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猪瀬氏コメントと当ブログ案

都知事猪瀬直樹氏が、豊洲問題で「築地も汚染有り」の記事に関して次のようにコメント。以下に引用。

----引用開始----
築地の汚染については言わない、との暗黙の配慮があったと思います。文書化する、しないの問題ではなく、現在、営業中なのだからとの暗黙の配慮です。紳士協定のようなものです。築地の移転反対派は、そうした配慮のもとで、つまりお釈迦さまの手のうちで暴れている孫悟空、そう思います。・・・

共産党原理主義的な反対論、いわゆる対案のない汚染ゼロリスクの主張ですが、中卸業者の一部がそれに乗ったのは、市場側に対する条件闘争のためだったのでしょう。築地が汚染されていると言わない暗黙のルールに甘えていたわけです。・・・

築地の汚染についてもう暗黙の紳士協定は破ってもよいのかな、という空気(暗黙ですから)が関係者の間から生まれるのは仕方ないことになります。消費者の築地離れはすぐには生じませんがジワリジワリと効いてきます。移転反対派は自分の首を自分で締めているのですが、それでも反対するとしたらもう性(さが)としか言いようがありません。
----引用終了----

同氏は「共産党」を名指しして、その主張と対応を手厳しく批判。

共産党」に関しては、当方は以前に憲法改正の必要性に関する記事を書いたように改正論者で、共産党を含む護憲勢力の考え方は現実性が欠けていると思えて全く賛同できない。ただし「現実性」を重視するから、党派によらず個々の事案について是々非々で捉えている。

豊洲の場合は、「共産党を含む移転反対派の指摘が合っていた」ということだと思っている。東京ガスも頑強に抵抗し反対派の主張と合致していた。それなのに猪瀬氏を含む都側の先見性の無さで幾多の無理を押し通し、このような混迷の事態になってしまった。主たる責任は東京都側にあることを忘れるべきでない。

ただ共産党に建設的対応が出来るとは思えないので、任せる積りにならないのも事実。しかし、その点も豊洲移転反対派の方々に関しては、別に考えても良いのではないかと思っている。主張が合っていただけでなく、紋切り型答弁を繰り返した都側より論理的で、原理主義的な反対などではなかったと思う。この際一度、計画案策定をやってもらったらどうか。

反対派の方々を中心に「築地再整備の具体的計画」を策定してもらう。もちろん都側も協力体制を作り、策定に必要な専門家を推薦してもらい「再整備検討委員会」のようにして正式に予算も付ける。それで実現性の有るプランが出てこなければ、豊洲移転が再浮上する。猪瀬氏は「移転反対派は自分の首を自分で締めている」・「対案がない」と書いているが、反対派が納得性のあるプランを提示できなければ、まさしくそうなる。だから、やってもらえば良い。

特に今回は再検討の時間が有ることが大きい。早期移転論者が実効性の有るロードマップ短縮策を提示できないことは、昨日紹介した「やながせ」都議の質疑でも端的に分かった。プラン検討の時間は、今から始めれば1年近くある。

まず移転反対派は築地再整備、賛成派は豊洲追加対策、及び其々の手続き面なども含めた案を半年ぐらいで策定。その後足立議員の言うように「豊洲と築地で冷静に議論」していけば結論は見えてくる。議論は市場関係者や議会のみならず都民・国民にもオープンでやる。(案策定を半年ぐらいとしたが、豊洲追加工事や築地補修工事の実施判断等があると思うので、まず三ヶ月ぐらいで暫定案策定が望ましい)

これが当方の「見直し」論の骨子。どこかに無理は有るだろうか??? ご意見・ご指摘など有る方は、コメント欄やTwitterでお寄せいただければ有難いです。

以上