測定している水位データにおいて、これほどの相関があるのだから、外部からの流入に関して、流入有無も含めて説明責任は都側にある。そして水位連動を、つながり無しで説明できなければ、つながりは有ることになる。

比較グラフを作成していただいたWADAさんが次のように言っておられる。全く同感。
この(外部水位と内部水位の)相関を,地下水管理システムの破綻以外の原因であると説明せよ」と都側に迫るだけで良さそうですね。説明責任は都にありますから

以上