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地下水位関係の情報まとめと考察(試案)

地下水位に関する情報や考察に関して、Twitterや記事に随時書いた内容を、メモ及び試案として記事にまとめる。

(1)水位…目標AP+1.8mの達成時期不明
水位データまとめを行っておられるサイト(”機械系のコーギーの日記 ”)からグラフ引用と追記。(見やすくするために平均値にしているため、max値はもっと高く現在も3mを超えている)

①全体的に低下して来ているが、専門家会議が目安とした3月末でも2m達成も困難
②3月は低下が止まり、一旦上昇傾向も示しているので低下は更に遅れそう

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(2)水位上昇…上昇分と降雨量の辻褄が合わない
3月に入って全地点で上昇したが、水位上昇分に対し降雨量が少ないと思われる

③降雨浸透は基本的に防止のはずだが、設計上で地表面からの浸透は、どれ位を想定しているのか?
④地表面からの流入があったとしても、合計雨量=1,95cmよりも水位増加平均=7.57cmが大きいのは辻褄があわないと思われる。どこからか流入あるのか?
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(3)水位勾配・・・各街区内で水位平準化されておらず高低あり
⑤各街区に共通した傾向のようなものが見られる
(ⅰ)外側から内側に向かう勾配(中心部交差点側を内側)
(ⅱ)3m超は緑地帯に位置(但し取水井戸が設置容易な位置と云う理由も考えられる)

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⑥勾配の理由が不明…仮説として「砕石層」の影響の可能性を次項以降で検討

(4)砕石層…目詰まりによる透水性低下は無いか?
⑥砕石層の組成
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■地下空間に水が溜まっていた際に泥が溜まっていた箇所もあった(左写真)
 →泥があるようだと目詰まりの可能性も有るのではないか?
■砕石層の種類が同じなのか疑問あり
 →中央(5街区)と右側(6街区)写真を見ると感じが違う、各街区で施工会社が違った影響などがあるか?(但し勾配は各街区とも発生している)
  
⑦砕石層の平準化効果…透水性低下で効果発揮されない?
■砕石層まで水位が上がると、砕石層の中では水位平準化されると考えられるので勾配の発生は抑えられる
 →砕石層の
目詰まりが有るとこの効果が出ないと思われる(仮説)
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■砕石層平準化効果の思考実験
 →イメージを掴むために、砕石層の透水率100%として空間に置き換える思考実験。
砕石層より下で水位勾配あっても、一番高い箇所が砕石層に達すると、その時点から水は平準化方向に動く。仕様通り砕石層の透水性が高いままなら、実測されている大きな水位差の説明はつかないと思われる。

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以上(仮説のため、ご指摘やアドバイス等有りましたらお寄せ下さい)
[追記]
砕石層の目詰まりの可能性に関しては、水位が想定を超えて砕石層の上まで上昇したことの影響は有りうるかもしれない。揚排水を開始して水位低下していく際に、移動する水に土粒子が混じって砕石層に溜まっていくと隙間が塞がっていかないか。
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追記以上