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現状も「高床式」…2006年「基本設計相当」と床高さ同じ

高床式に関して、次のような文言のツィートが有った。
<魚市場が二つに通路で別れるのは道路が先にあったからです。それで高床式でないのです。>(11月13日)

検証として、このところ紹介している、高床式が明記された以下の公式資料(1)と現状(2)を比較。
(1)”豊洲新市場基本設計相当について” 平成18年(2006年)10月13日

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(2)現状仕様(例:水産の卸棟…寸法が入っているので実施設計図面使用)

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まとめると下表のようになって、「高床(1m)」という仕様は同じ。地盤面高さ(AP+6.5m)も同じなので315号線との干渉もOK。
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よって、高床式は現在も成立しており、第1次報告にある以下の記述は間違いということになる。

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色々理由らしきものが書かれている。しかし、「現実的ではない」どころか、現実が高床式(笑) 調査不備も甚だしい。また、衛生面だけでなく、水産棟(仲卸、卸)の1階床は、積み降ろしのためにトラックの荷台に高さを合わせてある。つまり、「使い勝手」も高床式のほうが良い(必須レベルだろう)。よって、今でも「高床式」と呼ぶ方が、実態が分かりやすく適切と思われる。報告書は、こういうところからも見直す必要がある。

そして、昨日紹介した「2010年環境アセス」の仕様につながる。何故「半地下ピットにして、その下に盛土をしなかったのだろうか?」という疑問がますます強くなる。昨日の概念図を高床式の半地下ピットにしてみた。地下2層目の盛土の厚みが更に増えることになる。

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この2層式が出来なかった理由は、やはり「ミニユンボ作業用空間」を持ち込んだためか。
使用されないミニユンボ対応の仕様が残ってしまった経緯は、特に再調査すべき課題。

また、おときた都議の「地下ピット案は盛り土の改善案」という認識があるが、実態は以下が適切と思える。
 現状地下空間は、高床式と半地下ピットによる地下2層方式(盛土有り)の致命的改悪版”

以上
[追記]

昨日市場問題PT第3回があったが、第2回の最後で耐震性の考え方について、次のやり取りがあった。
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高野氏:1点確認しますけども、申請時の境界条件と現状の境界条件とは違うということは、それでよろしいですね。要は基礎梁の中心レベルでの拘束がないということで判断されてますから。
常木氏:それも変わっていないです。地下の地震力というのは、周辺を拘束しているから0.1だと言ってるわけではなくてどんどん地下にいって減らしていくのはそうなんですけども、基本的には地下の拘束条件を期待しているわけじゃ無いんで。
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結局「どういう理由で0.1と言っているか?」が語られないまま、委員(声だけだったが森高氏?)から「議論が繰り返しになっちゃうので」と遮られた。釈然としないままだが、その後専門家同士の打合せがあるはずだったのは、現在どうなっているだろうか。

それと、JSCAの組織体制に関してコメントを頂いたので見てみたら、何とPT委員の森高氏はJSCA会長だが、日建側で実際に説明していた常木氏も副会長

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この状況で、最後に森高氏がPTを代表したような形で「まとめのコメント」をして、「日建の言い分に同意」した終わり方になっていた。これは社会常識的にありなのか? 同意内容の是非は別にしても、小島座長はこのやり方を問題無しとされるのだろうか。

検討不足の段階での「英知」発言もそのままのようだし、小島氏がこのような運営をお続けになるなら、PTの意味はどうなるか。(元々の意図通りなのかも知れないが)

追記以上